
(2025.9.4 Vatican News Kielce Gussie)
「ガザの状況は悲惨だ」と、フランシスコ会聖地管区修道士、イブラヒム・ファルタス神父がイタリアの週刊誌『Toscana Oggi』の取材に答えた。「現状が続けば、キリスト教徒は本当に一人も聖地ベツレヘムに残らないでしょう」。
神父は地中海青年評議会との会合を含む複数の行事に参加するため、イタリアを訪れている。
ベツレヘムは”野外監獄”、このままではキリスト教徒がいなくなる
神父はガザ地区の現状について、「人々は飢えと渇き、そして猛暑で命を落とし続けている。こらは非人道的以外の何ものでもありません」と述べ、 「国際社会はどこにいるのか?人権はどこにあるのでしょうか?」と強く疑問を呈した。
また、子供たちの状況については、「ベツレヘムやエルサレムなど聖地全域で学校が再開されていますが、ガザ地区では、閉鎖されたまま。子供たちは2年間も学校に通えていない」とし、「教育も医療も何もかも奪われています。医者も薬もありません」と説明。
「こうした子供たちには遊ぶことさえ不可能。彼らは、戦争と逃亡、隠遁、破壊、瓦礫しか知らないのです」と訴えた。
そして、大人たちも、「人道危機はガザ地区に限らない。ベツレヘムは”野外監獄”と化しています。検問所が閉鎖されたため、この紛争前にイスラエル管理地区で日雇い労働許可を得て働いていた人々は、働くことも外出することもできない。観光業で生計を立てていた人々は、この2年間仕事がないままです」。
ベツレヘムのキリスト教徒たちは苦境の中で、約185世帯、700人以上が長年の住まいを離れた。神父は、「このままでは、本当にキリスト教徒は一人もいなくなるだろう」と警告した。
*希望の連帯の行為に勇気づけられる
そうした中で、希望と連帯に勇気づけられてもいる、6月、イタリア・トスカーナ州の司教団がエルサレムとベツレヘムに巡礼した。「これは、勇気ある行動でした。現地のキリスト教徒にとって貴重な、力づけられる行為でした。現地の人々に希望を与えてくれました」と神父は語っている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)