A damaged building in Kharkiv, Ukraine
(2022.3.1 Vatican News staff writer)
世界中の教会に、ロシアの軍事侵攻で危機にさらされているウクライナのための祈りと連帯の努力が広がっている。
祈りと連帯を先導しているのは教皇フランシスコだ。教皇は2月23日の水曜恒例の一般謁見で、3月2日の灰の水曜日をウクライナの平和のための祈りと断食の日、とし、世界中の教会、信徒に参加を呼び掛け、さらに2月27日の正午の祈りで、改めて参加を呼び掛けるとともに、国外避難を余儀なくされるウクライナの人々に、周辺各国が人道回廊を開くよう訴えられている。
*香港で
教皇の呼びかけを受け、香港の周守仁・司教は25日に書簡を出し、「ウクライナの人々の平和と安定への希望を打ち砕く軍事行動で、人々の命や住まいが失われていること」に深い悲しみを表明。「私たちは”地球村”の住民であり、私たちの幸せは、互いに密接に絡み合っています。新型コロナ、そして、現在のウクライナ危機という二つの危機で苦しみに遭っている香港と世界中の人々のために、心からの祈りを捧げましょう」と呼びかけた。
さらに、「平和への希望を取り戻す力を持つ人々の心に、そうした呼びかけが深く触れるように」と神に祈るように求め、「多くの人々の誠実な祈りの力は、人間の想像を超えたものを達成することができる」と強調した。
*インドで
インドの教会も、ウクライナ危機の終結を求める声の高まりに加わっている。
インド・カトリック司教会議(CBCI)、インド教会協議会(NCCI)、インド福音派フェローシップ(EFI)は2月28日、共同声明を発表し、3月2日のウクライナの平和ために祈る日に、インドの全土のカトリック、プロテスタントの教会、信徒が参加するよう呼びかけた。
「私たちは、怒りや復讐で武装する指導者の変革を祈る責任があると信じている」とし、「神の保護と摂理が、地域全体の平和を実現するウクライナとロシアにあるように」と祈った。
*聖地エルサレムで
エルサレムのPierbattistaPizzaballaカトリック総大司教も、VaticanNewsとの最近のインタビューで、ウクライナの現状に悲しみを表明し、現地のキリスト教共同体に連帯の挨拶を送った、と述べた。イタリアの通信社SIRとのインタビューで「平和と緊張の終焉を祈るエルサレムの母教会」の意向をを再確認した。
*マルタ騎士団は
マルタ騎士団のウクライナ救援隊「Malteser Ukraine」は、ウクライナの国内避難民に温かい食事を提供するために”フィールド・キッチン”を設けた。朝食、昼食、夕食を人々に提供し、霊的、医療的支援も行っている。また、250人以上を収容する避難施設を設置、テントやベビー・ベッド、毛布などを配布。現地のボランティアも、応急医療サービスを提供する準備もしている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)