・ズッピ和平特使が訪米、バイデン大統領に教皇の書簡を手交、ロシアが連行のウクライナの子供たち帰還実現へ協力

File photo: Cardinal Matteo Zuppi with a portrait of Pope FrancisFile photo: Cardinal Matteo Zuppi with a portrait of Pope Francis 

(2023.7.19 Vatican News  By Salvatore Cernuzio & Devin Watkins)

    教皇フランシスコのウクライナ和平特使、マテオ・ズッピ枢機卿が17日から訪米し、18日、ホワイトハウスでバイデン米大統領と会談し、ロシアに連行されたウクライナの子供たちの帰還の方策などについて意見を交換した。

  ホワイトハウスの発表によると、会談は現地時間18日午後5時から約2時間半にわたって行われ、 大統領は、教皇の奉仕的な活動に感謝し、今後も世界を視野に入れた指導力を発揮してくれることへの希望を表明。また、先日の20人の新枢機卿発表に米国の大司教が加えられたことに歓迎を述べた。

  大統領と和平特使はまた、ロシアによるウクライナ軍事侵略が続いていることで、ウクライナの人々にもたらされている苦しみに対処する一環としての、バチカンによる人道援助の努力、さらに、2022年2月24日のロシアの軍事侵攻開始以来、ロシアに連行された推定1万9000人に上るウクライナの子供たちを本国に取り戻ためにバチカンが進めている活動についても意見を交換した。

 ロシアに抑留されているウクライナの子供たちの人数について、ウクライナ政府は、この数字よりもっと多い可能性がある、としているが、この問題は、ズッピ特使が6月上旬にウクライナの首都キエフを訪問した際、ゼレンスキー大統領ら同国高官と、同月下旬にモスクワを訪問した際にも、プーチン大統領の外交政策顧問、ウシャコフ氏、大統領府児童権利局長のリヴォヴァ=ベロワ氏とこの件について意見を交換。同局長は、自身のウエブサイトで、このことを確認するとともに、和平特使が「軍事作戦」に関連する人道問題と子どもの権利保護について語った、と述べていた。

(2023.7.19 Vatican News By Linda Bordoni)

 バチカン報道局は19日、ズッピ和平特使の3日間のワシントン訪問について声明を出し、特使がバイデン米大統領はじめ、ヘルシンキ委員会(米政府の独立機関、正式名称は「欧州における安全保障協力委員会」)の委員や米連邦議会議員と意見を交換、戦争で引き裂かれたウクライナ国民の苦しみを軽減し、平和への道を支持するという特使の使命を一歩進めた、と述べた。

 今回のワシントン訪問は、特使が6月、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談したキエフ訪問、ロシア正教総主教キリルや他の政府関係者らと会談したモスクワ訪問に続くものだ。

 報道局は声明で、和平特使は「教皇フランシスコから託された任務を継続するため、バイデン米大統領との会談も含め、バチカン国務事務局職員とともにワシントンを訪れた」とし、日を追って特使の活動を説明。まず初日、17日夜にワシントンに着いた特使は、駐米バチカン大使公邸で、米国カトリック司教協議会会長のブロリオ大司教と会い、 ロシアの軍事侵略で犠牲となっているウクライナの人々への対応、和平実現に向けたバチカンの対応について意見を交換した。

  翌18日朝、特使は、ピエール駐米バチカン大使、ホーガン首席公使とともに、ヘルシンキ委員会の委員たちと会談し、教皇から託された使命の性質とこれまでの取り組みについて説明し、より効果的にする方法についてお議論した。 そして、同日午後、ホワイトハウスでバイデン大統領の出迎えを受け、教皇からの書簡を大統領に手渡し、ロシアの軍事侵攻で苦しみ続けるウクライナの人々に教皇が深く悲しんでいることを伝えた。

 会談について、報道局発表は、「午後5時過ぎに始まり、1時間以上続いた会談は、誠意に満ち、相互に傾聴する真摯な雰囲気の中で行われた」とし、「特に人道支援の準備が整っていること、特に、 子どもたちと最も弱い立場にある人々のために、バチカンと米国の両者が共に、現在の緊急事態に対応し、和平の道を確実にすること、が確認された」としている。

 最終日の19日の朝、和平特使らバチカン代表団は、米議会の祈りの朝食会に出席し、和平特使から、ウクライナ和平、ウクライナの人々の支援に向けたバチカンのこれまでの様々な取り組みなどについて説明さら、朝食会主催者からは、「バチカンの努力に謝意が示され、平和のために努力する各個人の責任が強調された」という。

 また、Vatican Newsの取材に応じた、ピエール駐米大使は、ズッピ和平特使の枢機卿の今回の訪米を含めた活動が、特に「ロシアに連行されたウクライナの子供たち(の帰還実現)」に向けた進展につながること、への期待を表明した。

 また、バイデン大統領との会談について、「大統領は多くのことを聞き、教皇の取り組みについて満足していると述べた。またこの問題についての大統領と教皇の見解について、時間をかけて語り合った… ズッピ特使は、『たとえすべての問題がすぐに解決できないとしても、バチカンは問題解決に貢献する意思を持っている。問題が複雑であることも認識している』と強調した」と説明。「現時点ではまだ、具体的な成果は出ていないが、苦しんでいる人たちのためにあらゆる努力を続けることが重要。特使の訪米中の米側関係者たちのとの様々な出会いで、彼らがこの問題に強い関心を持っており、ウクライナの人々を助ける用意ができていることがはっきりした」と、訪米の成果を語った。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2023年7月19日

・「バチカンは、ロシア政府・軍による『組織的な戦争犯罪』に目を背けない」国務省のギャラガー外務局長が講演

バチカンの外務局長、ポール・リチャード・ギャラガー大司教バチカンの外務局長、ポール・リチャード・ギャラガー大司教  (AFP or licensors)

(2023.7.13 バチカン放送)

 バチカン国務省のギャラガー外務局長・大司教は13日、創刊30年を迎えるイタリアの国際政治雑誌「Limes」の「ウクライナ」特集号を紹介する催しで講演し、教皇フランシスコの平和をあきらめない姿勢について語った。

