・コプト正教会教皇タワドロス2世がローマを訪問、教皇フランシスコと会見へ

教皇パウロ6世とコプト正教会教皇シェヌーダ3世(共に当時)のバチカンでの会見 1973年5月10日教皇パウロ6世とコプト正教会教皇シェヌーダ3世(共に当時)のバチカンでの会見(1973年5月10日 )

(2023.5.9 バチカン放送)

 コプト正教会の教皇タワドロス2世が9日からローマを訪問。10日に教皇フランシスコの水曜恒例の一般謁見に参加した後、11日にバチカン宮殿で教皇と会見と祈りの時を持つことになった。

 教皇フランシスコは、この機会にバチカンのキリスト教一致推進省の記念出版物の序文にタワドロス2世と共に署名をされる予定。

 コプト正教会教皇タワドロス2世の訪問は、1973年5月のバチカンでのパウロ6世とシェヌーダ3世との歴史的会見から50年を記念するもの。ローマ滞在中、現地のコプト正教会の共同体とも交流し、14日には、ラテランの聖ヨハネ大聖堂で共同体とミサを捧げる。

 教皇フランシスコと序文に共同署名する記念出版物は、パウロ6世とシェヌーダ3世との会見50周年を記念し、キリスト教一致推進省が編集・発行するもので、第2バチカン公会議以降のカトリック教会とコプト正教会の歩み寄りの歴史を資料・文書をもって紹介している。

 エジプトのキリスト教徒は、総人口1億900万人の約1割をして、その大部分がコプト正教会に属している。コプト正教会の信徒はエジプト以外にもスーダン、リビア、イスラエル、キプロス、ヨルダン、レバノン、チュニジアなど中東を中心にしている。

 

(編集「カトリック・あい」)

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2023年5月10日