
(2025.11.22 Vatican News Svitlana Dukhovych)
カトリック教会の慈善活動部門であるカリタス・インターナショナルの代表評議会のメンバーが21日、バチカンで教皇レオ13世と会見したが、その一人、ウクライナ・カリタスの代表者、テティアナ・スタヴニッチ氏がVatican Newsのインタビューに応じた。
インタビューの要旨次の通り。
Q:教皇との会見について、どのような印象をお持ちですか?
A: 教皇との会談は私たち全員にとって感動的な瞬間でした。新教皇との初めての対面だったからです。特に印象的だったのは二点です。一つは「共同体」という感覚。私たちは互いに繋がり、個々の総和を超えた、カリタスさえも超えた大きな存在-カトリック共同体という力強く、安らぎのある場所-に属しているという実感でした。
同時に、驚くべきほど一人ひとりに注がれる注目がありました。各会合の終わりに、教皇は一人ひとりと握手を交わす時間を取られるのです。誰もが教皇に一言ずつ話しかけることが許されていました。
Q: あなたは教皇の使徒的勧告『Dilexi te』のウクライナ語訳を教皇に贈りました。11月10日にはカリタス・ウクライナがこの翻訳版の発表会をキエフで開きました。なぜこれほど短期間で翻訳を完成させることが重要だったのでしょうか?
A: 勧告が発表された当初から、カリタスのスタッフ養成プログラムに組み込みたいと考えていました。そこで非公式な翻訳を作成し、直ちにウクライナ・ギリシャカトリック教会のトップを招いてスタッフ向けイベントを開き、「Dilexi te」について議論しました。
「Dilexi te」で、真に価値あるものは、困っている他者を見ようとする意志の必要性が強く示されました。「困窮する者の傍にキリストがおられる」という認識へ意図的に立ち返ること。それが私たちの信仰の呼びかけだと思います。
Q: 11月18日から19日にかけての夜、ウクライナ西部のテルノーピリ市がロシア軍による大規模な攻撃を受けました。11月22日現在、死者32名、負傷者数十名が出ています。このような悲劇に対し、カリタスはどのように対応しているのでしょうか?
A: テルノーピリでは、攻撃現場に最初に到着した組織の一つが現地のカリタスがでした。彼らは直ちに温かい飲み物や食事、その他の基本的な支援を提供しました。同時に、人々が次の行動を決めるまでの間、一時的に避難できる場所も提供しました。
このような攻撃では、当然ながら建物自体が破壊されますが、爆風により周辺の建物の窓やドアも吹き飛ばされることがよくあります。ですから、人々に避難場所や滞在場所、心理カウンセラー、そしてもちろん司祭との接点を提供できることが非常に重要です。
Q: あなたは米国でウクライナ系の家庭に生まれましたね。ウクライナ移住を決めた時期と、滞在を続ける理由を教えてください。
A: 1986年頃だったと思います。神が私たちの心に宿す特別な使命があると考えます。私は常にウクライナとウクライナの人々への愛を抱き、ウクライナにいてウクライナ人と共にいる時こそ、心が満たされるのです。
Q: 怖くないのですか?
A: もちろん、爆発や爆撃が起きている時、いつ暖房が止まるかわからない時、あるいは電気が全くない時は怖くなります。しかし、それ以上に、大きな何かが、私たちを前進させ続けるのです。心に宿るあの平安―神がそこに置かれたあの呼び声、あの天職が、困難や恐怖を乗り越えさせてくれるのだと思います。
Q: 米国におられた時、ウクライナ人やウクライナについて知っておられたと思いますが、現地に移り住んで、現在の戦争下で新たな発見は?
A: ウクライナで発見した最も素晴らしいものの一つは、共同体意識、特に危機の時に顕著に現れる愛と連帯感です。それは自然と表れるもの。常にそこにあるのです。完璧ではないけれど、私たちは皆人間ですから。
ウクライナには素晴らしさがあり、それを認めるのは私だけではありません。海外から来た人々がウクライナで長く過ごすうちに、同じものを見出します。それは人間であることの意味の一部であり、ここでは特別な形で守られてきたのです。この一体感、連帯感は、ウクライナでは非常に強く存在していると思います。
Q: 世界中のカトリック教徒や善意を持つ人々に向けて、どのようなメッセージを伝えたいですか? ウクライナ人が希望を持ち続けるために、必要なものは何でしょうか?
A: まず最初に申し上げたいのは、これまで寄せられたすべての祈りと支援への感謝。次に、ウクライナの人々、国内はもちろん国外に住む人々は、長く続く危機で、皆疲れています。それでも希望を築きたいなら、行動によって希望を築くのです。その行動は様々な形で可能です。祈り、そして祈りながら、神があなたの心に語りかけ、示してくださることに耳を傾けてください。変化をもたらすために、あなたができることは何か?ウクライナの人々を支援するために活動している多くの組織や信仰共同体があります。それらのいずれかに参加することは、つながりを築き、教皇が『Declexi te』で私たちを促されるように、信仰を活性化する素晴らしい方法です。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)