 外務局長はこの講演で、特にロシアによるウクライナ軍事侵略に対する教皇とバチカンの姿勢について説明。

 「教皇はこの現実を前にしてもあきらめることなく、確固として平和を信じ、すべての人を平和を織り成し、作り出す人となるように招いておられます」とし、教皇の言葉や態度を「無駄な平和主義」と解釈することは、教皇の持つビジョンと意向に適っていない、と強調した。

 そして、「教皇を動かしているのは、『対話と平和を可能にしたい』という強い思いであり、『教会は”政治的言語”ではなく、”イエスの言語”を用いて対応する』という原則に基づくもの、と指摘。「当然ながら、バチカンは、ロシア政府・軍による『組織的な戦争犯罪』に目を背けない。『侵略した国』を『侵略されている国』と同列に扱うことは、バチカンの意図するところではない」と言明した。

 さらに、教皇の態度と言葉は、「単なる『平和のレトリック』ではない。力強く勇気ある『平和の預言』だ」と強調。具体的に、駐ウクライナ・バチカン大使は戦争が始まっても首都キーウから離れず、教皇は支援援助省長官クライェフスキ枢機卿を繰り返しウクライナに派遣し、苦しむ人々に「寄り添いと慈愛の抱擁」をもたらしていることなどを挙げた。

 最後に外務局長は、ロシアの軍事侵略がもたらしているウクライナの惨状がこれ以上進まないように、一刻も早く停止するよう関係国指導者たちに呼び掛け、「あらゆる戦争は、いかなるものでも、どこにおいても、常に、人類の敗北だ」という教皇フランシスコの言葉を引用して、講演を終えた。

(編集「カトリック・あい」)

2023年7月14日

(解説)21人の新枢機卿、世界の周辺地域からも―教皇が予想外の”7月人事”(Vatican News)

Pope Francis announces a consistory for the creation of new cardinals on 30 SeptemberPope Francis announces a consistory for the creation of new cardinals on 30 September  (Vatican Media)

(2023.7.10 Vatican News  Andrea Tornielli)

 新しい枢機卿の多くが世界の”周辺地域”から選ばれ、叙任のための枢機卿会議が、世界代表司教会議(シノドス)総会の直前、9月に招集されることが注目を集めている。

 バチカン関係者の多くは、2023年がフランシスコによる9回目の新枢機卿叙任式で終わると確信していた。7月に枢機卿会議で21人の枢機卿の新任が発表されるとは誰も予想していなかったのだ。そして、新枢機卿叙任のための枢機卿会議が招集される9月末。 それは、シノダリティ(共働性)をテーマにした2期にわたるシノドス総会の1期目が開催される直前に当たる。

 21人の新枢機卿をみると、18人が80歳未満で、次の教皇選挙で選挙人となる可能性がある。教理、司教、東方教会の3省の新長官がそろってリストに載る一方で、世界各地の大司教の名前も並んでいる。

 米国とイタリアに駐在する2人のバチカン大使―77歳のクリストフ・ピエール大司教と76歳のエミール・パウル・チェリグ大司教―もリストに載ったが、現地駐在の大使が、枢機卿に昇格するのは2016年11月の駐シリア大使以来。2人に共通するのは、外交官としての任務の終わりに近づいている高位聖職者であること。特に注目に値するのは、米国の教会における新司教の選任で教皇と協力し、重要な役割を果たし、今後も果たし続けるといわれる「優れた平衡感覚」を持ったピエール大使の枢機卿入りだ。

 ラテン典礼教会初のエルサレム総大司教として枢機卿に選ばれたピエルバッティスタ・ピッツァバラ師も注目される。憎しみ、衝突、暴力の温床であり続ける地、聖地の卓越した「母」教会であるラテン典礼教会は、今や、国家の統治への関与においても功績を残してる。

 教皇の世界の 周辺部と最前線の教会に対する高い関心との関連では、昨年2月に訪問された南スーダン・ジュバのスティーブン・ムラ大司教、 南アフリカ・ケープタウンのスティーブン・ブリスリン大司教、タンザニア・タボラのプロタセ・ルガンブア補佐大司教の、アフリカ3大都市のカトリック教会のトップが枢機卿に選ばれた。

 ほかにも、香港の教区長に就任したばかりのイエズス会士、周守仁司教やサレジオ会のアンヘル・フェルナンデス・アルティメ総長も新枢機卿のリストに載った。

 80歳以上で新枢機卿に選ばれた人の中には、移民・難民の保護・司牧協議会の元議長のアゴスティーノ・マルケット大司教、第二バチカン公会議で顧問を務めた高齢のカプチン会修道士、懺悔司祭のルイス・ドリ師もいる。2人とも、 フランシスコが教皇選出前から懇意だった。

 9月30日の枢機卿会議での叙任式で教皇選挙権を持つ枢機卿の総数は137人となる。地域別の内訳は、欧州53人(うちイタリア15人)、北米15人(米11人、加4人)、中南米24人、アフリカ19人。 アジア 23 人、オセアニア 3 人だ。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2023年7月11日

・新枢機卿任命ー教皇選挙権持つ枢機卿は137人、うち4分の3はフランシスコの任命に(Crux)

(2023.7.9 Crux  Senior Correspondent  Elise Ann Allen)

Pope names 21 new cardinals, including an American and his envoy to the U.S.

