世界最悪規模のコレラ流行がイエメンで拡大 国境なき医師団の活動に支援を

(2017,7,14  MSFニュース)日本の報道でも伝えられているように、現在、イエメンにおけるコレラ流行の広がりが、緊急事態というべき状況になっています。世界保健機関(WHO)は、これまでに25万件以上の症例が報告され、うち1500人以上が死亡していると発表、この事態を”世界最悪のコレラ大流行”と表現しました。
イエメンでは、2年以上にわたって紛争が続いており、空爆など激しい戦闘によって、約300万人の一般市民が避難を余儀なくされるなど、深刻な人道的危機の状況でした。紛争によって保健医療施設が機能を失い、また清潔な水や衛生設備が不足していることから、今年3月後半からコレラの感染が全国に広がってしまったのです。このままでは、流行の爆発的な拡大が、制御不能になる恐れがあります。

 ”コレラ患者も、医療の不足に苦しむ多くの女性や子どもたちも、紛争の被害者” MSF活動責任者・村田慎二郎

 国境なき式団(MSF)は、空爆の影響で他の国際援助団体の活動がごく限られている中、イエメン各地で人びとに医療を届ける活動を続けています。この未曾有のコレラ流行に対応するため、感染症のアウトブレイクに対応経験の豊富な「緊急チーム」も派遣。国内918ヵ所でコレラ治療施設を運営し、3月末から現在までに、症例数の25%以上にあたる6万人以上の患者を受け入れていますが、まだまだ援助は大きく不足する状況です。

 紛争に苦しめられ、今コレラの流行という大きな危機に直面するイエメンの人びとのために、国境なき医師団だからこそできることがあります。どうぞご協力くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

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2017年7月14日