
(2025.11.30 Vatican News Devin Watkins)
トルコ訪問最終日となった30日朝、教皇レオ14世はイスタンブールのアルメニア使徒教会大聖堂で祈りを捧げ、「歴史を通じて示されたアルメニア人の皆さんの勇気ある証し」を神に感謝された。
教皇は挨拶の中で、カレキン二世アルメニア総主教兼カトリコス聖下、及びトルコ国内のアルメニア使徒教会共同体全体に挨拶を述べられ、「歴史を通じて、しばしば悲劇的な状況の中で示されたアルメニア人の勇気あるキリスト教的証し」を神に感謝されるとともに、「アルメニア使徒教会とカトリック教会を結ぶ兄弟的絆が深まっていること」への感謝を表明された。
また、教皇と東方正教会の総主教による初の共同宣言が1970年5月にパウロ6世とカトリコス・ヴァスケン1世の間で署名されたことを指摘。「それ以来、神の恵みにより、両教会の間の『愛の対話』は花開いてきました」と述べられた。
そして、ニカイア公会議1700周年を記念するこの時期にトルコを訪問したことは、「ニカイア信条を祝うものであり、初期教会の時代に東西が共有していた一致を思い起こさせるものです」とされたうえで、「完全な交わりを回復するためにも、初期教会の経験から啓発を受けねばなりません。この交わりは、(一方が他方を)『吸収』したり、『支配』したりすることを意味せず、聖霊から各教会が授かった賜物を、父なる神の栄光とキリストの体の建設のために交換し合うことです」と強調。
「カトリック教会と東方正教会による神学対話の合同国際委員会の完全な交わりを求める活動が、近いうちに再開できることを願っています」と希望を表明された。
さらに、教皇は、12世紀のアルメニア総主教聖ネルセス4世シュノルハリに注意を向け、「『彼らすべてが一つとなるように』というキリストの祈りを成就するため、教会を和解させる」ことへのたゆまぬ働きを讃え、「聖ネルセスの模範が私たちを奮い立たせ、彼の祈りが完全な交わりへの道において、私たちを強めるように!」と祈られた。
最後に教皇は、アルメニア使徒教会の総主教座聖堂で温かい歓迎をしてくれたアルメニア総主教サハク二世に感謝され、「この天からの贈り物を心を開いて受け入れましょう。そうすれば、私たちは福音の真理に対するより確かな証人となり、キリストの唯一の教会の使命に対するより良い奉仕者となることができます」と互いの努力を誓われた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)