ローマ発 – 教皇負担シスコが9日発表した21人の新枢機卿には、教皇の主要な”同盟者”数名と米国にとって特別な関心のある人物2名が含まれている。
 具体的には、米国シカゴ出身でキャリアの多くをペルーで過ごしたバチカン司教省の新長官、ロバート・プレボスト大司教と、2016年からバチカンの特使を務めているフランスのクリストフ・ピエール大司教がいる。

また、
他にも、さまざまな称号や地位を持つ世界中の聖職者を枢機卿に任命してきた教皇フランシスコの才能を反映した注目すべき名前が含まれており、それには教皇の重要な”同盟者”も数名含まれ、バチカン東方教会省長官のイタリア人、クラウディオ・グジェロッティ大司教もその一人だ。

つい数日前にバチカン教理省の長官に指名され、9月中旬にその職に就くビクトル・マヌエル・フェルナンデス大司教。
香港のイエズス会士の周守仁司教、アルゼンチン・コルドバのイエズス会士のアンヘル・シクスト・ロッシ大司教もそうだ。

リストにはイタリア、南アフリカ、コロンビア、マレーシア、タンザニア、それに教皇が今年初めに訪問された南スーダンの高位聖職者も含まれている。

 

 新枢機卿21人のうち、教皇選挙権を持つ80歳未満が18人、選挙権を持たない80歳以上が3人。 今回の発表で、教皇選挙権を持つ枢機卿は現時点で137人となり、教皇パウロ6世が定めた選挙権のある枢機卿数の上限、120人を17人上回ることになる。 9月30日の時点で、教皇フランシスコの任命による”有権者”は枢機卿全体の4分の3弱だ。

 新枢機卿叙任のための枢機卿会議は9月30日に開かれるが、これはシノダリティ(共働性)をテーマに2期にわたって開かれる世界代表司教会議(シノドス)第16回総会の第一期が始まる4日前に当たる。教皇が2021年10月から世界規模で始めた”シノドスの道”の総仕上げとなるシノドス総会前に、”同盟者”を多く含む新枢機卿を叙任することは、世界の”周縁地域”の優先と、カトリック教会における教皇自身の成果の確立、という、教皇の二つの願望を反映している。

(写真は2022年8月の前回の新枢機卿叙任式=Credit: Associated Press/Andrew Medichini)

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

・・Cruxは、カトリック専門のニュース、分析、評論を網羅する米国のインターネット・メディアです。 2014年9月に米国の主要日刊紙の一つである「ボストン・グローブ」 (欧米を中心にした聖職者による幼児性的虐待事件摘発のきっかけとなった世界的なスクープで有名。映画化され、日本でも全国上映された)の報道活動の一環として創刊されました。現在は、米国に本拠を置くカトリック団体とパートナーシップを組み、多くのカトリック関係団体、機関、個人の支援を受けて、バチカンを含め,どこからも干渉を受けない、独立系カトリック・メディアとして世界的に高い評価を受けています。「カトリック・あい」は、カトリック専門の非営利メディアとして、Cruxが発信するニュース、分析、評論の日本語への翻訳、転載について了解を得て、掲載しています。Crux is dedicated to smart, wired and independent reporting on the Vatican and worldwide Catholic Church. That kind of reporting doesn’t come cheap, and we need your support. You can help Crux by giving a small amount monthly, or with a onetime gift. Please remember, Crux is a for-profit organization, so contributions are not tax-deductible.

2023年7月10日

・教皇、新たに枢機卿21人を選任、シノドス総会直前の9月30日の枢機卿会議で叙任式

Pope Francis embracing a cardinal at a recent consistoryPope Francis embracing a cardinal at a recent consistory  (AFP or licensors)

 新枢機卿21人(教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿18名、投票権を持たない80歳以上の枢機卿3名)のリストは以下の通り。(発表順、名前(年齢)・役職または司牧担当教区・出身国・および修道者の場合は所属修道会)。

*80歳未満の新枢機卿

1.ロバート・フランシス・プレヴォスト大司教(67)(教皇庁司教省長官・米国出身、聖アウグスティノ会)

2.クラウディオ・グジェロッティ大司教(67)(教皇庁東方教会省長官・イタリア出身)

3.ヴィクトール・マヌエル・フェルナンデス大司教(60)(教皇庁教理省長官、アルゼンチン出身)

4.エミル・ポール・チェリッグ大司教(76)(教皇大使、スイス出身)

5.クリストフ・ルイ・イヴ・ジョルジュ・ピエール大司教(77)(教皇大使、フランス出身)

6.ピエルバッティスタ・ピッツァバッラ大司教(58)(エルサレム・ラテン典礼総大司教、イタリア出身、フランシスコ会)

7.ステファン・ブリスリン大司教(66)(ケープタウン大司教区、南アフリカ出身)

8. アンヘル・シクスト・ロッシ大司教(64)(コルドバ大司教区、アルゼンチン出身)

9.ルイス・ホセ・ルエダ・アパリシオ大司教(61)(ボゴタ大司教区、コロンビア出身)

10.グルゼゴルズ・リシ大司教(59)(ウッチ大司教区、ポーランド出身)

11.ステファン・アメユ・マーティン・ムラ大司教(59)(ジュバ大司教区、南スーダン出身 )

12.ホセ・コボ・カノ大司教(57)(マドリッド大司教区、スペイン出身)

13.プロタセ・ルガンブワ大司教(63)(タボラ大司教区・協働大司教、タンザニア出身)

14.セバスティアン・フランシス司教(71)(ペナン教区、マレーシア出身)

15.周守仁司教(63)(香港教区、香港出身、イエズス会)

16.フランソワ・グザヴィエ・ブスティジョ司教(55)(アジャクシオ教区(フランス)、スペイン出身、コンベンツアル聖フランシスコ修道会)

17.アメリコ・マヌエル・アルヴェス・アグイアル司教(49)(リスボン大司教区・補佐司教、ポルトガル出身)

18.アンヘル・フェルナンデス・アルティメ神父(62)(サレジオ修道会総長、スペイン出身、サレジオ修道会)

*80歳以上の新枢機卿

1.アゴスティーノ・マルケット大司教(82)(教皇大使・イタリア出身)

2.ディエゴ・ラファエル・パドロン・サンチェス大司教(84)(クマナ大司教区・名誉大司教、ベネズエラ出身)

3.ルイス・パスクアル・ドリ神父(96)(ブエノスアイレスのポンペイの聖母巡礼聖堂・聴罪司祭、アルゼンチン出身、カプチン・フランシスコ修道会)

【新枢機卿の略歴】

Here are brief biographies of the future cardinals whom Pope Francis has named from around the world, and will be given their ‘red hats’ on 30 September 2023.

