カトリック中央協議会が8日、10日の主の受難の祭儀を前に、バチカンの典礼秘跡省が3月30日に出した教令「主の受難の祭儀 における 盛式共同祈願に2020年のみに加えられる特別な意向について」を日本語訳にしてホームページに掲載した。全文以下の通り。
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教皇庁典礼秘跡省教令「主の受難の祭儀 における 盛式共同祈願に2020年のみに加えられる特別な意向について」
本年の聖金曜日の主の受難の祭儀は、全世界を襲っている恐ろしい感染症の世界的流行により、とくに重要な意味をもっている。
たしかに、この日、私たちは、いけにえの小羊のように苦しみと世界の罪を身に受けたイエス・キリストの、十字架上での栄光に満ちた受難と死を祝う。教会は、自らの花婿の復活の喜びを信仰のうちに待ちながら、人類全体のため、とりわけきわめて苦しんでいる人々のために、全能の父である神にして祈りを捧げるのである。
したがって、当省は、教皇フランシスコによって与えられた権限に基づき、重大な公的必要性が生じた場合、教区司教に対して『ローマ・ミサ典礼書』の中ですでに付与された可能性に従って、上記の祭儀の盛式共同祈願に加えられる一つの意向を提示する。これによって、苦難の中で父である神により頼む人々の祈りが届けられ、逆境においてもすべての人が神のいくつしみの喜びを味わうことができるのである。
招きのことばと祈りの式文は本教令に添付される。
以上に反することはすべて退けられる。
典礼秘跡省にて、2020年3月30日 長官 ロベール・サラ枢機卿 次官 アーサー・ローチ大司教
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