保守派の神学者たち「異端を広げている」と教皇を批判(AP/CRUX)、

(2017.9.24 Associated Press  Crux Staff also contributed to this report) 超保守派の司教1人を含む聖職者、神学者や学者たち62人が23日までに、教皇フランシスコが昨春公布した使徒的勧告「(家庭における)愛の喜び」と離婚して再婚した信徒に聖体拝領への道を開いた勧告の内容を‶異端〟と決めつける文書に署名したことが明らかになった。

  教皇フランシスコ宛の25ページに及ぶこの文書は先月発出され、23日に米通信社The Associated Pressに届けられた。それによると、教皇フランシスコは使徒的勧告とその後の振る舞い、言葉、怠りによって、結婚、道徳的な生活、秘跡に関して7か所にわたって異端的立場を広めている、といい、「このような教皇に対する‶神の子としての義務による修正〟は、ヨハネス22世の1333年以来なかった」と‶自賛〟している。

 このような教皇の使徒的勧告などに対する批判は昨年、保守派の枢機卿4人が同種の問題を指摘する書簡を教皇に送り、答えがなかったとして公開して物議をかもしたのに続くものだ。バチカンの報道官は23日夜まで、この文書についてコメントを出していない。

 署名者の中には枢機卿など最高位の聖職者は入っておらず、その主張に法的な根拠はない。署名した司教は超保守のピオ十世会の代表だけで、古いラテン語のミサを信奉者としてよく知られた顔ぶれが目立ち、その他には通称「バチカン銀行」の前総裁、教皇立ラテラノ大学の前哲学部長など。文書は「誤解をただすために人々に教会の教えを説明するのは、神学者や哲学者の仕事だ」と署名者たちのスポークスマンは語っている。

 彼らが主として問題にしている勧告の「離婚して再婚した信徒に聖体拝領の道を開いた」という箇所は、実際には、勧告の脚注で「司教たち、司祭たちは、そうした信徒たちに寄り添い、霊的な識別をしたうえで、ケース・バイ・ケースで、聖体拝領を可能にする」とこれまで聖体拝領から排除されてきた信徒たちに、彼らの回心の気持ちを十分に確かめたうえで、認める、という教皇がかねてから主張する慈しみと思いやりの心からの判断によるものだ。決して無条件に認めるようなものではない。

 (翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

・・Cruxは、カトリック専門のニュース、分析、評論を網羅する米国のインターネット・メディアです。 2014年9月に米国の主要日刊紙の一つである「ボストン・グローブ」 (欧米を中心にした聖職者による幼児性的虐待事件摘発のきっかけとなった世界的なスクープで有名。映画化され、日本でも昨年、全国上映された)の報道活動の一環として創刊されました。現在は、米国に本拠を置くカトリック団体とパートナーシップを組み、多くのカトリック関係団体、機関、個人の支援を受けて、バチカンを含め,どこからも干渉を受けない、独立系カトリック・メディアとして世界的に高い評価を受けています。「カトリック・あい」は、カトリック専門の非営利メディアとして、Cruxが発信するニュース、分析、評論の日本語への翻訳、転載について了解を得て、掲載します。

 

 

 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年9月24日