By Vatican News

Here are brief biographies of the Church’s future cardinals. Vatican News will continue adding biographies, most of which are courtesy of the Cardinal elects’ local Churches. throughout the day

Archbishop Robert Francis Prevost, 67, was born in Chicago, Illinois, U.S., on 14 September 1955. He entered the novitiate of the Order of Saint Augustine (OSA) in 1977, in the province of Our Lady of Good Counsel in St. Louis, and made his solemn vows on 29 August 1981. He studied at the Catholic Theological Union in Chicago, graduating with a degree in Theology. In 1988 he was sent to the mission of Trujillo as director of the common formation project for Augustinian aspirants from the Vicariates of Chulucanas, Iquitos, and Apurímac. There he served as community prior (1988-1992), formation director (1988-1998), and teacher of the professed (1992-1998). In the Archdiocese of Trujillo, he was judicial vicar (1989-1998), and professor of Canon Law, Patristics, and Morals in the San Carlos e San Marcelo Major Seminary. In 1999 he was elected prior provincial of the “Mother of Good Counsel” Province. After two and a half years, the Ordinary General Chapter elected him prior general, a ministry the Order entrusted to him again at the 2007 Ordinary General Chapter. On 3 November 2014, Pope Francis appointed him Apostolic Administrator of the Diocese of Chiclayo and on 7 November he took canonical possession of the diocese. He was ordained Bishop of Chiclayo on 12 December 2014. On 15 April 2020, Pope Francis appointed him Apostolic Administrator of the Diocese of Callao. And in 2023. Pope Francis appointed him a Prefect of the Dicastery for Bishops.

Archbishop Claudio Gugerotti was born in Verona in 1955, Archbishop Gugerotti joined the Pius Society of Don Nicola Mazza and was ordained a priest in 1982. At the Ca’ Foscari University in Venice he received a degree in Oriental Languages and Literature, as well as a licence in liturgy at the Pontifical Athenaeum Sant’Anselmo and a doctorate in Oriental Ecclesiastical Sciences at the Pontifical Oriental Institute.Archbishop Gugerotti worked at the Congregation for Oriental Churches, starting in 1985. In 1997 Saint Pope John Paul II appointed him undersecretary of the Congregation. He was appointed an archbishop in 2002 and became Apostolic Nuncio of various countries where various Eastern Churches are located: 2002 in Georgia, Armenia and Azerbaijan; 2011 in Belarus; 2020 in Ukraine in 2015 and in 2020 in Great Britain. He has been Prefect of the Dicastery for Eastern Churches since January 2023.

Archbishop Victor Manuel Fernández was born on 18 July 1962 in Alcira Gigena, in the province of Córdoba, Argentina. He was ordained a priest on 15 August 1986 for the diocese of Villa de la Concepción del Río Cuarto, Argentina. He was awarded a licentiate in theology with biblical specialization from the Pontifical Gregorian University, Rome, and subsequently a doctorate in theology from the Faculty of Theology of Buenos Aires. From 1993 to 2000 he was parish priest of Santa Teresita in Río Cuarto, Córdoba. He was the founder and director of the Institute for Lay Formation and the Jesús Buen Pastor Formation Centre for Teachers in the same city. In his diocese he was also a seminary formator, director for ecumenism and director for catechesis. In 2007 he participated in the Fifth Conference of Latin American Bishops (Aparecida) as a priest representing Argentina and later as a member of the drafting group for the final document. From 2008 to 2009 he was dean of the Faculty of Theology at the Pontifical Catholic University of Argentina and president of the Argentine Theological Society. From 2009 to 2018 he was rector of the Pontifical Catholic University of Argentina. On 13 May 2013 he was appointed archbishop by Pope Francis. He participated, as a member, in the 2014 and 2015 Synods of Bishops on the family, in which he was also part of the drafting groups. In the 2017 Assembly of the Episcopal Conference of Argentina, he was elected president of the Episcopal Commission for Faith and Culture (Doctrinal Commission). In June 2018 he assumed the office of archbishop of La Plata. He has been a member of the Pontifical Council for Culture and Consultor of the Congregation for Catholic Education. He is currently a member of the Dicastery for Culture and Education. He has published more than 300 books and scientific articles, many of which have been translated into various languages. These works demonstrate an important biblical foundation and a constant commitment to the dialogue between theology and culture, the evangelizing mission, spirituality and social issues.

Archbishop Emil Paul Tscherrig was born in Unterems, Switzerland, on Feb. 3, 1947 and ordained to the priesthood on April 11, 1974. He received his doctorate in canon law from the Pontifical Gregorian University and was incardinated in the diocese of Sion, Switzerland. Pope John Paul II appointed him a member of the Holy See’s diplomatic service in 1978, as secretary of the apostolic nunciature, serving in Uganda, South Korea, Mongolia and Bangladesh. As Apostolic Nuncio, he has served in Burundi (1996-2000), to Trinidad and Tobago, Dominican Republic, Jamaica, Grenada, Guyana, Saint Lucia, Saint Vincent and the Grenadines and the Bahamas (2000-2004) and from 2001 also to Barbados, Antigua and Barbuda, Suriname and Saint Kitts and Nevis; South Korea and Mongolia (2004-2008); to the Nordic countries (Sweden, Denmark, Finland, Iceland and Norway, 2008-2012); to Argentina (2012-2017); to Italy and San Marino, the first non-Italian to hold the post (2017-).

