
(2025.8.22 Vatican News Nathan Morley) 国連食糧農業機関(FAO)、カトリック救済サービス(CRS)などがパートナーの「総合的食料安全保障レベル分類(IPC」」が21日、食糧支援が枯渇しているガザについて、危機の段階を最高レベルのフェーズ5(壊滅的飢餓の状態)に引き上げた。
IPCの報告書によると、ガザ地区では現在、50万人以上が壊滅的な飢餓の状態に直面しており、同地区の人口の54%に当たる107万人が、フェーズ4(緊急・人道的危機)に分類される食料不足に直面している。
さらにこのままの状態では、9月下旬までに飢饉の状況が9月下旬までに9月末までに同地区の中部ディール・アルバラハや南部ハンユニスにも広がる、と警告。急性栄養失調が急激に増加しており、2026年半ばまでに、5歳未満の子供13万2000人が命を落とすリスクにさらされている、と指摘。
報告書はまた、栄養支援を緊急に必要とする妊娠中および授乳中の女性5万5500人を特定しているが、これは、IPCが中東で飢饉を宣言した初めてのケースだ。
こうした事態に対して、IPCは、ガザ全域に支援物資を届けるために「停戦が前提条件だ」と訴え、主要国や国際機関による即時介入を求めている。
危機の原因として、IPCは、紛争の継続、大規模な避難民の発生、人道支援の制限など、人為的な要因を挙げているが、イスラエル当局は、「このIPC報告を偏向的で信頼できない」と無視する姿勢。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)