・教皇が退院、バチカンへの帰途の途中、聖マリア大聖堂で患者や遺族のために祈られる

(2023.4.1 バチカン放送)

  呼吸器感染症で3月29日からローマ市内のアゴスティーノ・ジェメッリ総合病院に入院されていた教皇フランシスコが1日午前、退院され、バチカンにお戻りになった。

  教皇は退院に先立って、同病院の母体であるサクロ・クオーレ・カトリック大学の総長をはじめ、同病院責任者、そして教皇を担当した医師や看護師たち医療スタッフに感謝を述べられた。病院から車に乗られた教皇は、外で待っていた患者や家族、報道陣などにあいさつ。特に前晩、娘を亡くし深い悲しみの中にある両親に、冥福を祈られた。

 この後、教皇はローマ市内の聖マリア大聖堂に向かわれ、大聖堂に伝わる聖母子画「サルス・ポプリ・ロマーニ」(ローマ人の救い、の意味)の前でしばし祈られた。この祈りを通して、ジェメッリ病院で出会った小児腫瘍科と小児神経科の子どもたち、また病気や、親しい人々の喪失のために苦しむすべての人々を聖母に託されたという。

(編集「カトリック・あい」)

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2023年4月2日