・「ウクライナの人々の素晴らしさは危機の中での『愛と連帯感』、世界の人々に祈りと支援を願う」‐ウクライナ・カリタス代表

Mourners at the graves of those killed in a Russian missile attack on Ternopil on November 19Mourners at the graves of those killed in a Russian missile attack on Ternopil on November 19  (AFP or licensors)

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年11月23日

・「互いを兄弟と認め合うことが、あらゆる過激主義への解毒剤だ」-教皇が新著『福音の力:10の言葉で綴るキリスト教信仰』

Pope Leo XIV's new book titled (in Italian) “The Power of the Gospel: Christian Faith in 10 Words”Pope Leo XIV’s new book titled (in Italian) “The Power of the Gospel: Christian Faith in 10 Words” 

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 十の言葉。十の言葉は多くはありませんが、キリスト教生活の豊かさについて対話を始めることができます。そこで、その対話を始めるために、この十の言葉の中から三つを選び、これらのページをお読みになる皆様との架空の対話の始まりとしたいと思います。それは、キリスト、交わり、平和です。

 一見すると、これらの言葉は互いに関連がなく、連鎖していないように思えるかもしれません。しかし、そうではありません。これら三つは相互に関連し合い、織りなす関係性を持っています。親愛なる読者の皆さんと一緒に、その関係性をさらに深く掘り下げ、その新しさや意義を共に捉えたい、と願っています。

 まず第一に、キリストの中心性です。洗礼を受けたすべての者は、キリストとの出会いの賜物を受け、その光と恵みに触れられています。信仰とは、まさにこれです。超自然的な神に到達するための途方もない努力ではなく、むしろイエスを私たちの生活に迎え入れること、神の御顔が私たちの心から遠く離れていないという発見なのです。

 主は魔法のような存在でも、知ることのできない神秘でもありません。主はイエスにおいて、ベツレヘムに生まれ、エルサレムで死に、復活し、今日も生きておられるそのお方において、私たちに近づかれたのです。今日です!そしてキリスト教の神秘とは、この神が私たちと一つとなり、私たちに近くおられ、私たちの友となろうと望んでおられることです。こうして私たちは神となるのです。

 聖アウグスティヌスは、こう記しています。「兄弟姉妹よ、私たちに注がれる神の恵みを理解していますか。その深さを悟っていますか。驚嘆し、喜び、歓喜しましょう。私たちはキリストとされたのです。なぜなら、彼が頭であるならば、私たちはその肢体だからです。全き人間は彼であり、私たちなのです」 (1) 。

 キリスト教の信仰とは、「イエスの人間性」という体験を通して、神の命にあずかることです。キリストにおいて、神はもはや概念や謎ではなく、私たちに寄り添う方となります。アウグスティヌスは、回心の中で、このすべてを経験し、キリストとの友情の力を直接感じ取り、それが彼の人生を根本から変えました。「主よ、私があなたを求め続けていたあの時、私はどこにいたのでしょう。あなたは私の前にいらっしゃったのに、私は自分自身からも離れてしまい、自分自身さえ見失い、ましてやあなたを見つけることなどできませんでした!」(2)

 さらに、キリストは、「交わりの始まり」です。その生涯全体が、「橋」となる意志に彩られていました。人類と父なる神との間の橋、出会った人々同士の間の橋、そしてキリストご自身と疎外された者たちとの間の橋です。教会とは、このキリストの交わりが歴史を通じて継続するものであり、多様性を一致の中で生きる共同体なのです。

 アウグスティヌスは、園のイメージを用いて、信徒の共同体の美しさを示しています。その共同体は、自らの多様性を、統一を目指す多様性として受け入れ、混乱の無秩序に陥ることのないものです。

 「主の園には、兄弟姉妹よ、確かに含まれているのです。殉教者の薔薇だけでなく、処女の百合、既婚者の蔦、未亡人のスミレも含まれているのです。愛する皆様、いかなる人間も自らの召命を絶望する必要は全くありません。キリストはすべての人々のために苦しまれました。彼についてこう記されているのは真実です:『すべての人々が救われ、真理を認めるようになることを望んでおられる』(テモテへの手紙1・2章4節)(3) 。

 この多様性は、唯一のキリストにおける交わりへと至ります。イエスは、私たちの個性、文化的・地理的背景、言語、歴史にもかかわらず、私たちを一つに結ばれます。主が友人の間に築かれる一致は、神秘的に実り豊かで、すべての人々に語りかけます。「兄弟間の和合を保ち、隣人を愛する者たちこそが、教会を構成するのです」(4)。