Archbishop Christophe Pierre was born on January 30, 1946 in Rennes, France. He completed his primary education in Antisirabé, Madagascar, and his secondary schooling in Saint-Malo, France, and in Marrakech, Morocco. He attended the Major Seminary of the Archdiocese of Rennes (1963-1969) and the Catholic Institute of Paris (1969-1971). After performing Military Service, he was ordained a priest on April 5, 1970, in Saint-Malo, France and incardinated in the Archdiocese of Rennes. He was Parochial Vicar of the St. Peter and St. Paul Parish in Colombes, Diocese of Nanterre, France (1970-1973). He has a Master in Sacred Theology (Paris, 1971) and a Doctorate in Canon Law from the Pontifical Lateran University, Rome (1973-1977). He completed his studies at the Pontifical Ecclesiastical Academy, in Rome (1973-1977), and started his service in the Diplomatic Corps of the Holy See on March 5, 1977. He was appointed first to the Pontifical Representation in New Zealand and the Islands of the Pacific Ocean (1977-1981). Subsequently he served in Mozambique (1981); in Zimbabwe (1982-1986); in Cuba (1986-1989); in Brazil (1989-1991); at the Permanent Mission of the Holy See to the United Nations in Geneva, Switzerland (1991-1995). He was elected Titular Archbishop of Gunela on July 12, 1995, and received the Episcopal Consecration on September 24, 1995, in Saint-Malo, France. Archbishop Christophe Pierre was appointed Apostolic Nuncio to Haiti, on July 12, 1995, where he served until 1999. He has been the Apostolic Nuncio to Uganda (1999-2007) and then, the Apostolic Nuncio to Mexico (2007-2016). He was appointed as Apostolic Nuncio of the United States of America by His Holiness, Pope Francis on April 12, 2016.

Archbishop Pierbattista Pizzaballa was born in Cologno al Serio (Bergamo) on 21 April 1965, son of Pietro and Maria Maddalena Tadini. He attended Secondary School at the Minor Seminary “Le Grazie” of Rimini and obtained his diploma in classical studies at the Archiepiscopal Seminary of Ferrara on June 1984. He received the Franciscan religious habit on September 5, 1984, in Ferrara (Santo Spirito) and spent the year of novitiate at the Franciscan Shrine of La Verna (Arezzo, Italy). He made his Temporary Profession in La Verna, on September 7, 1985, and his Solemn Profession on October 10, 1989, in the Church of St. Anthony in Bologna. On September 15, 1990, he was ordained priest in the cathedral church of Bologna, with the imposition of hands of Cardinal Giacomo Biffi. After spending one year in Rome, he was transferred to the Holy Land, in Jerusalem, in October 1990. From July 2, 1999, he formally entered in service to the Custody of the Holy Land. After his philosophical-theological studies, he obtained a Licenciate Degree in Biblical Theology at the Studium Biblicum Franciscanum of Jerusalem. His Beatitude Pizzaballa is the Latin Patriarch of Jerusalem.

Vatican News will continue updating this list throughout the day

2023年7月9日

・バチカンの新教理省長官、「聖職者の性的虐待への対応は、訴えた人を信じ、適正な手続きを踏むこと」

    教皇フランシスコからバチカン教理省長官に任命されたビクトル・マヌエル・フェルナンデス大司教が6日、スペインのカトリックウェブサイトInfoVaticanaのインタビューに応じ、世界的な問題であり続けている聖職者による性的虐待、バチカンから批判されているドイツの”シノダルの道”の取り組み、同性婚への対応、そして自身がこれらの問題や新たな役割にどのように取り組むかについて語った。

 このインタビューで、大司教はまず、自身が教理省関係者に出した書簡で、これまで長官を務めて来たルイス・ラダリア・フェレール枢機卿の神学者としての、そして長官としての業績をたたえたうえで、自分は長官としての職務を、「イタリアの歌のように、『自分のやり方で』やる」と述べたことを明らかにし、「教皇フランシスコが強調される”シノダリティ(共働性)”から、決定を下す前にまず少し(他の人たちの意見に)耳を傾ける必要がありますが、教皇が私に送った手紙から、それに加えて考慮すべき事項があることも確かです」と語った。

*所管事項の聖職者による性的虐待にどう対処するか

 さらに、大司教はこのインタビューで、教皇から教理省長官就任を打診された際、断りの返事をしたことを明らかにし、「まず第一に、自分が(聖職者による性的虐待などに対処する)規律部門の職務を遂行するのに、ふさわしくないと思ったからです。私は教会法の専門家ではない。(アルゼンチンの)ラプラタの大司教になった時、こうした問題にどう対処したらいいか、分からなかったほどです」と、その理由を説明。

 そして、「この問題は複雑です。原則として、未成年虐待について訴えてきた人々を信じなければならないが、その一方で、時間のかかる適正な手続きなしに、司祭に有罪を宣告することはできない。すべての訴えを受ける時に、余計な干渉をしないように、できるだけ少ない言葉で対応する必要があります。ラプラタの大司教としての対応は、教会法の専門家の指導を受けるようにし、学ぶこと。それでも、訴えた人、訴えられた人のいずれかにとって公正でない判断をしてしまうのではないか、と恐れ、たいへん苦しみました」と語った。

 さらに、「教皇が私に『自分が希望するのは、あなたに教理省長官としての規律部門の仕事を任すことです』と言われ、さらに、長官任命の書簡でおっしゃっているように、『神学と信仰の伝達に個人として奉仕するように』と願われたことで、長官としての仕事に自信を感じました」と述べた。

 カトリック教会における性的虐待を追及するグループBishopAccountability.org は、大司教がこれまでラプラタの大司教を務めて来た際の、教区内の聖職者による性的虐待事件への対応に疑念があるとして、教理省長官就任について強い懸念を表明しているが、これに対して、ラプラタ大司教区の大司教付き広報担当者は、、大司教が性的虐待の加害者に寛大だった、という批判は当たらない、と強く否定している。

 ドイツの教会が進めている”シノドスの道”の取り組みの中で、既婚者の司祭叙階や女性の助祭叙階、離婚・再婚者の聖体拝領などを認めようとする動きが出ているのに対して、バチカンから批判が出ていることについては、「今こそ、私がこの問題をフォローし、(関係者の話に)耳を傾け、話し、相談する時が来ていると思います」としたうえで、「まず、ドイツの取り組みには、良いものがない、と思わないことです」と述べ、かつてラダリア現長官が「私たちに信仰を深めよう強制する”異端者”がいたらいい」と言ったことを取り上げ、「(”異端的”なドイツの取り組みは)取り上げられている課題を磨き、明確にし、成熟させる必要がある、としても、私たちに良い物を残してくれるでしょう」と語った。

