(2024.4.26 Vatican News)
教皇庁報道局が26日明らかにしたところによると、教皇フランシスコは6月13日から15日にかけてイタリア南部プーリア州ボルゴ・エニャツィアで開かれる主要国首脳会議(G7)の人工知能(AI)をテーマとしたセッションに参加される。。
G7の今年の議長国、イタリアのジョルジャ・メローニ首相の発表を受けたもの。首相は声明で、「教皇がG7の活動に参加するのは史上初だ」と強調している。
また首相は「イタリアの招待を受け入れてくださった教皇に心から感謝します。教皇の臨席は我が国とG7全体を称えるものです」と述べ、イタリアが、人工知能、特に人工知能の問題に関してバチカンの貢献を生かしていくことを強調。 教皇庁生命アカデミーが推進する「2020年のAI倫理を求めるローマの呼びかけ」が、「アルゴリズム倫理の概念の具体的な適用、すなわちアルゴリズムに倫理を与える」プロセスにつながる、と指摘した。
さらに、「私は教皇の存在が、人工知能に対する規制、倫理、文化の枠組みを定義する上で決定的な貢献をもたらすと確信しています」とし、「この観点から、このAI技術の現在と将来において、私たちの能力は もう一人の教皇、聖ヨハネ・パウロ二世が1979年10月2日に国連でなさった有名な演説で求められたことを実行する国際社会の能力が、もう一度測られることになります」「政治活動は、国内であろうと国際であろうと、人間から生まれ、人間によって行使され、人間のためのものです」とメローニは述べた。
教皇フランシスコは、今年1月1日の第57回世界平和デーに寄せたメッセージで、AIと平和をテーマに取り上げ、人類が心の知恵を培うことを奨励し、それは「AIを完全に人間的なコミュニケーションにおいて社会に奉仕させるのに役立つ」と述べている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)