・教皇、公務の完全復帰に数週間?秋の重要スケジュールどうなる?

(2021.7.8 カトリック・あい)

   教皇フランシスコの4日に受けられた手術は、要約すれば、憩室の炎症、ないしは感染によって引き起こされた、あるいは悪化した結腸の組織硬化への対処だ。専門の医師たちの大半の見方は、「教皇の年齢の高齢者には共通して見られる症状」という。

 幸い術後の回復は順調に進んでおり、バチカン広報局の発表によると教皇の入院期間は7日ということだが、通常の職務をこなすだけの体力回復には数週間かかる可能性があり、多くの課題を抱えた教皇は、さどもどかしい思いをされているだろう。

 通常であれば、夏季の静養に入る時期だが、9月にはハンガリーとスロバキアへの訪問を予定し、忙しい秋のスケジュールとなることが予想されている。

 現在準備中のバチカンの機能・運営の抜本改革に関する使徒憲章が秋に公表されることになっており、10月から始まる”シノドスの旅”の事前準備も始まりつつある。

 バチカン検察当局は3日、前列聖省長官のアンジェロ・ベッキウ枢機卿枢機卿を含む9人と3つの法人をロンドンでの巨額不動産不正取引に関する複数の罪で起訴したが、9月以降に裁判が始まるので、これに対する準備も欠かせない。

 

 

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2021年7月8日