■10月の教皇と日本の教会の意向

教皇の意向: シノドスのために

*教会が、生活様式のすべての場面で傾聴と対話を大切にする姿勢を、聖霊の導きによって、世界の隅々にまで行きわたらせることができますように。

(2023.9.29 Vatican News)

 教皇の世界祈りネットワークが制作した10月の教皇ビデオの中で、教皇は世界代表司教会議(シノドス)の力学がどのように教会の宣教の使命を前進させているか、を振り返られ、 「祈りと識別力を通して、聖霊は私たちが『耳の使徒職』、つまり神の言葉を語るために神の耳で聞くことを実行できるよう助けてくださいます」と語られた。

 そして、「そうして、私たちはキリストの心に近付きます。私たちの使命とキリストから湧き出て私たちをキリストに引き寄せる声です」とされ、メッセージの最後に「この声は、私たちに次のことを明らかにしています。それは、宣教の核心はすべての人に手を差し伸べ、すべての人を求め、すべての人を歓迎し、誰も排除することなくすべての人を巻き込むことです」と説かれた。

 また、世界のすべての信者に対して、シノドス総会の期間中、「教会が、その本来の在り方として、あらゆるレベルで耳を傾け、対話をするように、世界の隅々に聖霊によって導かれる」ように祈ることを勧められた。

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 シノダリティ(共働性)をテーマとするシノドス総会は、10月4日に始まる。それは、バチカンが準備文書と会合の準備に関する指示を発表した2021年9月に始まった2年間のプロセスを経たもの。この間、世界中の何百人ものカトリック教徒がそれぞれの教区で、準備文書で提起された質問について話し合ってきた。そのまとめは、それぞれ国・地域の司教協議会に集約され、それをもとに、大陸レベルで会合が開かれた。

 シノドス総会は、10月4日からの第一期に始まり、2024年10月の第2期の会合で閉幕する2部構成となる。今総会には、女性を含む議決権を持つ363人が参加。 これまでに総会の通例だった各国・地域の司教協議会の代表に加え、教皇フランシスコによって個人的に任命された者、一般信徒代表、「兄弟教会の代表」、「霊的アシスタント」、または「専門家および進行役」として者も出席する。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

日本の教会の意向: 福音宣教のために

*シノドスの歩みに合わせて、社会に福音を宣べ伝える使命を思い起こさせてくださいますように。

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2023年9月30日