
Elderly believers gathering in a cave.
Another house church meeting venue in Heyuan city was demolished in May.
貧困緩和の名の下に調査、閉鎖
陝西省では、漢中市の南鄭区にある家庭教会に5月、貧困緩和担当の役人が来て、16人の信徒たちがいることを確認して、警察に通報。警察は会場を閉鎖するよう命じ、「あくまで信仰を実践し続けるなら、”社会的利益”を奪う」と脅した、という。
同様に、山東省の臨沂市の県政府当局者が6月、貧困緩和政策の一環として管内視察中に、家庭教会の集会場を見つけ、会場の十字架を取り壊し、すべての集会をやめるように命じた。
今年7月には、河南省中央部の周口市の貧困緩和当局者が、「住民の携帯電話番号を登録するため」という名目で家庭教会の集会場に立ち入り、十字架やその他の貴重品を没収し、教会員に集会の取りやめ約束する声明を書くように強制。 100人以上の信徒が集まっていた集会場は閉鎖された。信徒たちは「集会施設は大半が地方政府に登録されており、証明書も持っている」と訴えたが、「発行者の地方政府には、それを無効にする権限もある」として聞き入れなかった。
江蘇省の連雲港市と宿遷市では昨年、約70のプロテスタント教会と祈りの場が、地方当局により閉鎖された。さらに、集会が再開されないように、聖堂や会場を取り壊す、ないしは他の目的に転用する方針を決めた。
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中国におけるキリスト教徒に対する取り締まりは広範囲に及んでおり、習近平主席の統治下で、激しさを増している。習主席は、「宗教の中国化」というよく練られた政策推進のために宗教を標的にした最初の中国の指導者、見なされている。
『中国における宗教の中国化』の著者、トーマス・ハーベイによれば、この政策は中国の文化と社会における宗教的信仰、慣習、儀式の土着化を目的としている。宗教の中国化は、イデオロギー的、法的、官僚的な意味合いを持っており、国内の宗教組織とその指導者は、国家が義務付けた社会主義と中国共産党の指導を受け入れることが求められているのだ。
(翻訳・編集「カトリック・あい」)
*Bitter Winter(https://jp.bitterwinter.org )は、中国における信教の自由 と人権 について報道するオンライン・メディアとして2018年5月に創刊。イタリアのトリノを拠点とする新興宗教研究センター(CESNUR)が、毎日4か国語でニュースを発信中。世界各国の研究者、ジャーナリスト、人権活動家が連携し、中国における、あらゆる宗教に対する迫害に関するニュース、公的文書、証言を公表し、弱者の声を伝えている。中国全土の数百人の記者ネットワークにより生の声を届け, 中国の現状や、宗教の状況を毎日報告しており、多くの場合、他では目にしないような写真や動画も送信している。中国で迫害を受けている宗教的マイノリティや宗教団体から直接報告を受けることもある。編集長のマッシモ・イントロヴィーニャ(Massimo Introvigne)は教皇庁立グレゴリアン大学で学んだ宗教研究で著名な学者。ー「カトリック・あい」はBitterWinterの承認を受けて記事を転載します。