
(2025.10.23 Vatican News Isabella H. de Carvalho and Xavier Sartre )
バチカンのキリスト教一致推進省高官のマーティン・ブラウン神父は23日、Vatican News のインタビューに応じ、会見やキリスト教会一致の合同祈祷で彩られた、教皇レオ14世と英国王チャールズ3世の歴史的な一日の主な注目点について語った。
教皇レオ14世は23日、チャールズ3世国王、カミラ王妃とともに、システィナ礼拝堂でのカトリック教会と英国国教会のキリスト教一致の合同祈祷式をはじめ、教皇と国王の非公開の会見、Basilica of Saint Paul Outside the Walls(城壁外の聖パウロ大聖堂)での礼拝、国王へのRoyal Confrater of Saint Paul(聖パウロ王室兄弟)の称号授与などを通して、二つの教会の歴史的なつながりを深められた。
アイルランド出身のベネディクト会修道士のブラウン神父は、キリスト教一致推進省でカトリック教会と英国国教会との関係に焦点を当てた活動を行っており、インタビューでは、この歴史的な日の主な注目点、特にキリスト教会一致推進と創造物への配慮という統一テーマについて語った。
*教皇と英国国王が共に祈りを捧げたのは500年ぶり
最も重要なこととして、ブラウン神父は、「『宗教改革以前、つまり英国国教会がカトリック教会から分離するずっと前から、英国国王が教皇と同じ場所で祈りを捧げたことはなかった』ということです… これまで多くの英国国王がバチカンを訪問してきましたが、教皇と共に祈ったのは500年前が最後でした」と指摘。「今回の歴史的出来事は、両教会間の『温かい関係のさらなる進展』を示すものです」と強調。
Basilica of Saint Paul Outside the Wallsでの午後の礼拝は、「大聖堂と英国王室との新たな関係の始まりを象徴するもの」であり、国王がRoyal Confrater of Saint Paulとなることで、「大聖堂に正式に迎え入れられ、この機会のために特別に作られた非常に特別な椅子に腰を下ろされました。その椅子には英国王の紋章と、ヨハネ福音書からのラテン語の聖句『Ut unum sint(彼らが一つとなるために)』が刻まれていました… 宗教改革以前、英国の国王はBasilica of Saint Paul Outside the Wallsの守護者とされていました。ベネディクト会は今日に至るまで、英国最高の勲章であるガーター勲章のシンボルを紋章の一部として保持しています」と説明した。
*国王は、様々な行事を通して、カトリック教会との親密な関係を可視化することを希望された
そして、チャールズ国王が「英国国教会の最高統治者」の称号も保持していることから、今回のバチカン公式訪問訪問に「精神的側面」を持たせたいと考えていた、とし、「国王は様々な行事を通じて、既に存在すると信じている親密さを明確に表現し、それを具体的で可視的なものにすることを希望されていたのです」と述べた。
留意すべきは、「二つの教会の間に依然として深刻な分断、様々な神学的対話で取り組むあらゆる問題において非常に重大な隔たりがある」にもかかわらず、「膨大な共通基盤、共有された信仰、共有された霊的伝統が存在するという点です」と指摘した。
*聖ジョン・ヘンリー・ニューマンは二つの教会にとって信仰の証人
またブラウン神父は、システィナ礼拝堂での朝の祈りと、Basilica of Saint Paul Outside the Wallsでの午後の礼拝の両方で、聖ジョン・ヘンリー・ニューマンが取り上げられた点に注意を向け、「前者の典礼冒頭の聖歌はミラノの聖アンブロジオ作ですが、実際に歌われたのは、聖ジョン・ヘンリー・ニューマンによる英語訳でした。後者の典礼では、彼の詩『ジェロンティウスの夢』から『高き聖なる御方に賛美を』が歌われました」と説明。
「聖ジョン・ヘンリー・ニューマンは生涯の半分を英国国教会の信徒、後に司祭として、残りの半分をカトリック教会の信徒、後に枢機卿として過ごしました。ですから、二つの教会の伝統が共有する信仰と証しの歴史において極めて重要な人物です… 英国国教会は、彼の列聖と、教皇による教会博士宣言の最近の決定の両方を、非常に強く温かく支持しました。実際、チャールズ国王が皇太子だった2019年に、ニューマン列聖式に出席し、最近ではバーミンガムのオラトリオ会共同体に残された彼の部屋を訪問されています」と語った。
*英国国王と環境問題への取り組みを共有したいとの前教皇の希望はレオ教皇に引き継がれた
朝のキリスト教会一致の祈祷会で取り上げられた朗読と詩編で特に強調されたもう一つの重要なテーマは、「被造物への配慮」だった。神父は、「今回の国王の訪問は、もともと教皇フランシスコが存命中に計画され、環境回勅『ラウダート・シ』発表10周年を記念し、教皇フランシスコとチャールズ国王の環境問題への共通の取り組みを強調することが意図されていました… レオ教皇もこのテーマへの関与を共有しておられ、この行事を歓迎されました」と述べた。
そして、「環境問題に関して、カトリック教会は当初、ギリシャ正教会、特にバルトロマイ総主教の指導から多くの示唆を得ていました。『ラウダート・シ』回勅発表後、他の多くのキリスト教徒も協力の重要性を認識するようになりました… 環境保護への配慮が、今まさに私たちが共に証しすべき課題だ、という認識が格段に強まっている。まさに、私たちの共通の家における『キリスト教会一致運動』について語れるようになっている、確信しています」と語った。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)