
(2025.11.29 Vatican News Linda Bordoni )
トルコへの使徒的訪問3日目の29日、教皇レオ14世はイスタンブールの聖ゲオルギオス総主教座教会を訪れ、エキュメニカル総主教バルトロメオス1世と共に厳粛なドクソロジー(賛美の祈り)を唱和し、共同宣言に署名された。
宣言で、教皇と総主教は、完全な交わりの回復に向けた道への共通の取り組みと、暴力を正当化するための宗教や神の名を利用をいっさい拒否することを再確認した。
宣言は「キリスト教の統一の目標には『あらゆる民族間の平和に、根本的、かつ生命を与える形で貢献する』ことが含まれる。私たちは共に、熱心に声を上げ、この世界に神の賜物である平和がもたらされるよう祈る」と述べている。
そして、「悲しいことに、世界の多くの地域で、紛争と暴力が依然として多くの人々の生命を破壊し続けている」と指摘し、「市民的・政治的責任を担う者たちに対し、戦争という悲劇が直ちに終結するようあらゆる可能な措置を講じるように、そして、善意あるすべての人々に対し、私たちの嘆願を支持するよう求める」と訴えた。
両指導者の会談は、最初の使徒でありエキュメニカル総主教庁の守護聖人である聖アンドレアの祭日の前夜に行われた。
詩編作者の「主を賛美せよ、主は良き方、その慈しみは永遠に続く」という言葉で宣言を始めた教皇と総主教は、教会の愛とキリストの意志への忠実さに根ざした兄弟的な会合の恵みに感謝を表明した。
*福音の真理における一致への共通の呼びかけ
教皇と総主教は、「完全な交わりの追求は、人間の外交ではなく、ヨハネの福音書にある主の祈りに従うことに根ざしている」ことを思い起こし、それは「人々すべてが一つとなるため… 世界が信じるようになるため」だ、とした。そして、「愛と真実」のうちに共に歩み続ける決意を表明し、聖職者、修道者、奉献生活者、信徒を含む全ての信徒に対し、この神の願いが成就するよう祈りと働きを呼びかけた。
*ニカイア1700年:分かち合い、受け継がれる信仰告白
宣言は、前日に記念された第一ニカイア公会議1700周年を振り返るものだ。両指導者は、ニカイア公会議を「一致の摂理的出来事」と表現し、その重要性は、「歴史的記憶だけでなく、公会議を導いた聖霊への継続的な開かれた姿勢にあると指摘。「キリスト教徒は、ニカイア信条で告白された信仰によって結ばれている… すなわち、イエス・キリストが『真の神より出た真の神、父と同質(homoousios)』であり、『私たちの救いのために受肉し、死に、復活し、天に昇り、栄光のうちに再び来臨して生ける者と死んだ者を裁かれる』という信仰告白だ」と言明。
そのうえで、「この共通の告白を授かっている私たちは、相互の尊重をもって、ニカイア公会議で表明された信仰を証しする共通の課題に向き合い、真の希望をもって具体的な解決に向けて共に働くことができる」と述べた。
*共通の復活祭の日程:継続的な見極め
今年、全てのキリスト教徒が同じ日に復活祭を祝ったことに感謝を表明し、教皇と総主教は、これを「神の摂理の賜物」と表現。「毎年、祭りの祭りを共に祝うため」に既に進められている見極めを継続する意思を新たにし、全てのキリスト教徒が「あらゆる知恵と霊的な理解において」導かれるよう祈っている。
*1054年の分裂の癒やしから60年
宣言はまた、1965年の教皇パウロ6世とエキュメニカル総主教アテナゴラスによる共同宣言の60周年を強調している。この宣言は1054年の相互破門を撤廃したが、教皇と総主教は、「信頼、尊敬、相互の愛」に根ざした対話の道を開いたこの決定的な行為に感謝を捧げた。そして、対話にまだ躊躇している者たちに対し、「聖霊の声を注意深く聞くように」と促し、「聖霊はキリスト教徒に、和解の新たな証しを世界に捧げるよう求めている」と説いている。
*神学的対話と具体的な協力