教皇、シリアのアサド大統領に人道配慮要請の書簡送る

  〈2016.12.13 各種報道をもとに「カトリック・あい」が編集)

Pope makes humanitarian appeal for Syria, as rebels lose Aleppo

The scene of a May 2015 attack on Christians in Aleppo. (Credit: Melkite Archdiocese of Aleppo.)

 教皇フランシスコが13日までに、シリアのアサド大統領に書簡を送り、和平実現と人々への人道支援を強く求めた。

  多くの死傷者を出す内戦が続くシリアで、13日現在、政府軍が最大の激戦地・北部アレッポの反体制派支配地をほぼ奪還し、完全制圧に向け最終的な作戦を進めていると伝えられているが、そうした情勢を受けたものだ。

  12日にバチカン報道官から発表された声明によると、シリア駐在の教皇大使、マリオ・ゼナーリ枢機卿は「教皇が、親愛なるシリアの人々に対して特別の愛のしるしを示したい、と望まれました」と語った。声明はまた、「大使に託したアサド大統領への書簡で、教皇フランシスコは大統領と国際社会に対してシリアにおける暴力の停止、対立抗争の平和的解決を再度要請し、あらゆる過激な行為、テロを断罪し、大統領に、市民の生命を守り、人道支援を進めるために、人権を守る国際法を完全に遵守するよう強く求めた。

  シリア: クラスター爆弾が降りそそぐ――アレッポ市東部

  • シリア・アレッポ市東部。コンピューター修理業のアブー・アハメドさん(27歳、仮名)が友人との待ち合わせ場所に向かっている途中、爆撃が始まった。クラスター爆弾が降りそそぎ、その破片がアブー・アハメドさんの左足を貫通した。

それから1ヵ月。左足の骨折はいまだ完治せず、唯一の望みはトルコで専門的な整形外科手術を受けること。しかし、シリア政府軍が包囲しているアレッポ市東部から出ることができない。寝たきりで途方にくれている彼の目に、連日の爆撃でがれきと化していく街が映っている。(取材日:2016年11月24日、28日)

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2016年12月14日