 

 

*教理省が2年前に出した「同性婚の祝福不可」の判断について

 また、同性間結婚について、教理省が2021年に出した「カトリック教会は同性間結婚を祝福することはできない」とする宣言の有効性について聞かれた大司教は、「混乱をもたらすこと無いやり方で祝福がされるのであれば、そうすることについて分析検討されねばならないでしょう」とし、「私が中絶に断固として反対しているように… また私は、厳格な意味での『結婚』-新たらしい命を生み出す男性と女性という異性の二人の揺らぐことのない結婚―はただ一つの形態しかない、と理解しています」と言明。

 さらに、「このような(異性による)結婚と、比較できるものは他に何もありませんし、結婚という名前を使って他の何かを表現することは、良くもないし、正しくもない」とし、「何か別のことを表現しようとしたり、それを行動で表すようなことは避けねばなりません。ですから、混乱を助長するような典礼や祝福を避けることに大いに注意を払わねばならない、と思います」。ただ、「混乱を招かないような祝福の仕方があれは、分析・検討し、確認すべきでしょう」とも述べた。

 

*若い司祭時代に出した「キスの技法」というタイトルの本は…

 

 インタビューの最後に、大司教は、1990年代半ばの司祭の時に出版した『Heal Me With Your Mouth: The Art of Kissing(あなたの口で私を癒して-キスの技法』)についても批判があることについて、「(本を出したことを)後悔していません。これは神学の解説書ではありません。決して後悔することのない司牧的な試みでした」と述べつつ、出版社に再版しないよう求めたことを明らかにした。

 そして、この本について、「仲間に『なぜ婚前交渉を避けねばならないのか』を説明するのに苦労している若者たちを念頭に置いて書きました。キスは、セックスをしなくても出来る愛情表現のひとつです」と付け加え、「若者司牧のための、このささやかな本にある言葉ひとつを取り上げて、一神学者としての私を判断するのは、悪いやり方だと思いませんか」と逆に問い返している。

(翻訳・編集 南條俊二)

 

 

2023年7月8日

・「最優先事項は、ロシアに連れて行かれたウクライナの子供たちの帰国実現」と和平特使

Cardinal Matteo Maria ZuppiCardinal Matteo Maria Zuppi 

(2023.7.5 Vatican News  Roberto Paglialonga and Deborah Castellano Lubov )

    ロシアが続けている軍事侵攻からウクライナの平和を取り戻すため、教皇フランシスコの代理として先月、両国を訪れた和平特使のマッテオ・ズッピ枢機卿が4日夜、記者団との会見に応じ、現在の最優先事項は、(ロシアに拉致された)ウクライナの子供たちを故郷に戻すことであり、両国での政府高官や宗教関係者との会談結果などはすでに教皇フランシスコに報告している、と述べた。

 枢機卿は「最優先している注力しているのは、子供たちのような、もっとも不利な立場に置かれている人々のために働くことです」と述べ、必要なのは、彼らを助けるメカニズムを開始すること、強力な人道的な取り組みだ、と指摘。

 そして、「私たちはそのことを最も年少の、最も弱い人々から始めようとしています。子供たちがウクライナに戻れるようにしなければならない。そうして、次にすべきは、子供たちの実態を調べ、一番脆弱な者から、どのように連れ戻せるか、考えることです」と語った。

  枢機卿は、モスクワ訪問に先立つ6月5,6両日、キエフに飛び、聖ソフィア大聖堂での祈りを皮切りに、ゼレンスキー大統領はじめ政府の指導者たちと会談、ロシア軍によって数十人が虐殺されたブチャの集団墓地訪問のあと、議会の人権委員、ルビネツ氏と会い、ロシア軍の占領地域のウクライナ人の子供たちの問題や民間人を含むウクライナ人捕虜の状況について説明を聞いた。

 キエフ訪問の後、枢機卿は6月28日から30日にかけてモスクワ訪問。プーチン大統領の外交政策問題担当補佐官のウシャコフ氏や、児童権利委員リヴォヴァ=ベロワ氏などと、ロシア正教のキリル総主教ら教会関係とも会談。訪問後の声明で、ロシア政府関係者との会談では「(ウクライナへの軍事侵略がもたらしている悲惨な状況の)人道的側面と、切望されている和平を達成するための緊急性が強く強調された」、キリル総主教とも「実りある」会談を行い、「教皇の挨拶を伝え、平和的解決を促進する人道的取り組みについても話し合った」とした。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2023年7月6日

・教皇、「現代の殉教者」を研究、リスト化する委員会を設立

教皇フランシスコ、列聖省内に「新殉教者—信仰の証人委員会」を設立教皇フランシスコ、列聖省内に「新殉教者—信仰の証人委員会」を設立 

 教皇フランシスコは5日に発表した書簡で、バチカンの列聖省に「新殉教者—信仰の証人委員会」を設立された。 2025年の聖年を前に「過去四半世紀の間にキリストとその福音を証しするために殉教した人々」をリスト化するのが目的だ。

 「現代の殉教者」のリスト化は紀元2000年の大聖年を機会にすでに始められていた。委員会は過去四半世紀の殉教者の研究を行い、その研究は将来にも引き継がれていく、という。

 教会の歴史にはいつの時代にも殉教者の存在があり、今日も例外ではないことに触れながら、教皇は教会の黎明期よりも殉教者の数が多い今日の世界を見つめている。

 聖ヨハネ・パウロ2世が2000年の大聖年の準備のために記した使徒的書簡『紀元2000年の到来』の中で、「神の栄光のために命をささげた『無名戦士』」の記録を守るためにできる限りのことをしなくてはならない」とされ、2000年の5月にコロッセオで行われたエキュメニカルな集いで、キリスト教諸教会の代表らと共にこれらの殉教者たちを思い起こした、と今回の書簡で指摘。