 多くの戦争に彩られた現代世界において、キリスト教徒はこの調和、この兄弟愛、この親密さの証人となり得るし、またなるべきです。これは私たちの力のみに依存するものではなく、むしろ天からの賜物、すなわち御霊をもって常に私たちの傍らにいて共に生きると約束された神からの賜物です。「ですから、私たちが教会を愛するならば、聖霊を授かっているのです」(5) 。

 様々な民族の住まいである教会は、「私たちが永遠の対立に囚われる運命にあるのではない」というしるしとなり、和解し、平和で調和した人類という夢を体現し得ます。この夢には確かな基盤があります。それはイエス、そして御父への祈り、すなわち、御自身の民の一致を願う祈りです。イエスが御父に祈られたなら、私たちなおさら、平和な世界という賜物を授けてくださるよう、御父に祈らねばなりません。

 キリストと交わりから生まれる平和は、権力の乱用や暴力の産物ではなく、憎しみや復讐と結びついたものでもありません。受難の傷跡を帯びたキリストご自身が弟子たちに「平安あれ」と語りかけられました。聖人たちは、愛が戦争に打ち勝ち、善のみが裏切りを無力化し、非暴力こそが権力の乱用を打ち砕くことを証ししてきました。

 私たちはこの世界を直視せねばなりません。「より多くを持つ者が常にさらに多くを得、逆に持たざる者がますます貧しくなる」という構造的な不正を、もはや容認することはできません。憎しみと暴力が溢れ出し、人々の間に悲惨を広げる危険があります。私たちが兄弟姉妹であることを認め合う交わりの願いこそが、あらゆる過激主義への解毒剤なのです。

 アルジェリアで殉教した18名の修道者と共に列福されたティビリン修道院の院長、クリスチャン・ド・シェルジェ神父は、テロリストとの緊迫した遭遇の後、キリストとの交わり、そして神の子らすべてとの交わりの中で、キリストから「神の御言葉」を授かりました。その言葉は今も私たちに語りかけ続けています。修道院を暴力的に襲撃した者たちについて語り、このような困難な試練の後、主に向けてどのような祈りを捧げられるかと自問した彼は、次のように記しました。

 「まず『私を、そして共同体の私たちを”武装解除”してください』と求めない限り、『彼を武装解除してください』と願う権利が私にあるでしょうか? これが私の祈りです。この祈りを、私はすべてを打ち明けるようにあなたに託します」。

 約1600年前、同じ北アフリカの地で聖アウグスティヌスはこう述べました。「私たちの生活が善きものであれば、時代も善きものとなる。私たちの時代を創るのである」 (6)。

 聖霊への祈りと証しをもって、私たちも自らの時代を創り得ます。聖霊が私たちを平和を伝染させる男女とし、キリストの恵みを受け入れ、その慈愛と憐れみの香りを世界中に広める者とならせてください。「私たちは自らの時代を創り出す」。目の当たりにする暴力に挫けず、父なる神に日々、聖霊の力を求めましょう。歴史の闇の中に、平和という生ける炎を輝かせるために。

バチカン市国 2025年10月16日

*注*1 聖アウグスティヌス『ヨハネ福音書講話』21:8 2 同『告白録』V, 2: 2 3 同『説教集』304, 3 4 同上 359, 9 5 同『ヨハネ福音書講話』32, 8:8 6 同『説教集』80, 8

2025年11月21日

☩「映画は”スクリーン”以上、希望を動き出させる」-教皇、欧米の映画人たちと会見

Pope Leo arrives for the audience with the World of CinemaPope Leo arrives for the audience with the World of Cinema  (@VATICAN MEDIA)(2025.11.15 Vatican News   Kielce Gussie)

 

 

2025年11月16日

 ・バチカン総合人間開発省のチェルニー長官がロヒンギア難民キャンプを訪問

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年11月13日

・バチカン広報局が教皇レオ14世の就任半年を記念してドキュメンタリー映画「Leo from Chicago 」を制作、公開

(2025.11.11  カトリック・あい)

