(2024.9.26 バチカン放送)
26日朝ルクセンブルクに入られた教皇フランシスコは同日午後、ノートルダム大聖堂で同国のカトリック共同体とお会いになった。
出会いには、ルクセンブルク大司教のジャン・クロード・オロリッシュ枢機卿をはじめ、聖職者、修道者、信者たちなど様々な人々が参加。アンリ大公とマリア・テレサ大公妃も出席された。
初めにオロリッシュ枢機卿が、極めて世俗化した現代社会を生きる教会の苦しみと困難、希望や使命を語り、次いで、一人の若者と、教区の司牧委員会の副議長を務める女性信者、言語別コミュニティの代表者で移民の共同体に携わる修道女らが、自らの体験を語った。アッシジの聖フランシスコの生涯からインスピレーションを得たダンスが、若者たちによって披露された。
教皇はあいさつで、この出会いは、ルクセンブルクの保護者、「苦しむ人々の慰め手なるマリア」への400年の信心を記念する「聖母年」の開幕と重なっていることを指摘。「慰め」というキーワードと、今回のルクセンブルク訪問のテーマ「仕えるために」を挙げながら、「仕えること、慰めることは、イエスが私たちにくださった愛の二つの基本要素なのです」と強調され、「この二つは、イエスが私たちに託された使命であると同時に、私たちが招かれている、いっぱいの喜びへの唯一の道でもあります」と説かれた。
そして、「助けと受け入れを求めるすべての人々に開かれた『奉仕』する教会」、「世俗的社会に負けず、挑戦に対して変わることのない価値観を忠実に保ち、新たな『福音宣教』の道を見出す教会」、そして「『喜び』に満ちた信仰を持つ教会」という教会のビジョンを示されながら、ルクセンブルクのカトリック共同体を激励された。
教皇あいさつの後、ルクセンブルクの「聖母年」の開幕の祈りが唱えられ、金の薔薇が聖母に捧げられた。
ルクセンブルクへの一日の訪問を終えた教皇は、同日夜、空港での送別式を経て、次の訪問国ベルギーへと向かわれた。
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ルクセンブルクの人口は約65.4万人(2023年現在)で、宗教を信じている人の割合は、カトリック41.5%、プロテスタント5%、イスラム教2%で、全人口の4割がカトリック信者だ。教区はルクセンブルク大司教区一つで、275の小教区を持つ。また司教座聖堂であるノートルダム大聖堂は、イエズス会士ジャン・ドゥ・ブロークが設計し、1621年に献堂された。後期ゴシック様式にルネッサンスやバロック等の要素が加えられた独特なスタイルを持つ。1935年から1938年にかけて増築工事、さらに1962年から63年の間に内陣の改築が行われている。
(編集「カトリック・あい」)