教皇フランシスコ、トランプ米大統領が「タイム」の世界で最も影響力のある100人に(CRUX)

 (2017.4.20 Crux バチカン特派員 イネス・サン・マーチン)20日発売の米誌「タイム」の今年度の「世界で最も影響力のある100人」に、教皇フランシスコが、教皇就任の2013年に続いて選ばれた。

 トランプ米大統領も100人に入っている。2人は最近、来月下旬に会談するのではないか、という観測記事で新聞のトップを飾ったばかりだ。  会談の可能性について、バチカンの国務省代理、アンジェロ・ベチッチュ大司教はイタリアの通信社ANSAに先日、「教皇フランシスコは一国の代表が希望すれば、いつでも喜んでお会いになります」と語っている。

 大統領は5月26、27両日に開かれる主要7か国首脳会議(G7サミット)に出席するためにイタリアを訪れる予定で、その機会に会談の可能性がある、と言われていたのだが、ホワイトハウスのスパイサー報道官が定例会見で「教皇と謁見の可能性についてバチカンと話をしようとしている」と語っているものの、20日朝の段階で、バチカンにそのような要請はきていなかった。

  「タイム」の100人は、世界の指導者、先覚者、芸術家、経営者、アイドルなど様々な分野から選ばれているが、教皇は指導者として選ばれた。同誌のナンシー・ギブス編集局長は「100人の中には、トランプ大統領や金 正恩・北朝鮮労働党委員長のような敵対者同士だけでなく、ドトゥルテ・フィリピン大統領とライバルのレイラ・デ・リマ上院議員のような人物も選んでいます」。その中で、教皇フランシスコは傑出している。教皇について、オバマ前米大統領が「言葉と行動における道徳的な指導者」とたたえ、2016年にはバイデン前米副大統領が「教皇フランシスコは、人は誰にでも尊厳をもって扱われる資格がある-という、あらゆる偉大な宗教に通じるカトリックの社会規範の根本的な教義を体現することで、世界に衝撃を与えた」と賛辞を書いている。

(翻訳「カトリック・アイ」南條俊二)

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2017年4月21日