 バチカン広報省が、教皇レオ14世の就任半年を記念して、故郷米国における歴史を辿り、ルーツを探るインタビュー、映像、画像をまとめたドキュメンタリー「Leo from Chicago」を制作、10日夕、バチカン担当記者団向けにバチカン映画図書館で初上映。同時に、英語、イタリア語、スペイン語版がバチカンニュースYouTubeチャンネルで公開した。

 このドキュメンタリーは、教皇が家族と暮らしたシカゴ郊外のドルトン地区など、さまざまな場所を紹介し、教皇の兄弟であるルイ・マーティンとジョン・プレヴォストの思い出や物語を特集。教皇が所属するアウグスティヌス修道会によって運営されている事務所、学校、教区、カトリック神学連合研究センター、そして教皇がかつて頻繁に訪れていた、アウレリオのピザ店やホワイトソックスの野球場であるレイト・フィールドなども紹介されている。レオ14世が幼少期や青年期に知っていた人々、例えば、ワシントンD.C.で生命保護運動を支持して行進した人々など、約30人の証言を紹介している。

2025年11月11日

・教皇レオ14世、聖マリア大聖堂の故フランシスコ教皇の墓前で祈られた

故フランシスコ教皇の墓の上に花を捧げるレオ14世 2025年11月3日 ローマ、聖マリア大聖堂故フランシスコ教皇の墓の上に花を捧げるレオ14世 2025年11月3日 ローマ、聖マリア大聖堂 

  教皇レオ14世が3日、ローマ市内の聖マリア大聖堂(サンタ・マリア・マッジョーレ)を訪れ、故フランシスコ教皇の墓前で祈られた。

 この日の朝、教皇は、バチカンの聖ペトロ大聖堂で、今年4月に帰天された前教皇フランシスコと、この一年間に亡くなった枢機卿・大司教・司教たちのために追悼ミサを司式された。

 そして、同日夜、聖マリア大聖堂に赴かれ、聖堂内にある故フランシスコ教皇の墓の上に白いバラの花束を置かれ、祈りを捧げられた。続いて、パオリーナ礼拝堂に入られ、同大聖堂に伝わる古い聖母子画「サルス・ポプリ・ロマーニ」(「ローマ人の救い」の意)の祭壇の前で祈りの時を持たれた。

 故フランシスコ教皇が海外訪問の前後など様々な機会にこの礼拝堂を訪れ、聖母に祈っておられたことはよく知られている。

 レオ14世は聖マリア大聖堂の訪問後、週明けの夜から4日午後まで休息のために、これまでもしばしば滞在されている離宮カステル・ガンドルフォへと向かわれた。

(編集「カトリック・あい」)

2025年11月4日

・松本准平監督の映画『長崎-閃光の影で-』、バチカンで上映会

  映画『長崎-閃光の影で-』の上映会が10月31日、松本准平監督出席のもと、バチカンのフィルモテーカで行われた。日本で今年7月25日に長崎県内で先行公開され、8月1日に全国公開された作品。海外での上映は、今回が初めてだ。

 作品は、『閃光の影で-原爆被爆者救護赤十字看護婦の手記』を原案に、被爆した長崎の現実を、スミ、アツ子、ミサヲの3人看護学生の立場と視点から描いている。

 戦時下の緊張を生きながらもそれぞれの家族や淡い未来像を抱いていた3人は、原爆が投下された8月9日を境に、「新型爆弾」によりすべてが一変した未知の世界に放り出される。想像を絶する事態を前に茫然自失し、その非現実的な状況に圧倒されながらも、3人は看護学生として葛藤や不安、重い苦しみの中で自らを律し、赤十字に次々運ばれてくる負傷者のために、当時の限られた条件の中で奔走 究極の状況を背景に、3人の主人公とまわりの登場人物の言動から、戦争と原爆に対する怒り、人々の強さと脆さ、憎しみとゆるし、不信と信頼、罪の意識と清く崇高なものへの渇望、そして、信仰、希望、愛、平和、命、再生といったテーマが浮かび上がっていく。

 上映にあたって、千葉明・駐バチカン大使があいさつし、核兵器が人類の頭上に投下されてから80年の年に、この上映会に関わることができた意味を語った。大使の父は当時、呉にいて、広島への原爆投下の閃光と巨大なキノコ雲を目撃し、そしてその後被爆者たちの姿を目にした。「そうした話を父から聞き、自分が直接体験したかのように感じていた」とし、過ちを二度と繰り返さないというメッセージを未来の世代に伝えるために、直接的な証言がいかに重要かを強調した。

