【世界宣教月間】
教皇の祈りの意向: 宣教に向かう弟子たち
*洗礼を受けたすべての人が、福音の香りのする生き方の証人となって、それぞれの使命に応じた福音宣教に携わることができますように。
もしキリストがあなたを動かしているなら、もしキリストに導かれてあなたが何かをしているなら、他の人々は容易にそれに気づくでしょう。あなたの生活の証しが人を感嘆させ、その感嘆が人に尋ねさせるのです。『どうしてこんなことが可能なのか?』、『すべての人に愛をもって接するこの人の、その愛、優しさ、機嫌のよさは、どこから来るのだろうか?』と。
宣教とは、改宗の強要ではありません。それは人と人との出会いに基づくもの、『私は、イエスを知っています。あなたにも、イエスを知ってもらいたいのです』という人々の証しに基づくものです。
兄弟姉妹の皆さん、祈りましょう。洗礼を受けたすべての人が、福音の香りのする生き方の証人となって、それぞれの使命に応じた福音宣教に携わることができますように」
宣教者のための祈り
全ての人の救い主である神よ、
世界中の宣教者たちをあなたに委ねます。
御子イエスの死と復活によるあなたとの和解の福音を広めるために、
彼らが勇気を持って完全に自分を献げることができますように。
彼らがその命をかけて、
自らが宣べ伝える福音の誠実な証し人となりますように。
迷いや絶望の中にあるときに、彼らを励ましてください。
あなたが彼らに与えてくださった賜物を、
あなたの奉仕のために用いることができますように。
彼らを病気、事故、そして暴力からお守りください。
困難に直面したときや、働きに実りがないと感じるときも、
働きを続けることができるように彼らに力をお与えください。
置かれた場にいるわたしたちが、
福音を広めるために必要な手段を彼らに与えることができますように。
わたしたちの苦しみ、祈り、そして献げ物を受け入れ、
彼らの使命のために役立ててくださいますように。
アーメン
(出典:Prayers and Reflections No.43, Pontifical Mission Societies 2019 日本語訳:カトリック東京大司教区広報)
日本の教会の意向: 日常生活における宣教
*宣教月間にあたって、私たちが日々の生活を通して、職場や家庭それぞれの場で、キリストの福音を伝えていく者となりますように。
世界宣教月間によせて カトリック東京大司教区 大司教 菊地功
教会は10月を「世界宣教月間」と、10月の終わりから二つ目の日曜日を「世界宣教の日」と定めています。福音を宣教することは、ひとり司祭や修道者の固有の使命ではなく、すべてのキリスト者、教会共同体の大切な使命であります。社会はいまだコロナ禍の不安の中にあります。このような状況だからこそ、わたしたちにはそれぞれの生きる場での福音宣教者となることが求められています。それぞれの置かれた場あって、自分が生きる姿勢と言葉をもって、喜びのうちに、すべてのいのちは神から愛されているのだ、愛されていないいのちはないのだというイエスの福音を証ししてまいりましょう。