♰「落胆するな、主はいつも共におられる」教皇、主の昇天の祝日に

Pope Francis prays the Regina Coeli on SundayPope Francis prays the Regina Coeli on Sunday  (Vatican Media)

(2020.5.24 Vatican News  Devin Watkins)

 教皇フランシスコは24日正午、主の昇天の祈りを唱え、説教で「イエスが強さと喜びの源として私たちの間に留まってくださっている」ことを強調された。

 まず、教皇は、この日のミサで読まれたマタイ福音書の箇所(28章16-20節)で、イエスが天に昇られる前の弟子たちのとの最後の出会いで、彼らに課した宣教の使命について取り上げられた。そして、「イエスはご自分に付き従うすべての者に、全ての人々に対する宣教の使命を授けます」とされ、その使命とは「福音を宣べ伝え、洗礼を授け、主が描かれた道の歩み方を教えること」と語られた。

*勇気ある証人

 また教皇は、「救いのメッセージは、キリスト教徒たちに、証人となることを求めます。それは、『私たちが、なぜ信じるのか』を説明することです」とし、「そのような難しい仕事に直面した時、弟子たちが疑いもなく、そう感じたように、私たちも確かに、『不十分だ』と感じるでしょう… しかし、落胆してはいけません。イエスが天に昇られる前に、弟子たちに話された言葉を思い出しましょうー『私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる』のです」。

*絶えず、慰めてくださる聖霊

 「このように、イエスは、いつも私たちと共にいてくださる、と約束されました-絶えず、慰めてくださる聖霊の臨在です… 聖霊は、キリストと父によって私たちの所に送られ、罪を赦し、悔い改めて主の賜物に信頼をもって心を開く全ての人を聖別してくださいます」と説かれた。

 また、復活された方として私たちの間にイエスがおられることは、「御言葉、秘跡、そして聖霊の絶え間ない内的な働き」において明らかにされている、とされ、「『主の昇天の祝い』は、父の右の座に栄光に輝いてお就きになるために天に昇られたにもかかわらず、イエスが今のなお、そしていつも、私たちの間におられることを、私たちに語ります。これが、私たちの強さ、忍耐、そして喜びなのです」と強調された。

*優しさと勇気

 説教の最後に、教皇は聖母マリアに、母なる守りをもって、私たちと共に旅してくださるように願われた。「復活された主の世界で私たちが証人となる優しさと勇気を、あなたから学びますように」。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

 

 

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2020年5月24日