 「教育界の聖年」にローマを訪問し、上映会に出席した大阪高松教区補佐司教・酒井俊弘司教は、この作品を推薦した日本カトリック司教協議会を代表して挨拶。

 酒井司教は、松本監督について、長崎のカトリックの家庭に生まれ、幼児洗礼を受け、被爆者の祖父を持つ被爆三世であり、司教自身がかつて教師とチャプレンを務めていた学校の卒業生でもある、と紹介。「監督が家族のルーツと、受け継いだ信仰、青少年期に受けたカトリック教育という三つの要素と向き合う中で、この映画が誕生しのです」と語り、「映画に登場する3人の主人公の対話に見られる憎しみ、絶望、そして、それでもなお赦しを求める心は、極限状況における人間の魂の叫びです… 絶望の中に立ち止まらず、憎しみの連鎖を断ち切るために、信仰は『赦し』の道を示しています」と述べた。

 松本准平監督は、「長崎は、キリスト教と縁が深い街ですが、80年前、原子爆弾は最もカトリック信者が多い地域の上空で炸裂し、当時東洋一だった浦上天主堂を破壊し、多くのカトリック信者が犠牲になった… 私をこの作品に導いたのは、幼少期から大切に受け取ったイエスの愛の教えと、ふるさとに遺されていた核兵器の傷跡であり、主の呼びかけと惨めな現実の狭間で、祈ることを教えられました」と語った。

 そして、「自分にとってこの作品は『祈り』。争いの絶えない現代世界において、また米国大統領による核実験再開の指示、という悲しいニュースが伝えられる今日、できるなら、この作品が平和の道具となり、多くの人々の平和の祈りと重なり、響きあうことを強く願います」と希望を述べた。

 さらに松本監督は、自身の洗礼名の聖人である聖マキシミリアノ・マリア・コルベ神父に触れ、「アウシュビッツで隣人への強烈な愛を示し、殉教を遂げたコルベ神父は、愛と赦しこそが私の命であることを教えてくれたのであり、この映画の主人公は、コルベ神父のように、まさにその命と業に献身した看護婦たちです」と語り、「世界の平和と癒しのために、コルベ神父と彼が敬愛してやまなかった聖母に取り次ぎを願い求めたい」と述べた。

 『長崎-閃光の影で-』の上映後、フリートークの時間があり、観客たちはそれぞれの感動や印象を語るとともに、原爆に対する認識を深める必要を確認していた。

(編集「カトリック・あい」)

2025年11月2日

・教皇レオ14世がチャールズ英国王とシスティーナ礼拝堂で、カトリック教会と英国国教会のキリスト教一致へ合同祈祷式

Pope Leo XIV joined King Charles III and Queen Camilla of England in Midday prayer in the Sistine Chapel.Pope Leo XIV joined King Charles III and Queen Camilla of England in Midday prayer in the Sistine Chapel.  (@Vatican Media)
2025年10月23日

・教皇、ガザ、ウクライナで使徒的勧告『Dilexi te(私はあなたを愛している)』を実践

Palestinian women carrying their children make their way to Gaza CityPalestinian women carrying their children make their way to Gaza City  (AFP or licensors)

(2025.10.14 Vatican News  Benedetta Capelli)

 人道支援がようやくガザ地区へのアクセスを許可される中、教皇レオ14世は14日、教皇庁慈善局に対し、2年に及ぶ紛争の最年少の犠牲者たちへ医薬品を送るよう指示された。一方、ロシア軍の攻撃が止まらないウクライナでは食糧支援の配布が続いている。

 12日の主日の正午の祈りで教皇が「希望の光」と呼ばれたものが、聖地においてより具体的な形を帯びつつあるこの数日間、教皇の思いやりは最も小さく弱い立場にある人々への配慮の具体的な証となっている。

 

*抗生物質をガザ地区の子供たちに

 教皇庁慈善局(通称「教皇レオの救急サービス」)を通じ、2年に及ぶ紛争で最も深刻な影響を受けた子どもたちのために、5000回分の抗生物質がガザへ送られた。この支援は、人道支援物資がガザ地区の人々に届くようになった国境検問所の再開によって実現したものだ。

