・シノドス神学・司牧フォーラム2「世界の現地の教会は、多様性を通して対話に豊かさを提供している」

Panelists at the theologial-pastoral forum at the AugustinianumPanelists at the theologial-pastoral forum at the Augustinianum 

 

 

 

*列聖省神学顧問のアマラル神父「全ての現地教会には秘跡と霊的賜物の力と豊かさが宿っている」

 アマラル神父は、フォーラムで検討されたものも含め、「すべての関係は、現在のシノドス総会が推進する力学に基づいています」と述べ、さまざまな教会の現実を結びつける関係の重要性を強調した。

 また、第二バチカン公会議がこの方向への最初の道筋を示し、現地の教会を「(普遍教会)全体の一部」と呼び、同時に「全体の中に存在し活動している」と指摘している、とし、同公会議の「教会憲章」を引用して、「すべての現地教会」には「すべての秘跡と霊的賜物の力と豊かさ」が宿っている、と強調。普遍教会と現地教会の関係を、切り分けられたケーキに例えて、「すべての部分に、すべての味とすべての神の民がいるのです」と説明した。

 発言の締めくくりにアマラル神父は、「分極化、個人主義、戦争、そして現実の一部しか教えない、必ずしも私たちを一致させるわけでもない『グローバリゼーション』を特徴とする現在の世界情勢」を指摘した。そして、「この状況に直面して、『司牧者たち』は、『教会』と『真の人間関係を結び、他者への開放性を生かす、教会のさまざまな分野』を強く押し広げるよう求められているのです」と述べた。

 

 

 

*ナポリ教区司祭のアウティエロ神父「現地の教会は、シノダリティ(共働性)と宣教活動を体験できる場」

 次に、ナポリ教区司祭のアウティエロ神父は「現地の教会は、その活動を通して、教会全体のシノダリティ(共働性)と宣教活動を体験できる場となっている」と指摘。現地の地域共同体と普遍共同体の関係は「場所の概念の分類に関連している」としたうえで、「『場所』は「さまざまな主体が集まり、共通の意図、共通の願望によって一致する教会の地平を表している… 場所の特性は二次的な要素に還元されるものではなく、教会全体の本質に深くかかわるものです」と述べた。

 そして、教会についての個人の経験は主に地域的なものだが、それぞれが地元の司教と普遍的な教会との共同関係を通じて「一致の原則」を利用できる、とし、こうした主張をすることで、教会論の枠組みが疑問視され、挑戦を受けるが、「単に手続き上の調整や確立された慣行のわずかな改善」を求めるよりも、関係的かつ文脈的な転換の必要性を心に植え付けるものだ、と指摘した。

*シノドス事務局顧問のウェイレンズ教授「オーストラリアに倣い、国レベルでの司教、司祭、信徒による『全体評議会』を提案」

 

 ウィレンズ教授は、さまざまな形態の教区および教区司牧評議会、そして総会について語り、「『神の民』は多くのことを期待しています。自分たちをシノダル(共働的)な教会の真の媒体に変え、キリストの”王”としての職務に参加できるようにする教会法の規範を望んでいます」と指摘。

 また、全体評議会を地域共同体と普遍共同体の中間に位置付け、地域の現役司教全員が参加するが、総代理や司教、神学校の学長、神学部長など、他のいくつかのカテゴリーの人々も招待できるし、招待すべきだ、と主張した。

 そして、オーストラリアの教会を例に挙げ、「オーストラリアの教会は、性的虐待スキャンダルによる深刻な危機の中で、全体評議会を設けた。そして、司教たちは、『自分たちだけでは教会に対する信頼を回復できない』ことを認め、全ての信者に、行動を起こし、共に立ち上がるよう求めた。全体評議会に司教、司祭、信徒を参加させることは、バチカンの許可を得、44人の司教と275人の司祭、信徒で構成することになりました」と説明。「決定は司教以外のメンバーも参加して、完全に行われました」と述べ、このような仕組みが他の国や地域の現地教会が求めていることにも適用されるよう、希望を表明した。

 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2024年10月17日