・河南省新郷教区の司教、バチカンの”介入”にもかかわらず拘留とかれず(Bitter Winter)

張維柱・司教 (Weibo)

 中国河南省の新郷県にあるカトリックの神学校が100人以上の公安職員に襲撃され、張維柱・司教と司祭10人、神学生10人が逮捕されて5月21日で一年がたつが、張司教は未だに拘留されたままだ。

 バチカンは2018年に、中国国内の司教任命について、事実上中国政府・共産党の”主権”を認める”暫定合意”を結び、現在も延長されているが、その際、バチカン

Another image of Bishop Joseph Zhang Weizhu. From Weibo.

は中国国内の司教、司祭、信徒に、中国政府・共産党の管理・統制に服する「中国天主愛国協会」への参加を拒む自由を認めるとの見解を示していた。

 これをもとに、バチカンは中国政府に対して釈放を求めたと言われるが、中国側は、司教は政府・共産党の管理下に入ることを拒むという”重罪”を犯

しており、釈放の要請に応じるわけにはいかない、と拒否したという。

 司教は逮捕当時、癌の手術を受けたばかりで、術後の手当てもされないまま拘留され、安否が気遣われている。

 なお、他の逮捕者は全員が釈放されたものの、10人の司祭は”教育センター”に送られ、10人の神学生は神学校に戻されたが、厳重な監視下に置かれている、という。

(翻訳・編集「カトリック・あい」)

 

 

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2022年5月12日