☩ 「 名誉教皇による信仰の証しと祈りに感謝」 教皇、夕べの祈りでベネディクト16世を思い起こす

(2022.12.31 バチカン放送)

 2022年の大晦日、31日夕(日本時間1日未明)、教皇フランシスコはバチカンの聖ペトロ大聖堂で、「神の母マリア」の祭日(1月1日)の前晩の祈り夕べの祈りをされ、この中で同日朝帰天された名誉教皇ベネディクト16世を思い起こされた。

 過ぎた一年を締めくくるこの集いで、教皇は感謝の賛歌「テ・デウム」を捧げられた教皇は、説教で、「私たちの救いのために、乙女マリアから生まれることを通し、歴史の中に入ることを選ばれた神の、人間への優しさに満ちたなさり方」を観想するように勧められた。

 そして、教皇は「優しさ」について語る中で、この朝帰天した名誉教皇ベネディクト16世を思い起こし、次のように話された。

 「今、優しさについて話しながら、この朝、私たちを置いて旅立った名誉教皇ベネディクト16世のことを考えずにはいられません。私たちは名誉教皇の尊い人柄、これほどまでの優しさを感動と共に思い出します。そして、心は大きな感謝でいっぱいになります。それは、教会と世界に彼を与えてくださった神への感謝です。そして、私たちのために善を尽くしてくださった名誉教皇への感謝です。特に、退位後のこの年月をはじめ、名誉教皇が示してくださった信仰の証しと祈りに対する感謝です。神だけがその価値と、取り次ぎの祈りの力、教会の善のために捧げた犠牲をご存知です」。

 夕べの祈りの終了後、教皇は聖ペトロ広場に赴かれ、プレゼピオの前で祈られた。

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2023年1月1日