
(2017年9月19日 バチカン放送)教皇フランシスコは、自発教令を発布、「結婚と家庭の科学のための教皇庁立神学研究所ヨハネ・パウロ2世」を創立された。
これまでカトリック教会には、聖ヨハネ・パウロ2世が1980年の家庭をテーマにしたシノドス(世界代表司教会議)開催と、1981年のシノドス後の使徒的勧告「家庭‐愛といのちのきずな」発表後に、教皇庁立ラテラン大学内に創立した、「結婚と家庭の研究のための教皇庁立研究所ヨハネ・パウロ2世」があった。
教皇フランシスコは、この自発教令の中で、結婚と家庭の現実に焦点を当てた最近の教会の動きとして、家庭をテーマとした2014年と2015年の2つのシノドス招集、その結果を受けた2016年春の使徒的勧告「(家庭のおける)愛の喜こび」の発出を挙げ、「家庭をめぐる福音と新しい司牧的挑戦に対する教会の自覚を新たにするよう努めたが、カトリック教会共同体の「司牧的回心」と「教会の宣教的変容」の歩みで中心的な位置を占める家庭について「アカデミックな分野においても育成が求められています」と、研究所設置の意義を説明した。
さらに、「今日の世界における人間学的、文化的な変化は、生活の様々な側面に影響を及ぼし、過去の形式やモデルに沿った司牧と宣教の実践だけでは対応できなくなっています」とし、従来とは異なったアプローチの必要性を指摘。「キリストの教えに忠実に留まる、という明瞭な目的において、私たちは愛の知性と賢明な現実主義をもって、今日の家庭の現実を、その複雑性と光と影のうちに見つめねばなりません」と強調した。
このような理由から、これまでの「結婚と家庭の研究のための教皇庁立研究所ヨハネ・パウロ2世」を廃止し、新たに「結婚と家庭の科学のための教皇庁立神学研究所ヨハネ・パウロ2世」を、教皇庁立ラテラン大学と関連する機関として創設する、とし、廃止される研究所の創設の精神が「新しい研究所の幅広い研究の中で豊かな実を結び続け、今日の教会の司牧の要求に十分応えることができるよう期待します」と語られた。