  教皇庁支援援助省のコンラッド・クラジェフスキ長官(枢機卿)は「私たちは、貧しい人々に向けた教皇の使徒的勧告『Dilexi te(私はあなたを愛している))」を実践しているのです… 行動を起こし、困窮する人々へ注意を向けることが必要です」と述べた。 使徒的勧告は、教会の使命を明確に示し、「福音の宣教は、具体的な親しみと受け入れの姿勢によってのみ信頼性を持つ」という事実を強調している。

 エルサレム・ラテン総大司教区の協力を得て送られた抗生物質は、既に必要とする人々に配布されている。ガザ地区には、これまで食料や燃料購入のための資金援助が続けられてきた。

*ウクライナへの人道支援も継続

 教皇庁慈善局の支援活動は、ウクライナにおける紛争が続く中でも衰えることなく続いている。発電機や防寒着など、寒さを耐え忍ぶための支援物資を届ける数多くのミッションを経て、同局は「ウクライナ人の教会」として知られるローマの聖ソフィア大聖堂への支援を継続中だ。

 同聖堂は、戦禍に苦しむウクライナへの人道支援活動を精力的に続けている。実際、聖堂からは定期的にトラックが出発し、ウクライナへ生活必需品を運んでおります。

 ここ数日、バチカンとウクライナの国旗が記され、イタリア語とウクライナ語で「教皇レオ三世よりハルキウ市民への贈り物」と書かれた白いパッケージがハルキウ市に到着しました。中には缶詰、油、パスタ、肉、衛生用品が入っている。

 こうした行動を通じて、教皇は長年の戦争に疲れ果て、今も地平線に平和の兆しを待ち望む人々の苦しみと痛みに寄り添っておられる。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年10月15日

・「カトリック教会は環境活動における強力な存在だ」ー米俳優で元カリフォルニア州知事のA.シュワルツネッガー氏語る

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2025年10月2日

・教皇就任後初のバチカン長官人事—イアノーネ大司教を司教省長官に任命

Archbishop Filippo Iannone, newly appointed Prefect of the Dicastery for BishopsArchbishop Filippo Iannone, newly appointed Prefect of the Dicastery for Bishops 

 

2025年9月27日

・教皇、ガザ小教区主任司祭から電話で現状報告受けるー避難民450人を収容、食事と水の供給、医療支援など継続

(2025.9.17  バチカン放送)

 パレスチナのガザ地区最大の都市、ガザ市へのイスラエル軍による地上攻撃が始まる中、教皇レオ14世が16日、ガザの小教区主任司祭ロマネッリ神父と電話で話し、最新の状況について報告を受けられた。

 バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長が記者団に語ったところによると、教皇は9月16日朝、ロマネッリ神父と電話で会話され、同神父は最新の状況を伝えた。それによると、ガザの聖家族小教区は、同所への避難者およそ450人、および助けを求めに来る人々への支援を続け、食事と水を配布し、内部の薬局を継続的に開けている。 また、紛争の激化にも関わらず、子どもたちや若者たちを対象とするオラトリオ、高齢者と病者の支援などの活動を続けている。

 教皇は、こうした状況に懸念を表明。ガブリエル神父と小教区に助けを求めるすべての人々に、ご自身の寄り添いと祈りを約束された。

2025年9月20日

改・中国で教区の改廃、新設の張家口教区の司教任命ー教皇レオ14世就任後初だが、中国側発表は「教皇承認」伝えず

(2025.9.11  カトリック・あい=9.13追加)

 バチカン報道局が10日付けで発表したところによると、教皇レオ14世は、中国国内の二つの教区を廃止するとともに、北京教区の下位教区として張家口教区を新設、同教区の教区長として王振貴神父を司教に任命し、10日に叙階式が行われた。新司教の任命は、バチカンと中国政府による司教任命に関する暫定合意に基づき、7月8日に司教候補として承認された、としている。新司教のバチカン・中国の暫定合意に基づく任命は、レオ14世の教皇就任後初めて。また、中国国内の教区の改廃も初めてだ。

 発表によると、教区の廃止、新設は、「主の羊の群れの司牧を促進し、”霊的益”をより効果的にする」ことが目的。具体的には、1946年4月11日に教皇ピオ12世によって設立された宣化教区及び西湾子教区を廃止すると同時に、北京教区の下位教区として張家口教区を新設し、その司教座を張家口大聖堂に置く。また、延慶区は北京大教区に編入され、シリンゴル盟教区は済寧教区に編入される。

