・コプト正教会のタワドロス2世教皇、聖ペトロ広場で教皇フランシスコと共に語りかける

Pope Francis with Coptic Pope Tawadros IIPope Francis with Coptic Pope Tawadros II  (Vatican Media)

 さらに、2017年の教皇フランシスコのエジプト訪問について改めて感謝し、「コプト正教会の本拠地であるエジプトには、キリスト教のルーツがあり、修道院制度が生まれた土地でもある」と指摘。「私たちは、ルーツや所属の違いにもかかわらず、内に住まうキリストの愛と、取り囲み、導いてくれる使徒たち、聖人たちの守りによって一致しています」と強調した。

 教皇フランシスコは、タワドロス2世の挨拶を受ける形で、「今日、アレクサンドリア教皇であり聖マルコ教区総主教であるタワドロス2世教皇にご挨拶できることを、大変うれしく思います」と語られた。

 続けて、「親愛なる友人であり兄弟であるタワドロス、この二周年に私の招待を受け入れていただき感謝します。聖霊の光があなたのローマ訪問を照らしてくれることを祈ります」とされ、「コプト正教会とカトリック教会の間の友好関係の発展に尽力してくださったことに心から感謝します」と付け加えられた。そして、タワドロス2世を見つめ、「私たち二人は毎年電話で話していますが、良い兄弟であり続けているし、喧嘩もしたことがない!」とジョークを飛ばされた。

 最後に教皇フランシスコは、サン・ピエトロ広場に集まったコプト正教会の司教たち、信徒たちと共に、「全知全能の神に願います。コプト正教会の聖人たち、殉教者たちの取り次ぎを通して、私たちが交わりの中で成長できますように」と祈られた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2023年5月10日