・「教皇は、フランシスコ教皇の『開放性と受容』の姿勢を引き継ぐ、と語られた」-LGBTQ支援のイエズス会士、レオ14世との会見後に

Pope Leo to maintain openness to LGBTQ, Jesuit advocate says

(2025.9.2 Crux  Senior Correspondent  Elise Ann Allen)

 ローマ発―カトリック教会が、女性の役割やLGBTQ(性的少数者)問題といった様々な激しい議論を呼ぶテーマを、”ポスト・フランシスコ”において、どう扱うか、世界が注目している。

 そうした中で、著名なLGBTQ擁護派のイエズス会士、ジェームズ・マーティン神父は1日の教皇レオ14世との会見後、Cruxに「レオ14世教皇は、LGBTQの人々に対するフランシスコ教皇の遺産、すなわち開放性と受容の姿勢を引き継ぐ、とおっしゃった」と語った。

 カトリック教会はこれまで、LGBTQに関する教義を改めたことはなく、反同性愛的な差別用語を使用したことで厳しく批判されたこともあるが、教皇フランシスコ教皇は、そうした人々を教会に受け入れることを言明されたことで、”LGBTQコミュニティの友”として評価を得ていた。

 LGBTQのカトリック信徒に教会を開くことの必要性を頻繁に強調され、同性愛者個人や支援団体とも面会された。在位中、マーティン神父とも数度にわたり非公開の会談を持ち、彼が主催あるいは参加する主要な行事や会議に支援のメッセージを送っていた。

 最近では、2021年から2024年にかけてフランシスコが主導された”シノドスの道”においても、世界代表司教会議(シノドス)総会などで、LGBTQを教会として受け入れるか否かで激しい議論となり、深刻な対立に発展した。このため、昨年10月のシノドス総会でまとめられた最終文書には、この問題についてほとんど言及されることがなかった。

 LGBTQ問題に関する世界の司教、司祭たちの合意形成の難しさは、この問題がいかに困難で火種となり得るかを示した。特にアフリカ、アジア、太平洋地域の多くの国々のように文化的に保守的な地域では、同性愛が依然としてタブー視されることが多い。2028年の教会会議まで続く”シノドスの道”の歩みで、これまでのところ何らかの合意に至れない状況を踏まえると、教会とその指導者たちがこのテーマをどう扱うかを見出すには、さらに長い道のりが残されているように見える。

 だが、マーティン神父は、レオ教皇がフランシスコ教皇のLGBTQコミュニティへのアプローチを継続する意向を示したことは「彼のシノダリティ(共働性)への願望に合致します。それは聴き、受け入れ、包摂することのすべてです」と述べ、1日の会見の印象を「非常にリラックスしており、昨年10月のシノドス総会時よりも、ずっと落ち着きと安らぎを感じさせた」とし、「教皇との対話は非常に有益であり、大きな希望を感じた」と語った。

 マーティン神父は現在、LGBTQ支援団体「La Tenda di Gionata」や世界各国のLGBTQ団体による巡礼に同行してローマに滞在中だ。巡礼のクライマックスは、イタリア司教協議会副会長が司式する特別ミサ、祈りの集い、そして教皇の日曜日のアンジェラス祈りを聴くためのサンピエトロ広場への行列となる。そして、教皇との会見は、10月の聖年行事へのLGBTQ+団体の参加に関する噂が飛び交う中でのことだった。

 先月、LGBTQ専門誌『Them magazine』が「レオ14世が、LGBTQ+支援団体『We Are Church』と会見予定」と報じたことで物議を醸した。この団体はカトリック改革派の連合組織だ。だが、当の団体は、新聞発表で、「一部メディアで報じられたような、10月に教皇レオ14世との会見に招待された事実はない」と否定。ただ、10月24~26日の『シノドスチーム聖年』行事への参加申請が受理されており、「これは、教会がすべての人の声に耳を傾けていることを示す前向きな兆候」と評価した。

 『We Are Church』のメンバー数名は、聖ペテロ大聖堂に聖なる扉から、他の参加者と共に入る予定だ。この記念行事へ参加は主に、公式の教区・教区長区・国家教会団体、あるいは司祭評議会や司牧評議会といった「教会団体」のメンバーとされており、カトリック教会における男女平等、司祭の独身の任意化、性道徳に関するカトリック教会の教義の変更を提唱する『We Are Church』のメンバーが、公式な立場でバチカン行事に参加するのは今回が初めてとなる。

 同団体は正式な教会関連団体に属していないため、参加には司教または司教協議会からの書面による承認が必要で、その承認を受けていたことになる。参加者たちは、教皇の一般謁見で締めくくられる聖年の行事の全日程に参加する。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2025年9月3日