(2023.10.5 Vatican News By Salvatore Cernuzio and Deborah Castellano Lubov )
シノドス総会で情報委員長を務めるパオロ・ルッフィーニ・バチカン広報省長官が5日、記者会見し、今総会の作業部会(Circuli Mineres)の進め方などについて説明した。
説明によると、作業部会は35に分かれて5日から始められ、参加者は自己紹介から始め、シンノダリティ(共働性)に関する自分の経験を語り、他の参加者の意見から印象に残ったことを振り返るなど、互いをよりよく知る機会をもった。
そして、教皇フランシスコが4日の第一回全体会議の冒頭で語られたように、作業部会を含む会議における参加者は、聞くことを優先し、話すこと(特に公の場)を抑制し、互いを知り合い、 洞察力と機密保持に心がける必要がある、と指摘。
静かで敬意を持って耳を傾ける今総会の4週間は、「他の面でも世界を助けることができる。戦争や気候危機を止め、お互いの意見に耳を傾けることができます」と述べ、総会を取材、報道するジャーナリストたちにも、教皇が語られたように、「深く耳を傾けることの価値を認識」しつつ仕事をするよう求めた。そして、「ニュース」とはまさにそのようなものであり、聖書に見られるように、「時間の停止」、つまり耳を傾け識別することを可能にする「沈黙」である、とし、「教会のような偉大な組織が、信仰、聖体拝領、祈りにおいて黙祷を捧げるやり方はニュースです」と述べた。
また35の作業部会の運営などについて、長官は、総会参加者がそれぞれ使用言語ごとに集まり、現在考察の中心となっているのは、総会準備文書のセクションAにある「シノドスの特徴的なしるし」と「聖霊との対話」に関してで、教皇自身が総会冒頭のあいさつなどで言及された、よりデリケートな問題は、初日の議論にはまだなっていない、と説明。
5日のそれぞれの作業部会では、参加者それぞれが割り当てられた 4 分間で、まず自己紹介をし、次に、シノドスの道の第一段階で自分たちの教会の歩みがどのように始まり、どのように進んだのか、その途上で出会った困難、地方教会と普遍教会との関係などを報告。そのあと、それぞれの教会のさまざまな経験や事例を出し合い、話し合った後、全体会議に報告するために「報告者」が選ばれた。多数決で選ばれた報告者は、報告の草案をまとめ、同意を得て全体会議に報告する。
全体会議では、報告者以外の参加者の発言することができ、作業部会の話し合いは「自由で、穏やかな分かち合いの雰囲気」の中で進められ、 誰もが深い「スピリチュアルな体験」をしている、と長官は強調。また「これまで経験しきたのは、何よりも『交わり』。この参加者やあの参加者が何を言うか、が重要ではなく、教会がその交わりの精神に基づいて何を決定するかが重要です。これは複雑なプロセスですが、誰もが自分の視点を持てるようになります」と説明した。
また、取材記者団に対して、「ジャーナリストとして、何かの結末を想像しようとするのは当然でしょう。それはサッカーの試合でも政治家の選挙でも変わりません。しかし総会はまだ始まったばかりなので、結末がどうなるかについては答えられません」と述べ、教皇フランシスコがこれまで繰り返し語ってこられたように、「シノドス総会はプロセス」であり、「2024年10月まで続く、シノドスに関する今回のシノドス総会ではなおさらです。あせらず、一歩一歩進んでいきましょう。今総会は”途中”の会議であり、第一期の今総会で、来年の総会第二期の結末がどうなるかを予見することはできません」と理解と協力を求めた。
関連して長官は、今月末に策定される総会第一期の報告書には「合意点と相違点」が含まれるが、「それは、『到達点』ではなく『私たちが進む道』を示すものになります。したがって、これは過去のシノドス総会が出していた「最終文書」ではなく、「討議要綱」に近いものになるでしょう」と強調。また、各作業部会は、「参加者の積極的な発言で、共通の認識を進めており、収束点と相違点、生じている緊張と未解決の疑問点、解決策の具体的な道筋に関する洞察と提案を、全体会議に提供することができるでしょう」 と説明し、最後に次のように記者会見を締めくくった。
「総会の参加者たちは、そのようなことをするために参加しています。私たちがそのことを信じるか、総会に何の価値も見出さないか、のどちらかです。私たちは参加者それぞれの意見を問題にするわけではありません。イエスかノーか、ではなく、教会全体が耳を傾け、識別するのです」。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)