 さらに教皇フランシスコはこの書簡で、2025年の聖年に殉教者らを思い起こすために同様の集いを開催する旨を明らかにしつつ、「こうした試みは殉教者認定をめぐる”新しい基準作り”を意図するものではなく、今日もキリスト教徒であるというだけで殺害されている人々の存在を認識し続けることを目指すものです」と述べておられる。

 そして、「殉教に至るまでに信仰を証しした兄弟姉妹たちの歴史的研究を続け、彼らをめぐる記憶がキリスト教共同体の宝として際立つことを希望すると共に、この研究がカトリック教会だけでなく、すべてのキリスト教徒に及ぶこと」を願われている。

(編集「カトリック・あい」)

2023年7月6日

・教皇の7,8月の公式予定発表ー7月23日に高齢者祈願日ミサ、8月にポルトガル、モンゴルを訪問

(2023.7.4 Vatican News   Deborah Castellano Lubov)

  バチカン報道局が4日、教皇フランシスコの7月から8月にかけての公式日程を発表した。

 7月は伝統的に教皇の休息月とされ、ほとんどの活動を休止されるが、23日は「祖父母と高齢者のための世界祈願日」で、教皇は午前10時から聖ペトロ大聖堂でミサを司式される予定だ。この祈願日は、「祖父母や高齢者は世代間のつながりであり、人生の経験と信仰を若者に伝える存在であることを、忘れられがちな今、改めて思い起こす必要がある」との強い思いから、教皇が2021年に制定されたもの。

 今年の祈願日のテーマは「主の慈悲は時代から時代に至るまで」(ルカ福音書1章50節)で、8月1日からのポルトガルの首都リスボンで開かれる「世界青年の日(WYD)」世界大会のテーマとつながっている。

 WYD世界大会は8月2日から6日まで開かれるが、教皇は大会出席のためポルトガルを訪問され、首都リスボンをはじめ、毎年数百万人の巡礼者が訪れるマリア巡礼地、ファティマにも立ち寄られる予定だ。
 また8月31日から9月4日にかけて、歴代の教皇として初のモンゴル訪問をされる。 モンゴルのカトリック教徒は1500人弱だが、昨年8月に、首都ウランバートルの使徒座知牧区(カトリック教会教区がまだ設置されていない宣教地域に設立される管轄の形態)の長であるジオルジオ・マレンゴ師を同国初の枢機卿に任命されるなど、同国での教会活動を重視されている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2023年7月5日

・教皇の一般謁見・特別謁見、7月中は慣例に従い休止、8月に再開

 教皇公邸管理部の発表によると、教皇フランシスコの一般謁見および特別謁見は、夏期の慣例に従い、7月中は休止される。教皇の各種謁見は8月9日(水)の一般謁見から再開される。

 また教皇は8月上旬、「世界青年の日(ワールドユースデー)・リスボン大会」のためにポルトガルを訪れるため、8月2日の水曜一般謁見は行われない。

 

2023年7月1日

☩「完全な一致は聖霊の賜物」教皇、聖ペトロと聖パウロの祭日祝うギリシャ正教の代表団と会見

Pope Francis greets Archbishop Job (Getcha) of Pisidia, the head of the Delegation from the Ecumenical PatriarchatePope Francis greets Archbishop Job (Getcha) of Pisidia, the head of the Delegation from the Ecumenical Patriarchate  (Vatican Media)

(2023.6.30 バチカン放送)

 教皇フランシスコは6月30日、正教会のエキュメニカル総主教庁の使節をバチカン宮殿に迎えられた。

 同総主教庁の使節は、前日29日の使徒聖ペトロ・聖パウロの祭日のためにローマを訪問、同日教皇によってバチカンの聖ペトロ大聖堂でとり行われたミサに参列した。

 教皇庁とエキュメニカル総主教庁は、毎年ローマの保護聖人、使徒聖ペトロ・聖パウロの日(6月29日)と、エキュメニカル総主教庁の保護聖人、聖アンデレの日(11月30日)に、ローマとイスタンブール間で使節を交換している。

 教皇は、同総主教庁の使節メンバーにローマ訪問を感謝されると共に、エキュメニカル総主教バルトロメオス一世への兄弟的な挨拶を託された。

 使節に渡されたメッセージで、教皇は、最近エジプトのアレクサンドリアで行われた第15回目のカトリック教会と正教会による神学対話合同委員会総会の実りを喜ばれ、アレクサンドリアおよび全アフリカのパパ・総主教セオドロス2世が同会議のために示した寛大な配慮に心からのお礼を述べられた。

 教皇は、「この日の出会いは、苦しむウクライナの状況をはじめとし、私たちの平和への思いを分かち合う機会でもあります」とされ、「私たちは、特にウクライナにおける戦争を目の当たりにする中で、ありとあらゆる戦争は、人民や、家族、子ども、お年寄り、避難民、町や村、自然にとっても、完全な敗北であるという現実を突きつけられています」と指摘。

 「私たちはキリストの弟子として、戦争を前にしてあきらめるのではなく、平和のために働く義務を持っています」と語られた教皇は、「すべての人が共に平和のために創造的な努力を費やす必要がある」と説かれた。

 そして、教皇は、「平和は一人で到達できるものでなく、何よりも主の賜物です」とされ、「その賜物にふさわしくあるために、人間として、キリスト者として、平和を築く神の業に参与する態度が求められているのです」と強調された。

 また、教皇は、「福音は私たちに、平和とは、単に戦争が無い状態から生まれるだけでなく、私たちの心から生まれるものだ、と教えています」と語られ、これに対し、心に根を張る平和の妨げとなっているもの、「個人・社会・国、また宗教にも至るまでの、あらゆる形のエゴイズム、自己の利益を優先する態度」に注意を向けられた。

 教皇は、「御父の愛によって回心し、この無償で普遍的な愛を告げ、イエスの模範に倣って人々に奉仕し、利己主義から解放される必要を、またキリスト者として相互の交わりのうちに成長し、分裂した世界に助けをもたらすことが、私たちに求められている」と訴えられた。

