・教皇選挙は5月7日開始、枢機卿団の全体会議で決定

システィーナ礼拝堂とコンクラーベ(写真資料)システィーナ礼拝堂とコンクラーベ(写真資料) 

 

 教皇フランシスコの逝去に伴うコンクラーベ(教皇選挙)を5月7日から始めることが、28日枢機卿団の第五回全体会議で決定した。

 全体会議には180人以上の枢機卿が出席、そのうちコンクラーベの投票権を持つ80歳未満の枢機卿は100人あまりが参加した。

 コンクラーベはバチカンのシスティーナ礼拝堂で行われるが、その間、礼拝堂は立ち入り禁止となる。

*コンクラーベでは何が行われるのか?

 

   コンクラーベに先立ち、枢機卿選挙人が出席する奉献ミサ「Pro Eligendo Papa」による厳粛な聖体祭儀が行われる。

  午後、枢機卿選挙人は厳粛な行列でシスティーナ礼拝堂に向かい、そこでコンクラーベが開始され、新教皇の選挙が行われる。 システィーナ礼拝堂内での行列の最後には、各枢機卿選挙人が『Universi Dominici Gregis』第53項に規定されている宣誓を行う。この宣誓によって、選出された場合、彼らは普遍教会の司牧者としてムヌス・ペトリヌムを忠実に果たすことを約束する。彼らはまた、教皇の選挙に関するすべてのことについて絶対的な秘密を守り、選挙に対する外部からの干渉の試みを支持しないことを誓う。

 この時点で、教皇典礼祭儀の司式者は、コンクラーベに参加していないすべての人はシスティーナ礼拝堂から退出しなければならないことを意味する「エクストラ・オムネス」を宣言する。主催者自身と、第二の黙想を行うよう指定された聖職者だけが残り、黙想に入る。

 この黙想は、選挙人にのしかかる重大な責任と、普遍教会の善のために純粋な意図をもって行動することの必要性に焦点を当て、彼らの目の前にあるのは神のみである。黙想が終わると、司祭と典礼祭儀委員長は退出する。その後、枢機卿選挙人はOrdo Sacrorum Rituum Conclavisに従って祈りを唱え、枢機卿長の話を聞く。

 すべての選挙手続きはバチカン使徒宮殿内のシスティーナ礼拝堂でのみ行われ、選挙が終了するまで完全に封鎖される。選挙期間中、枢機卿選挙人は、緊急の場合を除き、手紙を送ったり、電話を含む会話をしたりしてはならない。また、いかなる種類のメッセージを送受信したり、新聞や雑誌を受け取ったり、ラジオやテレビの放送を追ったりすることも許されない。

*教皇を選出するには何票必要なのか?

 

 新教皇を有効に選出するには、出席選挙人の3分の2以上の賛成が必要である。選挙人の総数が3で割り切れない場合は、追加投票が必要となる。

 投票が初日の午後に開始される場合、投票は1回のみ行われる。それ以降の日は、午前中に2回、午後に2回の投票が行われる。

 開票後、すべての投票用紙は焼却される。投票に決着がつかなかった場合、システィーナ礼拝堂の上に設置された煙突から黒い煙が出る。教皇が選出されると、煙突から白い煙が立ち昇る。3日間投票が行われたが候補者が決まらなかった場合、祈り、有権者間の自由討議、枢機卿プロト・ディアコン(ドミニク・マンベルティ枢機卿)による簡単な霊的勧告のために最長1日の休憩が許される。

*新教皇が選出された直後はどうなるのか?

 

 枢機卿が新教皇を選出すると、最後の枢機卿助祭が枢機卿会議議長と礼祭儀委員長をシスティーナ礼拝堂に呼び出す。枢機卿院長ジョヴァンニ・バッティスタ・レ枢機卿は、全選挙人を代表して次のように述べ、選出された候補者の同意を求めるー 「至高の教皇として正統的に選出されたことを承諾しますか? 同意を得た後、彼は次のように尋ねるー 「どのような名で呼ばれたいですか?」

 二人の儀典官を証人とする公証人の職務は、教皇典礼祭儀委員長が行い、委員長は承諾の文書を起草し、選ばれた名前を記録する。この瞬間から、新しく選出された教皇は、普遍教会に対する完全かつ最高の権威を獲得する。コンクラーベはこの時点で直ちに終了する。

 その後、枢機卿選挙人は新教皇に敬意を表し、服従を誓い、神に感謝を捧げ、枢機卿補欠司祭が有名な台詞とともに新教皇の選出と名前を信者に発表する— 「Annuntio vobis gaudium magnum; Habemus Papam(喜びを持って宣言します。新しい教皇が誕生しました)」だ続いて、新教皇はサンピエトロ大聖堂のロッジアから使徒的祝福Urbi et Orbiを授ける。

 最後に必要なのは、厳粛な教皇就任式の後、しかるべき期間内に、新教皇がサン・ヨハネ・ラテラノ大司教座聖堂を正式に所有することである。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2025年4月29日