(2024.10.2 バチカン放送)
「共に歩む教会のため − 交わり、参加、そして宣教」をテーマにした「シノドス第16回通常総会」の第2会期が、10月2日、荘厳なミサと共に開幕した。
この朝、バチカンの聖ペトロ広場で教皇フランシスコによってとり行われた開会ミサには、枢機卿、司教、司祭、助祭、修道者、信徒代表など、同シノドスの参加者はもとより、およそ2万5千人の巡礼者らが参列した。
典礼暦で「守護の天使」を記念したこの日、教皇はミサの説教で、第一朗読『出エジプト記』(23章20-23節参照)で、神が、約束の地を目指して歩む民に、ご自分が遣わす「天使の声」に聞き従うようにと命ずる箇所を提示され、「シノドスもまた一つの歩みであり、そこで神は私たちの手に偉大な民の歴史と夢と希望を託され、私たちは同じ信仰を持つ兄弟姉妹たちと共に、神がお望みになる場所へたどり着くための道を見極めることになりますが、どうしたら『天使の声』に耳を傾けることができるのでしょうか」と参加者たちに問いかけられた。
教皇は、祈りと御言葉の光のもとに、聖霊の助けをとおして、教会に語りかける神の「声」と共に、人々の「声」に、すなわち、「人々の考えや、望み、提案に耳を傾ける大切さ」を強調されたうえで、「シノドスは議会ではなく、交わりのうちに傾聴し合う場所であり、そこでは兄弟たちの益になるよう神から与えられたもののエコーとして、すべての言葉に感謝と素直さをもって聞き入る必要があります」と強調。
「私たちの間に、経験豊かで、力強い考えや、優れた直感を持った卓越した人々が多くいることは、一つの豊かさであり、刺激の源です… しかし、これらの恵みを、時には緊張を緩め、ひざまずき、温かい抱擁のように互いに与え合う能力と一致させる必要があるのです」と語られた教皇は、「抱擁し、守り、いたわり合うことは、教会の本質の一部… 平和的で開かれた場所―母の腕の中にいる子や、父に抱き上げられ頬ずりされた子のように感じることができる場所―としての教会を、まず、それぞれの心に持たなければなりません」と説かれた。
そして教皇は、「いったい誰が、天の国で一番、偉いのでしょうか」と尋ねる弟子たちの前に、イエスが一人の子を呼び寄せて、彼らの中に立たせ、「この子供のようになる人が、天の国でいちばん偉いのだ。私の名のためにこのような一人の子供を受け入れる者は、私を受け入れるのである」( マタイ福音書18章1-5節)と言われたエピソードを引用され、「イエスは、私たちのこの会議でも、テーブルの真ん中に子供を立たせ、『自らに託された使命にふさわしい者となるためには、小さき者となり、謙遜に互いのありのままを受け入れ合うことが唯一の道だ』ということを思い起させてくださいます」と話された。
(編集「カトリック・あい」=聖書の日本語訳は「聖書協会・共同訳」を使用)