(編集「カトリック・あい」)

2023年6月30日

・教皇特使、モスクワ訪問で和平への道につながる成果挙げるーバチカンが声明発表

The meeting in Moscow between Cardinal Zuppi and Patriarch KirillThe meeting in Moscow between Cardinal Zuppi and Patriarch Kirill  (ANSA)

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2023年6月30日

・ズッピ教皇特使、ロシア正教のトップ、キリル総主教と和平への共同作業などテーマに会談

(2023.6.29 Vatican News  Salvatore Cernuzio)

 ウクライナ和平を希求される教皇フランシスコの意を体してモスクワ訪問中のズッピ枢機卿(イタリア司教協議会会長)が29日午後、ロシア正教会のトップでプーチン大統領に強い影響力をもつとされるキリル総主教と会談した。教皇代理と総主教が実際に顔を合わせるのは、昨年2月にロシアによるウクライナ軍事侵攻が始まって以来、初めて。

 会談で、総主教は、和平実現に向けたバチカンの努力について評価していることを強調。「平和と正義の大義に奉仕する」ためのカトリック、ロシア正教の両教会の共同作業や、「大規模な武力紛争を防ぐために世界のすべての勢力が力を合わせることの重要性」などが話し合われた。

 これらの言葉は、ロシアのウクライナ軍事侵略が始まって1か月も経たない昨年3月16日に教皇フランシスコがキリス総主教とビデオ会談をした際に共有された言葉に類似している。教皇は「 和平実現への努力で、司牧者として力を合わせることの重要性を指摘、教会は「政治の言葉ではなく、イエスの言葉」を使わねばならない、と強調されていた。

 ロシア国営通信によると、キリル総主教は会談でズッピ特使に、「私がよく知っている兄弟たちに伴われて、あなたがモスクワに来られたことをうれしく思う」と歓迎の言葉をかけ、 「教皇があなたをモスクワに派遣されたことを高く評価する。あなたはイタリア最大の大都市のひとつである教区の長であり、国民のために重要な奉仕を行っている高名な大司教です」と語った、という。

 ズッピ特使は、現地時間30日午後(日本時間同日夜)、モスクワを発ち、ローマに戻る予定だ。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

 

 

2023年6月30日

・モスクワ訪問中の教皇特使、プーチン側近らと会い、キリル総主教とも会談へー具体的成果も

Pope Francis in prayer before the Icon of Our Lady of Vladimir in Moscowprayer before the Icon of Our Lady of Vladimir in Moscow 

(2023.6.29 Vatican News   Linda Bordoni and Salvatore Cernuzio)

 教皇フランシスコの命を受けて28日モスクワ入りしたズッピ和平特使(枢機卿)は、同日、プーチン大統領の外交政策顧問のウシャコフ氏、翌29日午前にはルヴォヴァ=ベロワ児童権利局長とそれぞれ会談。同日午後、ロシア正教会トップのキリル総主教と会談した。

 ウシャコフ氏は1998年から2008年まで駐米ロシア大使を務めた経験があり、ペスコフ大統領報道官のコメントを引用したロシアのインタファクス通信などによると、ズッピ特使との会談では「ウクライナ紛争の政治的・外交的解決の可能な方法」が中心に話し合われた、という。

 会談後の記者会見で報道官は、「ウクライナ危機の平和的解決を模索するバチカンの努力と取り組みを高く評価していることは、すでに何度も述べてきた。 私たちは、ウクライナにおける武力紛争の終結に貢献しようとする教皇の意欲を歓迎する」と教皇とバチカンの努力を高く評価する発言をした。

 駐ロ・バチカン大使のダニエッロ大司教は記者団に、「教皇がズッピ特使に託された使命は、ロシア、ウクライナ両国が和平につながる道を歩み始めることを可能にする人道的取り組みを特定し、促進することにある」と述べ、会談がその方向で行われたことを認めた。

 また、ルヴォヴァ=ベロワ局長との会談では、ロシアに強制移送された1万9000人以上のウクライナの子どもたちの扱いが中心議題となった模様。ウクライナのゼレンスキー大統領は5月の教皇と会見した際、子供たちの救済について支援を要望していた。モスクワのベッツイ首都大司教はVatican News の取材に対して、「特使の帰国までに、(ロシア政府から)新たな捕虜交換や捕虜の発表などの具体的な動きが見られるかもしれない」と成果を示唆した。

 ズッピ和平特使のキリル総主教との会談は29日午後、日本時間同日夜に予定されている。ベッツイ首都大司教は「和平のための対話には宗教指導者の関与が必要。両者の会談は、和平への対話実現に向けた極めて重要な機会になる」と期待を述べている。

 この会談の後、特使はモスクワの聖母大聖堂でミサを捧げ、カトリック司祭や信徒たちと会見し、教皇の激励と祈りのメッセージを伝える。帰国は、当初予定より一日延びて、30日午前となる見通しだ。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2023年6月29日

・バチカンのクラシェフスキ支援援助長官の援助隊、ウクライナ南部へルソンに入る

Cardinal Konrad Krajewski visits the Nazaret center in Drohobyč Cardinal Konrad Krajewski visits the Nazaret center in Drohobyč  

 長官の援助隊は、これからさらに数日の現地訪問を予定しており、 「私たちはヘルソンに2日間滞在し、その後、おそらくキエフに向かうことになるでしょう。最終訪問地は、以前もしばしば訪れた都市リヴィウになります。まだ何キロも先があり、どれだけの出会いと祈りの瞬間が私たちを待っているか誰にも分からないが、私たちは教皇の御名においてこれらの人々の近くにいなければなりません。 言葉では不十分。 そこにいること、重要です」と強調。   

 さらに、 「ウクライナのすべての人たちために祈りましょう。そして自分自身のためにも祈りましょう。そうすれば、私たちは戦争の現実に鈍感にならずに、助けを必要としている人々に援助を提供し続けることができます」と世界の人々に呼びかけている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2023年6月28日