(2024.9.8 Vatican News Devin Watkins)
パプアニューギニア(PNG)訪問中の教皇フランシスコは8日午後、オーストラリア軍の輸送機で2時間かけて北西部の沿岸都市バニモを訪れ、聖十字架大聖堂前の広場でバニモ教区の信者たちと会われ、遠隔地での宣教師や修道女たちの活動を称えるとともに、一般信徒たちには「日々の暮らしの中で福音を証しするように」と勧められた。
会見でのあいさつで教皇は、多くの人々が遠方から集まってくれたことに感謝されたうえで、「19世紀半ばからこの地域で福音を伝えてきた宣教師や修道女たちの働き、そして遠く離れたコミュニティに福音を伝えるために長距離を旅する現代の宣教師たちの働き」を取り上げ、「すべての人にとって『平和と愛』の道具となるために、多くの困難に直面」しながら活動を続けていることを称えられた。
そして、「この地域に福音を広めるという教会の使命が、教会、学校、病院、宣教センターの創設につながり、信者たちが、共通の利益のために『すべての美を開花させる』のに役立っています」とされ、「皆さんは、ここの美の『専門家』です。なぜなら、皆さんは美に囲まれている… 多種多様な植物や鳥に恵まれた素晴らしい土地に住んでいるからです」と語られた。
教皇はさらに、「神は、すべての人のために、パプアニューギニアの人々にこの自然の『優しさ』を託されました」としたうえで、「私たちが自分自身に目を向けると、さらに美しい光景があることに気づきます。それは、私たちが互いに愛し合うときに、私たちの中に育まれるものです… 私たちの使命は、神と兄弟姉妹を愛することを通じて、キリストの福音の素晴らしさをあらゆる場所に広めることです」と強調。だからと言って、「宣教師になるために皆が遠くまで行く必要はありません。なぜなら私たち一人ひとりが、自分の住んでいる場所、つまり家庭、学校、職場で宣教師になれるからです」と説かれた。
続けて教皇は、信者たちに、「互いに愛し合うことで、個人、家族、部族の分裂を乗り越え、人々の心から恐怖、迷信、魔術を追い払い、暴力、不貞、搾取、アルコールや薬物の乱用などの破壊的な行為を終わらせる」ように求められ、「こうした行為は、それを行う人の幸福を奪う悪です」と言明。「愛は、これらすべてよりも強く、その素晴らしさは世界を癒すことができることを、忘れないようにしましょう。なぜなら、愛は、神に根ざしているからです」と述べ、すべての人に愛を広め、守るよう促された。
教皇はまた、パプアニューギニアの「父」であり、カテキスタであり、殉教者でもあった聖ペトロ・ト・ロットを振り返り、「彼は、家族の結束を守るために命を捧げました」と指摘。さらに、「皆さんの国の最大の宝は、人々の心の中にあり、慈善と愛の行為で表現される美しく魅力的な宝」と結論付けた。
そしてあいさつの最後に、「私は特に、子供たちの皆さんにこう言います」と前置きして、こう語られた。「皆さんの周りに”伝染”するような笑顔とあふれんばかりの喜びは、あらゆる方向に広がっている… 皆さんは、訪問者が持ち帰り、心に留めることができる最も美しい姿です!」
(2024.9.8 バチカン広報)
8日午後、バニモ教区の信者たちと会われた後、教皇は車でバロにある聖十字架人道学校に向かわれ、そこで活動する宣教師たちと個人的に面会された。教皇は彼らの案内で校内のホールに入られ、生徒たちの歓迎の演奏をお聴きになった後、宣教師たちとの個人的に面談。この後、車でバニモの空港に戻られ、オーストラリア軍の輸送機で空路、ポートモレスビーに帰られた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)