英国で無宗教者が過半数にCJC】

(2017.12.4 CJC)イギリスの『国立社会調査センター』が発表した「信仰している宗教」に関する調査によると、現在イギリスで何の宗教も信じていないという人の割合が、半数以上の53%に達した。前回2015年調査の48%から5%増えたことになる。

 イギリスでは、無宗教の人の割合は、調査を始めた1983年当初には31%だったが、それ以降は増え続けている。

 特に若い人たちの間で宗教を信じる人の減少が顕著だ。2016年には、18~24歳層の71%が、何の宗教も信じていないと答え、前年の62%から急増している。

 同期間で、すべての年齢層で宗教を信じている人の数は減少しているが、高齢者はまったくの無信仰という人は少ない。65~74歳の4割は無信仰と言うが、75歳以上になると27%。

 特定の宗教を信仰している人の減少は、特に英国国教会に打撃を与えている。自分は国教会派だと考えている人はわずか15%で、2000年当時の半分になった。若者に限ってみると、18~24歳ではわずか3%。75歳以上の40%に比べると非常に低い。

 同センターのロジャー・ハーディング氏は、この状態は、長期的に宗教かい離がますます進む傾向につながる、と指摘している。□

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2017年12月4日