(2022.6.26 バチカン放送)
ハイチの首都ポルトープランスで25日、イタリア人宣教者、ルイーザ・デッロルト修道女が何者かによって殺害された。65歳の誕生日の2日前のこと。教皇フランシスコは26日の正午の祈りで、深い哀悼の意を捧げられた。
ミラノ大司教区が得た情報では、シスター・ルイーザは、ポルトープランスの路上で重傷を負って倒れているところを発見され、搬送先の病院で亡くなった。強盗目的で襲われたと見られている。
シスター・ルイーザは、イタリア北部ロンバルディア州レッコ県出身で、聖シャルル・ド・フーコーの霊性に基づく修道会「福音の小さき姉妹会」の宣教者として、20年にわたってハイチの貧しい子どもたちのために奉仕してきた。ハイチの前には、カメルーンとマダガスカルでも宣教生活を送っていた。
教皇フランシスコは26日(の正午の祈りで、ルイーザ・デッロルト修道女を悼み、同修道女の遺族と福音の小さき姉妹会の会員たちと悲しみを共にされた。
教皇は、ルイーザ修道女のハイチでのストリートチルドレンのための長きにわたる献身を思い、「殉教に至るまで自身の人生を他者のための贈り物として与え尽くされた」と讃え、冥福を心から祈られ、また、ハイチ国民のために祈り、特に子どもたちが貧困と暴力のない、平和な未来を得られるよう願われた。
(編集「カトリック・あい」)