(2017.8.17 Nirmala Carvalho )
Jain leader Lokesh Muni, the Dalai Lama, and Archbishop Felix Anthony Machado at the “World Peace and Harmony” conference in Mumbai on August 13. In keeping with a Jain custom, Muni is wearing a small mask to avoid accidentally inhaling an insect and thus killing a living thing. (Credit: Tenzin Choejor/Office of the Dalai Lama.)
インドのムンバイで15日、宗教間会議が開かれ、チベット仏教のダライ・ラマ14世はじめカトリック大司教、その他のインドの主要宗教の代表が参加して、「世界平和と調和」について意見を交換した。
会議で、カトリックのフェリックス・マチャド大司教は、世界に平和をもたらそうとするなら、人々が自分たちの心に平和をもつ必要がある、とし「今求められているのは、一致と真実です」と訴えた。会議直前にバルセロナで起きたテロリストによる惨事を受けて、大司教は世界の宗教指導者たちに「平和なうちに、平和を作らねばなりません。緊張や争いが起きるのを待っていては駄目です」と行動に踏み出すよう求めた。
また、ダライ・ラマ14世は、地球上のどの人も幸せと喜びを求めているが、人間の作り出した山積する問題に直面している、と指摘し、「このように矛盾があります。だれも問題を好まないが、私たちは自分自身の中に持ち込もうとしているように見えます。どうしてそのようなことが起きるのか。私たちの感情、特に破壊的な感情がもたらすのです」と強調し、「恐れが苛立ちを生み、苛立ちが怒りを生み、怒りが暴力を生むのです」と世界の人々に反省を強く求めた
この会議は、ジャイナ教の指導者ロケシュ・ムニ師が創設した団体アヒムサ・ヴィシュワ・バルティが企画した。ジャイナ教はインドの伝統宗教の一つでヒンズー教徒が圧倒的な多数を占める同国内に450万人(キリスト教徒は約3000万人)の信徒を持つ。「アヒムサ」はジャイナ教の宗教用語で「非暴力」を意味し、この団体は、暴力、堕胎、環境破壊に対して反対の立場をとっている。
マチャド大司教は、会議で「様々な宗教の間での争いに信徒たちは病み、くたびれています」「平和を破壊に追いやり、平和をまったく求めないように見える人もいます。悪を行うだけを生きがいにしていある」と警告した。大司教は、1999年から2008年にかけてバチカンの宗教間対話協議会の副会長を務めた。
大司教はまた、インドにおいて宗教間対話に教会が参加するのは大事な事であり、ムンバイでのこの会議にも参加を歓迎されました」と述べ、ダライ・ラマ14世やジャイナ教のムニ師との長い個人的な友情を強調したうえで、2014年にインドでヒンズー国粋主義政党が政権を取って以来、政権と連携する民兵組織などによるキリスト教徒への迫害など、宗教的弾圧の動きが強まっていることを指摘し、民主主義国であるインドで人権がしっかりと守られるように、現政権に強く求めた。
(翻訳・「カトリック・あい」南條俊二)
