・「司教は奉仕しつつ統治する必要、虐待に口を閉ざしたり、隠蔽してはならない」シノドス関連行事の2つの神学・司牧フォーラム開催

 バチカンで開かれている世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会・第2会期の関連行事として、9日、2つの神学・司牧フォーラムが、ローマのアウグスチノ教父学研究所とイエズス会本部を会場に並行して行われた。

 アウグスチノ教父学研究所で行われたフォーラムでは、教皇フランシスコから新枢機卿に指名されたロベルト・レポレ・トリノ大司教をはじめ、司祭や、修道女、神学・教会学の専門家がに歩む教会における司教の役割と権威」をテーマに意見を交換。

 司教のありかたとして、「民と同じ神の子としての尊厳のもとに、『兄弟たちの中の兄弟』として、民から離れず、教会の中で。教会のために尽くす」ことが示され、司教の複雑で多様な役割の中でも、特に「福音を告げ、証しすること」を大きな使命とし、人々と共同体のカリスマを識別しながら福音宣教に活かし、イエスのように「奉仕しながら統治する」ことが特に求められた。

 フォーラムに参加した司教たちに対して、「イエスの生き方と一致できるように祈り、”お役所的”な問題に時間を費やさず、あらゆる虐待に口を閉ざしたり、隠蔽することがないように」との注文や励ましもあった。

 イエズス会本部の会議場では、「宣教の主体としての神の民」がテーマとされ、世界各地の大学で教鞭を取る聖職者と信徒たちが、様々な角度から意見を述べた。

 その中で、ドイツの神学者トーマス・シュディング氏は、「エキュメニカルかつ聖書解釈的視点」から宣教について語り、「イエスの弟子たちの課題は人々の信仰をコントロールすることではなく、それを可能にすることにありました… 宣教先の共同体のどれかを排除することは、12使徒の権限ではなかった。なぜならイエスの宣教は『常に手を差し伸べる』ものだったからです」と語り、「使徒聖パウロは信者たちを自分に従属させずに、キリストにおける自由を告げ知らせました」とも述べた。

 イタリアの教会法学者ドナータ・ホラク氏は、「共に歩む教会における権能と代表権の行使」について述べつつ、「いかなる改革も、『正しい関係と皆が兄弟姉妹と感じる共存のために、福音を信頼できるものにすること』を目的に、『自己保全や、強制、繰り返し、世の中から自分を守ることのためのものではなく、命の解放を望んだキリストのため』になされるべきです」と主張。

 将来のシノドスの形について、「職業や、専門、地域の特徴を考慮しながら、神の民全体を代表するものとなる必要がある」と指摘するとともに、「権限の行使において、教会性に不可欠な条件である協議の真の意味を取り戻す」よう求めた。

 この2つのフォーラムに続き、16日にも、同じ2つの会場でフォーラムが並行して開かれる予定だ。

(編集「カトリック・あい」)

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2024年10月11日