
教皇フランシスコは、12月2日、キプロスとギリシャへの実質3日間の司牧訪問を開始される。二カ国訪問の出発を前にした1日の般謁見で、「この訪問を祈りをもって見守ってほしい」と、すべての信徒に願われた。
キプロスとギリシャについて、教皇は、「豊かな歴史・精神性・文明にあふれた国であり、この訪問は使徒的な信仰と、キリスト教と諸宗教間の兄弟愛の源泉をたどるものになるだろう」と話された。
また、教皇はこの訪問で移民・難民が多く住むレスボス島を訪れ、「希望を探す多くの移民たちとの出会いを通し、傷ついた人類に寄り添いたい」と語られた。
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(教皇のキプロスとギリシャ訪問・詳細日程)
教皇フランシスコは、2021年12月2日から12月6日まで、第35回目の海外司牧訪問(イタリアを除く)として、キプロスとギリシャの2か国を訪問される。
この訪問で、教皇は、最初の訪問国キプロスに12月2日(木)午後から4日(土)早朝まで滞在。この間、国際空港のあるラルナカ、首都ニコシアの2都市を訪れる。この後、ギリシャを4日午前から6日(月)午前まで訪問。首都アテネで行われる様々な公式行事と共に、5日(日)にはレスボス島で移民との出会いを予定している。教皇のキプロスとギリシャ訪問の日程は次のとおり。
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*キプロス*
12月2日(木)午前、ローマ・フィウミチーノ国際空港から、キプロスのラルナカ国際空港に向けて出発。午後、現地到着。空港で歓迎式。首都ニコシアに移動。マロン典礼カトリック教会のカテドラルでキプロスの司祭・修道者・助祭・カテキスタらとの出会い。大統領官邸で歓迎式典、大統領を表敬訪問、各界代表との会見。
12月3日(金)午前、キプロス正教会のクリソストモス2世大主教をニコシア市内の大主教館に表敬訪問。正教会の主教座聖堂で聖シノドのメンバーと会見。ニコシアのGSPスタジアムでミサ。午後、市内の小教区の教会で移民たちとエキュメニカルな祈りの集い。
12月4日(土)午前、ラルナカ国際空港で送別式。次の訪問国ギリシャの首都アテネに向けて出発。