司牧活動中に殺害された聖職者たちの数が過去7年で最多に(TABLET)

 (2017.1.4 TABLET ミーガン・コーンウェル)

 バチカンの広報事務局の発表によると、2016年に教会での司牧活動中に殺害された聖職者と一般信徒の数が28人と、過去7年で最多となった。28人の内訳は司祭14人、修道女9人、神学生1人、一般信徒4人で、2015年に比べて6人増えた。地域的には、アメリカ大陸での犠牲者が9人で、8年連続で最多。

 発表によれば、半分以上の犠牲者が強盗に襲われたものだが、暴行を受けたケースもある。そのうちの1人、ジャック・ハメル神父は、フランスのルーアン近郊の教会でイスラム過激派に刺殺された。欧州で殺害された唯一の司祭だった。

 スペイン人修道女のイサベル・ソラ・マタス女史は、9月にハイチで、ポルトアプランス近郊の治安の悪い場所を走行中に殺害された。財布が奪われ、拳銃で胸を2度打たれた。

(ジャック・ハメル神父は2016年で世界で殺害された司牧活動者28人の一人だ)

 ミルヒル宣教会のマイケル・コルコラン総長は武装強盗の人数が増加している、と言う。「宣教活動が行われ、西部のこの地域には小教区もあり、沢山の資源にも恵まれています・・連中は盗みの最優先の標的にし、殺すのです」。そして、途上国においてカトリック教会が直面している危機の一つとして人権の侵犯を挙げた。「多くの国で、私たちの宣教者が人権問題と不正、劣悪な環境のもとに置かれている。人々は時折、宣教者たちの立場に反感を抱き、宣教者たちは多くの危険に遭遇している。信じることを堅持することで多くの人が殺されているのです」と語る。「結局のところ、福音はカトリック信者を〝紛争状態〟追い込んでいる。〝誰もが語りたがらない時に、耳を傾けるべき声〟だからです」。

 教会にとって最初の殉教者となった聖ステファノの祝日にあたって、教皇フランシスコは「なんと多くの兄弟姉妹が、虐待と暴力を受け、イエスを信じるゆえに嫌悪されていることでしょう」と語った。「現在の殉教者の数は1世紀当時よりも多いのです」と。

 バチカンの発表では、「martyrs(殉教者たち)」という言葉を使わなかった。「彼らが殉教者かどうか判断するのは、カトリック教会であり、多くの場合、殉教者と認定するのに必要な情報がほとんどない」からだという。

(以上は、カトリック修道会・イエズス会がイギリスで発行する、世界的に権威のあるカトリック週刊誌TABLETから、「カトリック・あい」が許可を得て翻訳・転載したものです。“The Tablet: The International Catholic News Weekly. Reproduced with permission of the Publisher” and that you quote our website address http://www.thetablet.co.uk

 

このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年1月10日