2月の軍事クーデターからこれまで7か月が国民にもたらした「死と絶望」は、愛を象徴する人々の心を突き刺す”頭の法則”によってもたらされているーミャンマーのカトリック教会の指導者、チャールズ・ボー枢機卿が8月29日の主日のミサの説教で、強く非難した。
枢機卿は、説教でまず「いわゆる『時の指導者たち』は、彼らの果たすべき役割と責任を果たすことに失敗している」と述べ、18か月にわたる新型コロナウイルスの感染拡大、7か月にわたる国軍の下での内戦状態が「死と絶望」は、ミャンマーの国民に果てしない”沈黙の涙を流す長い夜”をもたらす天災と人災の結果だ、と指摘。
その一方で、民主選挙で選ばれた政権が国軍によって崩壊された現在でも、民主政治と人権の回復を求める人々は「道義と寛容で武装する、素晴らしい人々であり続けている」と強調した。
また、7か月にわたって続いている「死と絶望」の状態は、「頭の法則」によってもたらされている、とし、「人間の体の場合、頭と心臓の間は、18インチしか離れていないが、人生の旅は、概念、法則、アイデアが詰まった『頭』から、愛に満ちた『心』への旅。『ファリサイ派の人々』から『イエスの弟子たち』へ、『力で抑圧する統治体制』から『神の王国』への旅、『不誠実』から『誠実』への旅」に努める必要があり、それには「思いやりのある心を、私たちの日常生活に取り込むことで、まず自分自身を立て直すこと」と説いた。
そして、このような「心」を欠いた「私たちを支配している人々」が、国民に大きな苦しみをもたらしており、彼らは世界中から武器を購入して権力を強めようとしているが、「私たちは互いの『愛』で武装しましょう。真の正しさは、結局は『愛』によってもたらされるのです」と訴えた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」)