
*グレック枢機卿「”シノドスの道”がそのための取り組み。他者の声を、聖霊の導きを聴くことは教会をシノダルにする基本」
問「なぜ、教会と関係しない若者がシノダリティに関心を持つべきなのか?傷ついた人のための場は、教会はどのように作れるのか?」
中東で育ったベネズエラの学生、アレクサンドラは、「教会と関わっていない若者が、なぜシノダリティ(共働性)に関心を持つ必要があるのか」「教会は傷ついた人々のためにどのように場を作れるのか」と質問した。
*オロリッシュ枢機卿「シノダリティ(共働性)は、二極分化する世界で人々を結びつける、教会に対話の場を作る」
オロリッシュ枢機卿は、「今日の二極化する世界で、人々の『主張』だけでなく、人々の『声』に耳を傾けることの重要性」を指摘。現在の米国を特徴づけている意見の衝突を例に挙げ、「二極化はシノダリティ(共働性)からかけ離れた概念であり、デジタルの世界も同様です。自分と同じ意見を持つ人だけをフォローし、反対意見があれば非常に対立的になる… しかし、意見の異なる人は敵ではない。私たちは同じ人類の一員です。共通の解決策を見つけねばなりません」と強調した。
そして、「教会では、私たちは兄弟姉妹であり、同じ洗礼を受けている。ですから、共通の解決策を見つけるのはやさしい。世界はそこから学べると思うし、私たちも、他の信仰や宗教を持った人々に心を開き、世界の大きな問題について世界的な友愛の精神で議論できればいいと思います。なぜなら、シノダリティ(共働性)は人々を結びつけ、共通の人間性を認識する方法を提供するからです」と語り、世界は教会のシノダリティへの取り組みから、特に平和、正義、環境などの地球規模の問題に取り組む敬意ある対話の場を作ることを学ぶことができるでしょう」と述べた。
問「シノダルな振る舞いは、教会の伝統と真理への忠実さに影響を与えないか」
サンフランシスコの学生サンドラは、「シノダル(共働的)な取り組みいを重視することが、伝統と真理への忠実さに影響を与えること」に懸念を表明した。
*フローレス司教「シノダリティは福音宣教という教会の使命を損なわない、教会の教えへの理解を深めるのに役立つ」
フローレス司教は、「シノダリティ(共働性)は福音を宣べ伝えるという教会の使命を損なうものではありません」と述べ、異なる意見を持つ人々の意見に耳を傾けることの難しさを認めつつ、そうすることは、「人々が直面している現実を理解するために欠かすことができません」と強調。
また、「教会に忠実であり続けるにはどうすればいいのでしょうか。教会は2000年もの間、混乱を続けてきましたが、聖霊がその教会をのbまとめています。南テキサスからローマに何を持ち込むのでしょうか。お互いに耳を傾ければ、教会の信仰が損なわれる心配はありません… シノダルな振る舞いは、教会の核となる教えを損なうことなく理解を深めるのに役立ちます」と述べた。
問「今のシノドス総会の議論を行動にするにはどうすべきか」
青年奉仕に携わるニューオーリンズの学生ジョセフは「このシノドス総会での議論を具体的な行動にするにはどうすればいいのか」と尋ねた。
*シスター・サラザール「シノダリティは互いの中にイエスを見つける方法、この場の体験を自分の場所に持ち帰り、実践するように」
シスター・サラザールは、「シノダル(共働的)な取り組みの、これまでの教会の取り組みに与える変革」の意味を強調。
「それは、まるで自分がその場にいるかのように聖書を体験する」という聖イグナチオ・デ・ロヨラの言葉を使って、「今、皆さんがしている、シノドス総会の参加者と同じテーブルに就くということは、それ自体が、交わりと変革を促す強力な体験なのです」と語り、「皆さんがこの体験をそれぞれが属する共同体に持ち帰り、シノダリティ(共働性)を現実のものにしてくれることを期待しています」と語った。
また、この取り組みは単なる理論ではなく、一つの教会として、共に識別し、構築する方法だ、とし、「皆さんが、この場で過ごした後、何が起こるのでしょうか? 私のサンバーナーディーノ教区で、そして願わくは教会全体で引き継がれることになるでしょう… それはお互いの中にイエスを見つける方法であり、単なる概念ではなく、神の意志を共に構築し、共に識別することです」と言明。
さらに、「今の分極化の時代にあって、シノダリティは、非常に敬意を持って良い知らせを穏やかに発表する方法。米国の人々がそうなることを、とても期待しています」と述べ、「素晴らしいのは、私たちは独りではない、ということです。教皇フランシスコは『自分の使命を一人で果たそうとしたくない』とされ、世界の教会全体に、自分と一緒に使命を果たすように、と呼びかけられました。それを現実のものにしてください!」と学生たちに求めた。
問「神学校と大学の神学部はシノダリティをどう促進できるか」
エルサルバドル出身の神学者ファビオは、神学校と大学の神学部がシノダリティをどう促進できるかを尋ねた。
*フローレス司教「学術的環境から抜け出し、社会の周辺の人々の生活を体験すること、シノダリティを聖職者養成のあらゆるレベルに浸透させる必要」
フローレス司教は、神学者と神学生に、彼らが奉仕する人々の現実に向き合うよう促し、「学術的な環境から抜け出して、社会の周縁にいる人々の生活を体験すること」の重要性を強調した。
グレック枢機卿は、神学校と神学プログラムは「シノダリティのレンズを通して再評価されなければなりません」とし、神学生と神学者にこの進行中の対話に貢献するよう呼びかけ、「シノダリティが教会の聖職者養成のあらゆるレベルに浸透せねばなりません」と述べた。
問「宗教間対話の促進に、信徒の果たす役割は?シノダリティは他宗教からどのような教訓を学べるか?」
シンシナティ出身のミカは、「教会が宗教間対話を促進するために、信徒をどのような役割を果たせるか。シノダリティ(共働性)は、他の宗教の伝統からどのような教訓を学べるか」と尋ねた。
*オロリッシュ枢機卿「シノダリティは紛争の原因でなく、より深い友愛への道。他宗教の人々と共に世界的な課題に取り組むように」
オロリッシュ枢機卿は、さまざまな宗教の学生を教えた日本での経験を振り返り、「神が全ての文化や宗教におられることを認識するのに、いかに役立ったか」を語った。そして、「シノダリティは、『宗教は紛争の原因ではなく、より深い友愛への道であるべきだ』ということを世界に教えることができます」と述べ、「教会が他の信仰の伝統と共に共通の使命で結ばれた兄弟姉妹として、社会的正義や環境的正義などの世界的な課題に取り組むように」と呼びかけた。
そして、「私たちは、ただ話すだけではなく、共に行動し、出会い、尊敬、愛、友情を深め、人類の利益のために行動すべきことを示さなければなりません。それが私たちの使命の一部であり、神を宣言することです」と語った。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)