 新設の張家口教区の管轄区域は、張家口市の主要都市の区域で、総面積は3万6357平方キロメートル、総人口は403万2600人。約8万5000人がカトリック信徒で、89人の司祭によって司牧されている。

 また、9月10日の司教叙階された王振貴神父は1962年11月19日生まれの62歳。1984年から1988年まで河北省神学校で学んだ後2年間、曲家荘教区で司牧実習を行い、1990年に仙賢教区で司祭叙階、翌年に小教区の主任司祭に任命された。その後、宣化教区で司牧活動を続けてきた。

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 一方、9月10日付けのニュースサイト「中国天主教」によると、「9月10日、河北省張家口市聖家族大聖堂でカトリック教会・張家口教区の王正貴司教の叙階式が行われた」とし、叙階式は、中国天主教愛国協会会長、中国天主教協議会副会長の北京市李山司教、同協議会副会長の承徳市郭金才司教、衡水市馮新茂司教、滄州市李連貴司教、邯鄲市孫継根司教、保定市安樹新司教によって行われ、同協議会事務総長の楊宇神父が司教協議会からの承認書を読み上げた。河北省からは50名以上の司祭に加え、修道女、神学生、信徒の代表者約300名が叙階式に出席した、としている。(写真はいずれも「中国天主教」より)

 同サイトによると、王振貴司教は、1962年11月19日、河北省張家口市に生まれ、霊名はヨゼフ。1984年から1988年まで、河北省カトリック神学校で神学と哲学を学び、1990年に司祭に叙階され、1996年、カトリック張家口教区の教区長に選出。2007年、河北省カトリック評議会(CCC-TSPM)の副事務総長に、2013年にはCCC-TSPMの副理事長に就任。2025年3月28日に、カトリック張家口教区の次期司教に選出された、としている。

 バチカンとの司教任命に関する暫定合意も、教皇による司教叙階の承認にも全く触れておらず、バチカン発表では、「7月8日に司教候補として承認された」とされているのに対して、「3月28日に、カトリック張家口教区の次期司教に選出された」と、あくまで中国政府・共産党によって選ばれたことを強く印象付けている。「中国天主愛国協会」は、中国政府・共産党の管理下にあり、司教叙階式も同協会主導で行われたことになる。

 また、「中国天主教」の12日付けによると、「9月12日、河北省カトリック教区委員会の同意と中国カトリック司教協議会の承認を得て、カトリック張家口教区が崔司教の退任式を行った、としている。式は、張家口・天主愛国協会の秘書長賈偉成師の司式で行われ、中国カトリック司教協議会秘書長・楊宇師が中国カトリック司教協議会の承認文を読み上げ、名誉司教となる崔泰龍師が挨拶。「愛国心と教会愛を堅持し、独立自治教会の原則を堅持し、中華民族としての中国カトリックの方向性を堅持し、現代化社会主義国家の全面的建設と中華民族の偉大な若返りの全面的推進に貢献する」と述べた。続いて、2日前の10日に河北省カトリック協議会副主任、張家口教区司教となった王振貴師が挨拶した」としている。

 さらに、「9月12日午前、河北省カトリック教区委員会の同意と中国カトリック司教協議会の承認を得て、カトリック張家口教区は馬延遠司教の補佐司教就任式を行った。 就任式は河北省カトリック協議会副主任の張家口教区の王振貴司教が司式し、中国カトリック教会秘書長の楊宇師が中国カトリック教会の承認書を読み上げた。馬延遠師は就任式で厳粛に宣誓した。国の憲法と法律を守り、祖国の統一と社会の調和を守り、国と教会を愛し、独立自治教会の原則を堅持し、中国カトリックの中国における方向性を堅持し、現代社会主義国の全面的建設と中華民族の偉大な若返りの全面的前進に貢献する。式典の最後に感謝のミサが行われ、張家口教区の王振貴司教が司式し、馬延遠補佐司教が補佐した」とも伝えた。

  これに関連して12日付けのVatican Newsは、張家口教区補佐司教としての馬延遠師の「民事上の承認と就任」が行われたと発表。同師は、「西湾子教区司教を務め、現在は2日前に張家口初の司教として叙階された王振貴師を補佐している」とし、バチカン報道局のマッテオ・ブルーニ局長は声明で、「馬延遠師が張家口教区補佐司教に就任したことを受け、その司教職が民事法上も認められたことを満足をもって受け止める… 宣化教区名誉司教であるCui Tai司教の司教としての尊厳も、民事上認められた」と述べ、「これらの出来事は、聖座と中国当局との対話の成果… 新たな教区の交わりの歩みにおいて、重要な一歩を象徴している」と”評価”するなど、中国側の発表とは微妙な食い違いを見せている。

