(2022.3.6 Vatican News)
教皇フランシスコは6日、四旬節第一主日の正午の祈りで、ウクライナの平和と被災者の保護を求めるアピールを発表された。
その中で、教皇は、ロシアの軍事侵略に晒されているウクライナに速やかな平和が実現するよう心から訴えるとともに、被災者が安全に危険地域から脱出できる”人権回廊”を確保するよう、被災者、とくに母親と子供たちが必要な介護と支援をうけられるよう、関係国、機関に強く求められた。
アピールの全文英語訳は以下の通り。
親愛なる兄弟姉妹の皆さん
ウクライナで血と涙の川が流されています。単なる軍事作戦ではなく、死、破壊、そして悲惨をまき散らす戦争です。それから逃れようとする人々、母親と子供たちが日を追って増え、犠牲者の数が増え続けています。苦難の最中にあるこの国に対する人道支援の必要性は、日を追うごとに、急激に高まっています。
私は、爆弾と恐怖に押しつぶされている兄弟姉妹に対して強力な支援を提供するために人道的回廊がしっかりと確保され、(ロシア軍に)包囲された地域に確実に援助が届くようにすることを、心から訴えます。
避難してくる人たちを受け入れているすべての人に感謝します。そして、軍事攻撃をやめ、(和平への)交渉が進められ、常識が通用するようになることを懇願します。国際法は再び尊重されるように!
また、(現地からの)報道を続けるために命を危険にさらしているジャーナリストたちに感謝します。ありがとう、兄弟姉妹!人々の悲劇を現実のものとして知り、戦争の残酷さを理解することを可能にする活動に携わっている兄弟姉妹、ありがとう。
ウクライナのために、共に祈りましょう。私たちの前にはウクライナの旗があります。兄弟姉妹として、ウクライナの女王、聖母マリアに共に祈りましょう。アヴェマリア…
教皇庁は、この(ウクライナの)平和のためにあらゆる奉仕をする用意があります。このほど、2人の枢機卿が現地の方々に奉仕し、支援するためにウクライナに赴きました。教皇慈善活動室のコンラート・クライェフスキ枢機卿と人間開発省の暫定長官マイケル・チェルニー枢機卿です。2人の枢機卿は、(苦しんでいるウクライナの人たちに)寄り添い、「戦争は狂気だ!お願いだから、止めてくれ!この残酷さを見てくれ!」と叫ぶ、教皇だけでなく、すべてのキリスト教徒を象徴する存在です。
“