(2025.2.2 Crux Managing Editor Charles Collins)
カトリック教会の2025年聖年が2か月目に入った1日、教皇フランシスコがウクライナの若者たちと初のオンライン会議を開き、速やかな和平に向けた取り組みを、ロシア、ウクライナ双方に改めて訴えた。
ロシアは2014年にクリミアを違法に併合し、2022年2月にはウクライナへの全面侵攻を開始した。ロシア軍はウクライナで徐々に前進しているが、ウクライナの人々と同様に、ロシアの人々も大きな犠牲を払わされている。
米大統領に就任したトランプ氏はこの問題に終止符を打つことを公約し、先週には記者団に対し、「我々は話し合い、おそらく重要な何かを行うことになるだろう。我々はあの戦争を終わらせたいのだ」と言明した。
ウクライナの若者たちとのオンライン会議の冒頭、教皇は「戦争は常に破壊をもたらします… その解決策は対話です。常に、私たち自身の間で、そして私たちに反対する人々とも、対話を行うのです。どうか、対話しようとすることに疲れてしまわないでください。対話を通じて平和が築かれるのです。確かに、一部の人々の頑固さにより対話が不可能な場合もあるでしょう。でも、私たちは常に努力しなければならない」と強調。
そして、「今、命が軽んじられている。人間の命よりも、金や戦争の立場が重視されています」と批判された。
このオンライン会議は、ウクライナとロシアの対話を長年呼びかけてきた教皇の姿勢を浮き彫りにした。ウクライナのカトリック教徒はこの紛争の被害者であり、ロシアの侵攻に強く反対してきた。これに対して、教皇は昨年3月、「状況を見極め、人々について考え、白旗を揚げる勇気を持って交渉する人が、最も強い人だ」と、ウクライナ側に降伏を進めるように受け取られる発言をして、非難された。それで教皇は改めて、「『交渉する』という言葉は、勇気のいる言葉です。自分が負けている、物事がうまくいっていないと気づいたとき、交渉する勇気を持たなければならない」と言い換えていたが、和平を掲げるトランプ大統領の登場で、教皇の紛争終結の呼びかけが改めて脚光を浴びるようになっている。
会議で、教皇は、ウクライナ東部の激戦区ドネツク州のアウディイフカで命を落とした若いウクライナ兵士、オレクサンドルが携帯していた新約聖書と詩篇の書を手に掲げ、「私にとって、これは祖国のため、平和のために命を捧げた若者の遺品、あなたがたウクライナ人の遺品なのです。私はこれを机の上に置き、毎日これと共に祈っています。祖国を守った英雄たちを忘れてはなりません。ウクライナの人々は苦しんでいます。目を覚まして、戦争が何をもたらすのかを見ようではありませんか!」と呼びかけられた。
また、ウクライナ国外に住む若いウクライナ人たちに対しては、「愛国者たれ」と語りかけ、「すべての若者には使命がある。困難な時代にあって、若者たちは『祖国の精神』を継承していかねばなりません。祖国は戦争によって傷ついていますが、その祖国を愛すること。祖国を愛することは素晴らしいことです」と強調。「あなた方の祖父母は、『記憶』の守護者です。彼らのことを忘れてはならない」とも説かれた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、2日朝、X(旧Twitter)に投稿し、「ロシアは連日、無人機、ミサイル、爆弾で我が国を攻撃している。今週だけでも、我々の都市や地域に対して数百回の攻撃があり、敵が我々に対して発射したミサイルは約50