2025年9月11日

*「青年の祝祭」—8月1日は「悔い改め・「回心」をテーマに。チルコ・マッシモで赦しの秘跡

(2025.8.1 バチカン放送、編集・カトリック・あい)

  バチカンとローマ市内を会場に、一週間に渡り開催中の聖年行事、「青年の祝祭」(7月28日~8月3日)は後半に入り、8月1日、チルコ・マッシモ(古代ローマの戦車競技場)で赦しの秘跡が行われた。 翌2日のローマ郊外トルヴェルガータでの教皇レオ14世との前晩の祈り、3日日曜日の、祝祭の閉会式にあたる教皇ミサを前に、1日は、「悔い改め」「回心」をテーマとする一日となった。

 この「悔い改めの日」、多くの青年たちが朝からローマ市内の古代競技場跡チルコ・マッシモへ向かった。約8万5000平米の会場には、告解のための200のスペースが設けられ、告解は12の言語で、1000人以上の世界各国の司祭によって、赦しの秘跡を授けた。

 参加者たちには、赦しの秘跡や良心の糾明について記した小冊子が配られ、若者たちは列を作って待ちながら、ゆるしの秘跡に臨んだ。 「悔い改めの日」、「青年の祝祭」に参加したそれぞれの巡礼団がこのテーマに取り組んだ。

 日本からの参加者たちは、チルコ・マッシモからそれほど遠くない神言会の本部で、団長のアンドレア・レンボ司教(東京教区補佐司教、日本司教協議会・青少年司牧部門担当)をはじめ、同行の成井大介司教(新潟教区司教)など引率者たちと、講話や、赦しの秘跡、信仰上の相談、ミサなどから構成される一日を過ごした。

2025年8月2日

・2025年聖年の「青年の祝祭」、世界146カ国、約100万人が参加、28日から8月3日までローマ中心に

「青年の祝祭」をめぐる記者発表 2025年7月23日 バチカン広報局ホール

(2025.7.24 バチカン放送)

 バチカン福音宣教省のフィジケッラ副長官(世界宣教部門担当)が23日、記者会見し、7月28日から8月3日にかけて行われる「青年の祝祭」(8月3日)について発表した。

 「青年の祝祭」は、2025年の聖年の様々な行事の中でも、特に大きなイベント。会見には、責任者のフィジケッラ副長官はじめ、イタリア政府からアルフレド・マントヴァーノ首相官房次官や、ローマ市からロベルト・グアルティエーリ市長も参加した。

 発表によると、「青年の祝祭」には、世界146か国から約100万人の巡礼者の参加が予定されており、欧州諸国からの参加が約7割を占めるが、レバノン、イラク、ミャンマー、ウクライナ、イスラエル、シリア、南スーダンなど紛争地域からの参加も予定されており、「今回のイベントが世界中の同年代の若者たちからの彼らへの”抱擁”となることを願っっている」と副長官は述べた。

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 「青年の祝祭」は、28日の参加者の到着と宿泊先への移動で始まる。若者たちの受け入れに、ローマ市はじめイタリアの370の小教区、400の学校、スポーツ施設や見本市会場など、その他40の施設、また一般家庭などが協力。29日からは、「都市との対話」と名付けられた文化・芸術的、霊的イベントが、ローマ市内の各所で始まり、同日夕方、バチカンの広場で、フィジケッラ大司教の司式により歓迎のためのミサが捧げられる。30日と31日も、ローマ市内で、合計70あまりの様々なイベントが行われる。

 8月1日には、ローマ市内チルコ・マッシモで「回心の日」の行事があり、10か国語で、1000人以上の司祭が交代で赦しの秘跡を行なう。2日午前9時に、教皇参加の前夜祭(2日)、ミサ(3日)の開催場所となるトル・ヴェルガータ会場の門が開く。午後は、コンサートや分かち合いが行われた後、8時半から、教皇レオ14世と共に前夜祭が祝われる。3日午前9時より、トル・ヴェルガータ会場で、「青年の祝祭」のフィナーレとなる、教皇ミサが捧げられる。

(編集「カトリック・あい」)

2025年7月25日