(2025.11.28 Vatican News Joseph Tulloch)
トルコ訪問二日目の28日、教皇レオ14世はイスタンブール郊外の「貧しい人々の小さな姉妹会」が運営する老人ホームを訪問された。この施設は、様々な背景を持つ都市の高齢者たちの住まいで、トルコ人、アルメニア人、アフリカ諸国からの難民、さらにはイスタンブールの歴史的なユダヤ人コミュニティの成員も暮している。
施設には、廊下の壁に「他者は皆、キリストだ」という標語が、入居者たちの名札がかけられた掲示板の隣に掲げられている。教皇が最初に訪れたのは礼拝堂。この日のために旗や花で飾られ、入居者やシスターなどの奉仕者など約200人が教皇を待っていた。
教皇が礼拝堂に入って行かれると、コンゴ、アンゴラ、カメルーン、ブルキナファソからの移民で構成された女性合唱団が『アヴェ・マリア』と『主をほめたたえよ』を歌った。教皇は数人と挨拶を交わし、写真撮影や短い会話を挟み、聖体の前で短く祈りを捧げた。
一か月前にロンドンから赴任したシスター、マーガレット・シアソンが共同体を代表して挨拶。教皇の訪問に感謝し、「ご訪問が、施設の入居者たちに、『神が、彼らを深く愛している』ことを示してくれます」と述べた。
教皇はこれに応えて、修道女たちの歓迎と働きに感謝を述べられ、修道女たちの名前に思いを巡らせ、「考えさせられます。主は、あなた方を貧しい者を『支援する』ためだけでなく、入居者の人たちの『姉妹となる』ためにも召されたのです… 小姉妹会の名称は、キリスト教的慈善の真の意味への手がかりを与えます。他者のためにある前に、まず兄弟愛に基づく交わりの中で他者と共にあることが必要です」と説かれた。
続けて教皇は、入居者に対して、「効率と物質的成功に囚われた社会では、老いの真の意味が忘れ去られかねません。しかし教皇フランシスコがしばしば語られたように、「高齢者は民族の知恵であり、孫や家族、社会全体にとっての宝物なのです」と励まされた。
挨拶の終わりに教皇は「兄弟愛の名のもとに、高齢者を迎え入れた施設に対し、二重の感謝」を捧げられ、「介護は容易ではなく、多くの忍耐と祈りを必要とします」とこの苦労を察せられた。
その後、教皇は共同体と共に祈りを捧げ、祝福を与え、記念品を贈呈された。施設を発つ前の数分間、教皇は修道女たちと話され、廊下で入居者と職員に挨拶を交わされ、最後に記帳簿に「この施設と全ての入居者に心から祝福を。特に貧しい人々のための小さな姉妹会がここで行っている奉仕と、全ての人への証しに特別な祝福を」と記された。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)