(2025.4.25 La Croix Loup Besmond de Senneville with Mikael Corre)
4月26日 に予定されている教皇フランシスコの葬儀には、マクロン仏大統領、トランプ米大統領、ゼレンスキー・ウクライナ大統領など国家元首を含む少なくとも130人の外国代表団がバチカンに集まり、10人の君主も出席する。
世界の首脳が聖ペトロ広場に集まり、バチカンは、一時、世界の地政学的な中心になる。
26日の現地時間午前10時少し前に、教皇フランシスコの木製の棺は 聖ペトロ広場の中心に運ばれ、2005年の聖ヨハネ・パウロ二世の葬儀の時と同様に、世界のリーダーたちが、 フランス語のアルファベット順に着席する。フランスがまだ国際言語として残っていることを思い起させるが、 少なくとも名目上は、外交の言語であり続けていることを示すものだ。
席順では、興味深い隣人の組み合わせにつながるかもしれない。トランプ大統領の米国代表団は、 エチオピアの近くに座り、フランスからそれほど遠くない。
情報筋によると、 フランスの代表団には、マクロン大統領夫妻の他、リテールロー内務相、バロット外相の加わるが、5番目の席はまだ埋まっていない。配分は厳格な手続きによって管理されており、国家元首が5議席、政府首脳が3議席となっている。
La Croixとのインタビューで、バロット外相は、故教皇の平和外交に果たした努力を讃えた。 キューバとコロンビアの調停者となり、最近では、ロシアとベラルーシに強制拉致されたウクライナの子供たちの擁護者でもある。
参列者の詳細は25日に発表されるが、各国の外交の機会となるのか。バチカンは裏の仲介者として行動することができるのだろうか? 公式にはノーだが、バチカン高官はパロリン国務長官以下、厳密には、そうした場にはいないことになっているが、バチカンに集まる世界の大統領、首相、王族の数の多さは、 非公式の交流の機会になることは間違いない。
「起こりそうなのは、”舞台裏外交”だ」と政治学者でバチカンと教皇に関する著書もあるフランソワ・マビーユは言う。非公式の接触は、 公のコミットメントなしにアイデアを出す機会になる。例えばゼレンスキーとトランプなどによる…。 最も注目される動きと予想されるものの一つは、米国とウクライナだ。トランプはゼレンスキーを厳しく批判し、彼を非難している。ロシアが占領したクリミアについて「扇動的な」発言をし、 モスクワとの和平協定は「非常に近い」と言っている。ゼレンスキーは、故教皇の葬儀への出席を確認した最初の指導者の一人だ。ローマでトランプに会いたいという願望を表明している。故教皇の 葬儀はすべての国にとって重要です。教皇は世界的な人物であり、その声は どこでも尊敬されてきた」と、ある国のバチカン駐在大使は言い、舞台裏では。 両首脳の会談を手配する努力が進められている。
だが、「私は、二人の出会いが実現するとは思わない」と別の外交筋は言う。 「世界中の国から代表団がローマに入り、葬儀に出席し、そして帰国する。それは、人の流れに大きな混乱を引き起こす。聖週間中にバンス米副大統領がローマ入りし、故教皇との謁見を果たしたが、その際には、大規模な車列がローマ中の道路に大きな渋滞を引き起こしている。
教皇フランシスコは、亡くなる前日に出されたメッセージで、暴力の世界的な増加を非難した。 「私たちは毎日、多くの紛争で多くの死の行為を目撃している。家族内で、女性や子供たちに対して、非常に多くの暴力行為が起きている。子供たち。弱者、疎外された人々、移民に対する非常に軽蔑された人々に対して」。
関連して、葬儀に参列しない首脳たちも注目を集めている。ロシアのプーチン大統領は国際刑事裁判所から逮捕状が出ており、出席しない。 代わりにオルガ・リュビモワ大臣が参列するが、「計算された冷遇。来ないよりはまし」とローマのある観測筋は語っている。
イスラエル代表団もまた、最小限の規模になる。最近駐バチカン大使になったヤロン・サイドマン氏一人の出席となりそうだ。イスラエル、パレスチナ双方との連帯を表明していた故教皇だが、亡くなる直前に世界的な反ユダヤ主義の高まりに対する警鐘を鳴らしたにもかかわらず、イスラエルの故教皇逝去への反応は控えめだった。
中国については、バチカンが教皇任命に関する暫定合意など関係を強めようとしているが、誰が葬儀参列するのか不明。台湾は、恒例の総統の出席がない。