
(2025.11.30 Vatican News)
30日の午後、教皇レオ14世はトルコからレバノンへ向かう機中で、同行記者団との会見に応じ、4日間のトルコ訪問でのトルコ政府など現地関係者の歓迎に感謝するとともに、ウクライナとガザの平和実現への希望を改めて表明。2033年の「贖罪の聖年」をエルサレムで祝う意向を確認された。
記者団とのやり取りは以下の通り。
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*トルコ訪問に尽力してくださったすべての人に感謝
教皇レオ14世:皆さん、こんにちは。まず英語で話しましょう。あなたがたの大半は理解できるでしょうから。。挨拶できて嬉しく思います。あなたがたも私と同じように、トルコで良い時間を過ごせたでしょう。素晴らしい経験だったと思います。
ご存知の通り、トルコ訪問の主目的はニカイア公会議1700周年記念でした。古代ニカイアの大聖堂跡で、キリスト教共同体全体の合意と信仰告白であるニカイア・コンスタンチノープル信条を記念する、簡素でありながら深遠な壮麗な式典を執り行いました。
他にも数多くの行事がありました。訪問計画に尽力された全ての方々に、私個人として感謝を申し上げたい。ローマ教皇大使をはじめ、スタッフ、ローマからのチーム全員が組織運営を担当されましたが、特にトルコ政府、エルドアン大統領、そして大統領専用ヘリコプター、多様な交通手段、組織運営など、訪問を完全な成功に導くため関わってくださった多くの方々、 様々な場面で大臣たちが同席してくださったことなど、全てが完璧でした。
様々な教会、キリスト教共同体、正教会との交流の機会を得られたことを、大変うれしく思いました。そして、バルトロマイ総主教との聖体礼儀で頂点を迎えたのです。素晴らしい祝典でした。皆さんも同じ体験を共有できたことを願います。ありがとう。
*「平和な共存」を証しするトルコは、世界求めるべき姿
Q: バリシュ・シェッキン(アナドル通信):教皇の旅の冒頭で、世界と地域の平和について言及されました。この点に関して、世界と地域の平和の達成と維持におけるトルコの役割について、またエルドアン大統領とのこの件に関する議論について、ご見解をお聞かせください。
教皇:今回の訪問でトルコ、そしてもちろんレバノンを訪れたのは、いわば「平和の使者」としての特別なテーマがあったからです。この地域全体に平和を広めたい、という願いからです。
トルコにはいくつかの特徴があります。大多数がイスラム教徒の一方で、少数派だが多くのキリスト教コミュニティが存在し、異なる宗教を持つ人々が平和に共存しています。これは世界中が求めるべき姿の一例と言えるでしょう。
宗教的差異があろうと、民族的差異があろうと、その他多くの差異があろうと、人々が確かに「平和に共存できる」という証しです。トルコ自身、歴史上、そうではない様々な局面を経験してきました。それでも、そのような局面を乗り越えた。エルドアン大統領と平和について語り合えたことは、今回の訪問において重要な、意義ある成果だと思います。
*パレスチナ、ウクライナ和平へエルドアン大統領と話し合った
Q: セイダ・カネパ(NTV、イタリア語):エルドアン大統領とは公式声明以外に、ガザ情勢について話し合われましたか?バチカンとトルコは「二つの民族、二つの国家」という解決策について同じ立場です。ウクライナについては、バチカンは紛争初期の食料輸送路開設から始まり、トルコの役割を繰り返し強調してきました。現時点で、ウクライナ停戦とガザ和平プロセスが加速する希望を持たれていますか?
教皇(イタリア語):確かに、大統領と、その二つの状況について議論しました。バチカンは長年、二国家解決案を公けに支持してきました。現時点では、イスラエルがこれを受け入れていませんが、継続的に直面する紛争への唯一の解決策となり得る、と私たちが見ていることは周知の事実です。
私たちはイスラエルの友でもあり、双方の間に入って、全ての者に正義をもたらす解決に近づけるよう仲介の声を上げようとしています。この件について、エルドアン大統領と話しました。彼は確かにこの提案に同意しています。トルコは、こうした状況において重要な役割を果たすことができる。
ウクライナについても同様です。数か月前、ウクライナとロシアの対話の可能性が浮上した際、エルドアン大統領は双方を対話へ招く上で大いに貢献されました。残念ながら解決には至っていませんが、今日もまた平和に向けた具体的な提案がある。エルドアン大統領がウクライナ、ロシア、米国の大統領らとの関係を活用し、対話や停戦の促進、ウクライナにおけるこの紛争・戦争の解決策を見出す手助けをしてくれることを願いましょう。
教皇:ニカイアでの重要なエキュメニカルの祈りの集いの後に、今後の会合の可能性について話し合いました。一つは2033年、イエス・キリストの贖罪と復活から2000年を迎える年のことです。これは明らかに全てのキリスト教徒が祝うことを希望する出来事です。この構想は歓迎された。招待状はまだ送られていませんが、2033年にエルサレムで「復活」という偉大な出来事を祝う可能性はあります。準備にはまだ数年あります。
それはともかく、ニカイアでの祈りの集いには、異なる伝統を持つキリスト教徒が参加し、時を共に過ごすことができ、非常に素晴らしい出会いとなりましたた。
皆さん、ありがとう。