♰「三位一体は、人類と世界を救う愛のただ一つの計画のために働かれる」教皇、三位一体の主日に

 また、教皇は、正午の祈りに続いて、新型コロナウイルスの世界的大感染の影響を今も受け続けている国々のために祈り、6月が特別な仕方でキリストの御心に捧げられていることに注意を向けられた。

 正午の祈りに続く、信徒たちへのあいさつで、教皇は「聖ペトロ広場に集まったあなた方は、感染防止のルールを慎重に守る必要は続いているものの、深刻な感染の段階はイタリアでは終わったことの印」とする一方で、「しかし、他の国々、とくに南米などでは、新型コロナウイルスは引き続き、多くの犠牲を強いています」と述べ、そうした苦しみの中にある人々、感染して病院で治療中の人とその家族、そして、彼らの治療などに携わっている全ての人の側に、ご自身がおられることを強調された。

 また、6月が特別な仕方でキリストの御心に捧げられているが、それは、「偉大な霊的教師たちと、神の民の中にいる普通の人々を結び付ける、献身です」とされ、「イエスがお持ちになる人と神の御心は、私たちが常に頼ることのできる神の憐れみ、赦し、そして優しさの源泉。私たちは、福音の一節に心を集中し、すべてのしぐさのただ中に、イエスの一言ひとことに、愛、父の愛を感じることで、それが可能です」と説かれた。

 そして、それは、「秘跡の中に愛が存在する聖体を崇敬する」ことによっても可能であり、そうすることによって、「私たちの心も、少しづつ、これまでより忍耐強く、寛大で、慈しみ深くなるでしょう」と語られた。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

 

このエントリーをはてなブックマークに追加
2020年6月7日