☩教皇、コロナ危機克服へ「責任ある希望」を呼びかけーパリの平和フォーラムへ(VN)

Paris marks Armistice DayParis marks Armistice Day  (AFP or licensors)

(2011.11.11 Vatican News staff reporter)

   教皇フランシスコは11日から始まった「パリ平和フォーラム2021」にメッセージを送られ、新型コロナウルスの大感染がもたらしている世界の安定・平和にとっての危機を克服するために「責任ある希望」が強く求められていることを強調。

 また恒久的な世界平和を生み出すために、「統合的な軍縮へ世界各国が協力して具体的に取り組む決意と行動が必要」と訴えられた。

*”正常状態への復帰”は弱者排除の古い社会構造への回帰に

 メッセージの中で教皇はまず、にコロナ大感染の脅威が続いている世界の現状に注意を向けられ、「歴史的な危機の中で、私たち人間家族は選択に迫られています」とされた。

 そして、選択肢の一つは、いわゆる「正常な状態への復帰」だが、「これは『自給自足、ナショナリズム、保護貿易主義、個人中心主義と孤立に触発された古い社会構造』への復帰を意味し、私たちの貧しい兄弟姉妹を排除することに、つながります」と警告。

 さらに、「現代のグローバル化の一方でひび割れた世界では、私たちが今日行う決定が、現在の危機を克服し、これから進むべき『道』を決めることになります」とし、「より良い未来を創造するために、コロナ以前よりも良くなるために協力しなければなりません」と訴えられた。

 

*統合的な軍縮の推進も、世界の平和・安定にとっての緊急課題

 また、コロナ大感染は、「私たちの社会と生活様式の限界と欠点を、私たち全員の前に明らかにしましたが… それにもかかわらず、私たちは希望を持つ必要があります」とされ、「キリスト教の伝統、特に教会の社会的教義、そして他の宗教的伝統は、『不当行為や暴力は避けられないものではなく、私たちに運命づけられたものではない』という確信と希望の助けになる」と語られた。

 続けて教皇は、「世界を揺るがすコロナ大感染の危機に直面して、「私たちの良心は、不正によって特徴付けられた”正常状態”には戻らず、”希望の道”を目指すように呼びかけています。コロナ危機を、私たちの生き方と経済的、社会的システムを見直し、改めるための機会なのです」、さらに「『責任ある希望』をもつことは、安直な解決策をとろうとする誘惑を拒み、貧しい人々と私たちの共通の家をいたわりながら、前進する勇気を与えてくれます」と説かれた。

 また、コロナ危機克服とともに、世界にとっての緊急課題は「統合的な軍縮に各国が協力して具体的に取り組む決意と行動であり、それ無しには、平和創出の協力はあり得ません」と強調。「世界の国々の支配層と政府は、『武力の均衡による紛争の抑止』という説明を乱用しますが、それは軍備増強をせいとうかするものです。軍備による紛争抑止の考え方は、これまでの歴史の中で、多くの場合、誤っており、重大な人道的悲劇をもたらすことが証明されています」と説かれた。

 メッセージ最後に教皇は、「私たちの世界をより良くするために、この(コロナ危機によって私たちに与えられた)機会を無駄にしないようにしましょう。この(『責任ある希望』の)信念によって、私たちは活気づけられ、自然の賜物を守りながら、世界の人々のすべてのニーズに応える経済モデルを創出し、人間家族全体としての発展を促進する前向きな政策を生み出すことが可能になるのです」と締めくくられた。

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2021年11月12日