1時間の間に浮かんだ思いは数々。遥かなる世界、宇宙の彼方に。電気の無い山岳民の村に神学生たちとボランティア体験学習に出かけ、ニワトリの目覚ましで起床、陽の光で明け暮れ、ローソクの灯でミサ、夕食、分かち合い。見上げる空には瞬く満天の星… 計り知れない恩典に浴しながら、資源を使い放題の至極便利な生活。どこに向かい、何を求めて突進している?振り払われてこぼれ落ちる人々… そしてモノ。
小さな、目に見えない新型コロナウイルスで騒然とする社会、私も「70歳以上は外出禁止です」と姉妹たちに厳しく言い渡され、大人しく編集の仕事などに集中するここ一週間です。祈りにも拍車がかかり、姉妹たちと顔を合わせ、食卓を共にする、お休みのような毎日です。お陰で、足腰の痛みも和らぎ、体調も整いました。
4月22日は「国際母なる地球デー」。国連総会で採択され2010年から実施されています。日本国際連合協会から国際連合に贈られ、国連本部に置かれた「日本の平和の鐘」が毎年、鳴らされています。
地球環境を優しくいたわり、美しい人類の家を大事にする、そして人が健康で、優しい、きらめき輝く、聡明な姿を取り戻るために、新型ウイルスによる苦しみと試練の時を、世界の人々が皆、連帯して生き抜いていくように、と合掌する手に力が入ります。
聖週間、主のご受難とご死去に与り、ご復活の喜びを名実ともに迎えることができますように。
(阿部羊子=あべ・ようこ=バンコク在住、聖パウロ女子修道会会員)