この教会は、香港のプロテスタント教会の一つ、王冬勝・師は、昨年の当局に対する市民の抗議デモの際、牧師と信徒たちは街頭に出て、デモ隊と警察当局の間に入り、暴力的な衝突を回避するために、危険を冒して調停などに努めた。
牧師は、それ以外にも、2014年に、教会としてホームレスのための宿泊所を開設。70人以上を宿泊させ、さらに今年の新型コロナウイルスの感染下で、香港政庁の社会福祉局は、生命の危機にさらされているホームレスのための宿泊施設を提供へ、同教会の協力を求めていた。を避けるのに務めた。双方の間に”人間の鎖”と作り、警察隊が催涙ガスを発射した際も、無抵抗を貫いた。
そうした中で、牧師本人と夫人、そして教会が香港上海銀行(HSBC)にもつ銀行口座が「事前の説明も通知もなく、いきなり閉鎖された」ことが、12月7日になってわかった、という。
HSBCはもともと、スコットランド人で英国の船会社P&Oの香港支社長トーマス・サザーランドによって、英国の植民地だった香港に1865年に創立された銀行。現在は、英国の大手金融グループHSBCホールディングス傘下の銀行で、香港に本店を置き、香港ドル発券銀行の一つである。
だが、副会長で最高経営責任者のピーター・ウォンは、今年6月、それまでの中立政策を取りやめ、中国が施行した香港国家安全維持法を公けに支持し、中国政府・共産党の政策に従うことを宣明にした。 民主運動家など香港市民は、これを強く批判したが、ウォン氏は、中国共産党の統一戦線工作部の主要機関である中国人民政治協商会議のメンバーであり、こうした行動に出るのは驚くべきことではない。Bitter Winterは、HSBCとウォン氏が、米国の批判を抑えるためにワシントンでロビー活動を試みている、との情報も得ている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」)
*Bitter Winter(https://jp.bitterwinter.org )は、中国における信教の自由 と人権 について報道するオンライン・メディアとして2018年5月に創刊。イタリアのトリノを拠点とする新興宗教研究センター(CESNUR)が、毎日4か国語でニュースを発信中。世界各国の研究者、ジャーナリスト、人権活動家が連携し、中国における、あらゆる宗教に対する迫害に関するニュース、公的文書、証言を公表し、弱者の声を伝えている。中国全土の数百人の記者ネットワークにより生の声を届け, 中国の現状や、宗教の状況を毎日報告しており、多くの場合、他では目にしないような写真や動画も送信している。中国で迫害を受けている宗教的マイノリティや宗教団体から直接報告を受けることもある。編集長のマッシモ・イントロヴィーニャ(Massimo Introvigne)は教皇庁立グレゴリアン大学で学んだ宗教研究で著名な学者。ー「カトリック・あい」はBitterWinterの承認を受けて記事を転載します。