(評論)枢機卿の大司教”定年”、新司教選出協議への信徒参加… イタリア司教団との会見で教皇職の輪郭の一部が明らかに(CRUX)

(2025.11.21   Crux Managing Editor   Charles Collins)

 20日に聖マリア・デッリ・ンジェリ大聖堂を訪れた教皇レオ14世のアッシジ訪問は、大きなニュースになると予想されてはいなかったが、現地でのイタリア司教団との会見で、カトリック教会の新たな指導者について、いくつかの興味深い情報を提供することになった。

 

*「司教の75歳”定年”を尊重、枢機卿はさらに2年司教職継続を検討してもいい」

 まず、司教の任命―主に引退―について”小さな業務上の注意事項”を教皇は明らかにした。

 教皇は、「教区の司教職を終える際の75歳というルールを尊重するのは良いことだ。ただし枢機卿の場合に限り、さらに2年間職務を継続することを検討してもいい」と述べた。

 このルールは1966年に教皇パウロ6世によって定められ、4年後、「枢機卿が80歳を過ぎると次期教皇選挙の投票権を失う」というルールが追加された。しかし、実際には、これは「職務の終了」ではなく「辞任の提出」を定めたもので、司教が健康で職務継続を希望する場合、教皇が辞任を受け入れないことが非常に多かった。多くの大司教区には「枢機卿大司教」が置かれていたため、教皇は一つの大司教区に二人の投票権を持つ枢機卿を置きたがらず、枢機卿が80歳まで職に留まることが多かった。

 関係者が、「新教皇は枢機卿の刷新、特に77歳以上の枢機卿を職から外す準備をしているのではないか」と考えるのに、さほど冷笑的である必要はないだろう。

 また教皇は司教任命に関して、バチカン司教省と教皇大使館の連携強化も求めた。

 これは常に緊張を生む問題だった。教皇大使館は国務省の管轄下にあり、役割が分担されている場合、バチカンの各部署が優位性を主張しようとするからだ。新教皇は選出時に司教省の長を務めていたため、「共同責任の目的」に関する彼の見解は軽視できない。

*「新司教任命の協議には、信徒のより積極的な参加を促進せねばならない」

 またイタリア司教団に対し教皇は、「新たな司教選出に関する協議において、現地教会の管区長や任期満了を迎える者らの意見聴取に加え、信徒のより積極的な参加を促進せねばなりません」と述べた。

 さらに、教会は「福音の体現者であり、神の国のしるしです」と述べ、具体的に「救いのメッセージを宣べ伝え、平和を築き、人間の尊厳を促進し、対話の文化を育み、キリスト教的人間観を推進すること」が挙げた。

 

*「『シノダリティ(共働性)』が第一に、『キリストと共に歩み、全人類一致で神の国に向かうこと』を意味するのを忘れるな」

 さらに教皇は、”シノドスの道”に関する自身のビジョンについても踏み込んで説明した。”シノドスの道”は、教皇フランシスコが始めた運動だが、2028年に総括する教会会議が予定されている。

 教皇は、「まず第一に、シノダリティ(共働性)が『キリスト者たちがキリストと共に歩み、全人類と一致して神の王国へ向かうこと』を意味することを忘れてはなりません。主から与えられる交わりの恵みが、我々の人間関係と教会関係を鼓舞し形作るのです」と語った。

 実際、教皇は司教団への挨拶の冒頭で、「私たちまたイエスを見つめるよう召されています」とし、「私たちがここにいる理由は、まさに十字架にかけられ復活された御方への信仰にあります」と述べ、さらに、「『イエス・キリストを中心に置き、福音の喜びが示す道を歩み、人々がキリストとの個人的な関係を生き、福音の喜びを見出す手助けをする』ことが、これまで以上に必要です」と強調。

 「分断の激しい今の時代において、私たちの信仰の基礎、ケリグマに立ち返る必要がある」と。それは、福音の核心である、十字架につけられ、死に、死者の中から復活したキリストのことだ。そして、「これはまず私たち自身に当てはまる。キリストを救い主と認める信仰の行為から新たに始め、それが日常生活のあらゆる領域で表現されることです」 と司教たちに促された。

 そして、「共に歩むこと、すべての人と共に歩むことは、民衆の中に生き、彼らの疑問を受け入れ、苦しみを癒し、希望を分かち合う教会であることも意味する」とも語られ、聖フランチェスコの墓所があるバジリカで、彼は聖人と最初の修道士たちがここで「シノダル(共働的)な様式を完全に実践したこと」について語った。

 「実際、彼らは旅路の様々な段階を共に分かち合い、共に教皇インノケンティウス三世のもとへ赴き、共に年を重ねるごとに、教皇に提出された最初の文書を完成させ、豊かにしていきました… チェラーノのトマスの記述によれば、その文書は『主に福音書の表現から成る』もので、やがて今日、私たちが知る最初の(フランシスコ会)規則となったのです」と述べた。

 

*「デジタル世界が私たちに突きつけている課題を忘れてはならない」

 教皇は、自身の教皇就任当初から掲げてきたテーマに沿い、「デジタル世界が私たちに突きつけている課題を忘れてはならない」とも述べた。

 「司牧活動は、メディアを『利用する』だけに留まってはならず、人間的な方法でデジタル世界の人々を教育し、そこに『住み着く』必要がある。『接続の増大』の背後にある真実を見失うことなく、インターネットが真に自由と責任と兄弟愛の空間となり得るように」と、教皇は語った。

 教皇フランシスコが統治した後、いつ「本物の」教皇レオの姿が見られるのか、人々はずっと見守ってきた。多くの人は、来年1月初旬の臨時枢機卿会議がその出発点になると予想していたが、新年が始まる前に、少なくとも部分的に、その姿を現し始めている。

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2025年11月21日